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不登校にお悩みの方へ

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不登校に関する記事をまとめています。不登校って悪いこと?いや、全然違います。まず、読んでみてくださいね♪
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#子育て

波に乗れる子を育てるには

波に乗れる子を育てるには

 なんだか、子どもたちが毎日呪文を浴びせられている気がしてならない。

「もっとできるはず」
「お前ならこの学校に行ける」
「一体どうしたの」
「すぐ楽な方ばかりいっちゃうから」
「ちゃんと本も読まないと」

 言葉だけ見ると当然のアドバイスの様にも捉えられるし、激励の様にも見える。でも比べられ、過度にけなされ励まされする中で子どもたちの思考はストップして自分の価値はこの程度、って決めてしまう。う

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子どもに自分の人生を被せない

子どもに自分の人生を被せない

 受験シーズン。私が絶対になりたくない大人の像がある。
それは、子どもに自分の夢を被せる親。先生。

 例えば「うちの生徒が○○高校(この辺りで一番偏差値が高いと言われる高校)に、○人受かりました」とか「うちの子の大学は...」とかを自慢気に語る様にはなりたくない、ということ。
でも、その行為自体を否定もしないし軽蔑もしない。
 親として、先生として、その気持ちは十分理解出来るから。そんな子を少し

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昔話のお隣さん

昔話のお隣さん

 イチローさんも警鐘を鳴らす、という見出しで「大人に叱ってもらえない」Z世代を描いた記事があった。ハラスメントなどで周りの目が「厳しい指導」に対して厳しくなってしまったという話だった。一方で、この記事の関連に大谷翔平さんや藤井聡太さんのお母さんが否定的な言葉を使わない、という記事もあった。子育て中の読者がそこから得るものはなんだろう、と考えた。

 教育業界に20年近く携わる中で、私は1000人以

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誰だって甘えたい

誰だって甘えたい

 たまたま時間があったので、最寄りの大きな駅のたくさん電車が見える展望デッキの一角でパソコンを広げて仕事をしていた。土曜日ということもあってか、小さい子どもの手を引いた家族や親子が電車を眺めたり、そこに設置されている電車の模型などを眺めている。この人たち、みんな電車が好きなのかな…否、わざわざ土曜日に駅で電車の模型観るより家で寝ていたい大人なんていっぱいいると思う。敢えてよそ行きの服を来てわざわざ

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"ありのままに今を輝く"

"ありのままに今を輝く"

 尾木ママこと尾木直樹氏の講演会に出かけてきたので、メモを残しておこう。

 テレビで活躍している様子を拝見していて、言葉の強さがあるのに柔らかくきちんと届く様に伝える方だな、と思っていた。先日観た映画 "夢みる学校"の中で語られていたことも心に響いたので、隣町に尾木さんが見えるという情報を得てすぐにチケットを購入した。

 講演は市の"男女平等推進センター"主催行事の一環として行われた。タイトル

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子どものことは子どもに聞け

子どものことは子どもに聞け

 英語教室で、私は下は0歳から上は一応中学生で送り出す様にしている。(その後ご要望があったら、その先もう少し続く…) だから、同じお子さんの成長の根っこの時期を十数年、かなり長い間一緒に見守らせていただくことになるのだ。

カオスの中の英語はリアル

 幼児でやってきて、教室の中を歩き回ったり突如ゴミ箱の上に立っていたり。トイレに行ったかと思ったら全然出てこない…水道がいつの間にか出しっぱなし…英

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先生だけど"勉強"嫌い!

先生だけど"勉強"嫌い!

 私は"勉強"が嫌い。英語の先生を20年していても、断言出来る。
「勉強キライ!」

 でもそれを言い続けてたら、考えることを忘れてた。
"勉強"ってなんやったっけ?

言葉って意外と大事

 20年の間にたくさんの子どもたちと出会って、観察して、我が子を育てて…その間に単純にみんなが唱える「勉強」って言葉ってなんやろ、って思い始めた。そういう言葉ってないですか。「思いやり」とか「仲間」とか「絆」

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「失敗させない」んじゃなくて、「した時どうするか」じゃない?

「失敗させない」んじゃなくて、「した時どうするか」じゃない?

子どもたちが小さい頃、時々「学校のプリントが無くなっちゃった〜!」と泣いていた。「ノープロブレーム、こうすれば大丈夫」と、元のプリントを真似て一緒にせっせとプリントに似た物を作っていた…

 …そして数年後。「あ〜!〜の申込書が無い〜!」と言う私に子どもたちが冷静に「作ればいいじゃんっ!」うむ、なるほど。ブーメランみたいに返ってくるもんだな。

 お茶碗割るのも、お味噌汁こぼすのも、仕方ない。でも

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対話の練習

対話の練習

着地点のない対話って大好物。

なぜかどっちかの意見に合わせようとか着地点を決めるから、私は学校の議論とか道徳とかが苦手だったのかも知れないな。

 ただ「違いを知る」だけの会話。楽しい。

そして子どもたちを見ていると、シェアし合っている間に少しずつその子の本当が見えてくることってある。最初乱暴で雑な話し方をしていても、少しずつ考えて本音を語り出す。話し方が上手じゃなくてもいい。でも話し続けない

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子どもをコントロールしたら自分が自由でなくなる

子どもをコントロールしたら自分が自由でなくなる

 英語教室で子どもたちと一緒に過ごしている。気をつけるのは「対話」そしてその日の子どもたちの様子から感情を読み取ること。
あれ、今日はきっと学校で嫌なことあったんだね。来る時におうちの方に叱られたかな。明らかにいつもと違う雰囲気の時もあるし、上機嫌でどんどん英語を知りたい知りたいと吸い込んで帰ることもある。
 私が気をつけるのは、そういう子どもたちの波に任せるということ。元気がない時に元気を出せ、

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子育て最強説

子育て最強説

子どもだった
学生だった
フリーターだった
社員だった
旅人だった
家庭を作った
親になった
自分の教室を立ち上げた
学校や施設に仕事をしに行った
子どもが大きくなって巣立とうとしている←イマココ

 私の約半世紀の人生の経験をまとめると、ざっとこんな感じになる。
もっと分けると「海外で働いた」とか「日本で早朝から翌朝まで働いた」とかいろいろあるけれど、シンプルにまとめて上記の通り。

 さて。「

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インクルーシブって、なぁに? 

インクルーシブって、なぁに? 

 SNS散歩を楽しんでいる時に出会ってハートがギュンと吸い込まれたこの本、書店には並んでいないということで紹介されているサイトから申し込んで読了。

 「子どもを分けない場」って、魅力的なワード。人々はこれを見て古いって思うんだろうか、新しいって思うんだろうか。
今時代の最先端は「人を分けること」で、自分や我が子がいかに「勝ち組」の方にいるか、そればかりに心奪われている人も多いかも知れない。
私に

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これからの教育(私の仮説と確信)

これからの教育(私の仮説と確信)

 私の職業は英語講師だけれど、英語教育と同じくらい研究し続けているのは子どもを取り巻く環境。子育て。教育。
最近風呂場で娘に大発表した私の仮説は、「勉強が出来ない子どもはいない」というもの。誤解を恐れず言うならば、子どもには、否、人には"学びたい欲"がある。学ばなければいけない、のではなく「学びたい」欲。
どうやって食べ物を確保しようか、どうやって食べ物を腐らせずにずっと保存しようか…から始まって

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