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終わりゆく資本主義・ポスト資本主義を考えるマガジン

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#資本主義

コロナは地球の「うちなる薬師」かも?

先週、ちょっと頭痛と情緒不安定気味(泣く)+お腹も調子悪いというよくある浄化現象に見舞われまして(笑)、結構辛かったんですけど色んなものに助けられたおかげで随分回復してきております。あー、また感情ため込んじゃってたのかなー、とか思いながらじっとしてたんですが、回復途上である本(詩集)を読んで、かなり心が癒されたので紹介したいと思います。『
預言者 カリール ジブラン (著), 佐久間 彪 (著)』

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どんな仕事を「公」が担うべき?

前回のどんな人が高い給料をもらうべき?という記事に続き、「どんな~べき?」シリーズ第2弾。今回は「公」が行うべき仕事とはどんなものかについて少し考えてみたいと思います。人口減少やAI等の発達に伴い、人間と労働について、また「働いて賃金を得て生きる」という生き方そのものを見直す時期に来ているように思いますが、それでも人間がやらなければならない仕事というのは必ず残ります。また、その性質から言って、利益

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悪影響はいつも後出しじゃんけん

世の中を眺めていると、不正・不祥事や人体への悪影響というのはいつも「後出しじゃんけん」的で、悪はいつも起きてからの責任を取らないものだよなぁとつくづく思います。検査不正、入試不祥事、個人情報流出、食の安全、薬の副作用などなど、安心安全公正を謳い、ろくにリスクを説明せずに人々をだまし、問題が起きても責任を取らないというのは、国や大企業、腐った組織・業界の常套手段です。

私がこの世の洗脳から目覚めた

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勝ち負けが あっていいのは 遊びだけ

たまに書いてしまう五七五タイトル(笑)。資本主義に毒された社会において、何でもかんでも勝ち負けが大事という洗脳は凄まじく、学校でもスポーツ礼賛、「勝つ=正義」というブラック部活が問題となっているし、早く死語になってくれよと思う「勝ち組・負け組」といった思想もまだまだ根深く残っています。今も昔も勝ち負けに本気になって興じる人々を冷めた目で見てきた身としては、「猫も杓子も、いい加減勝ち負けにこだわるの

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「いくらでも豊かになって良い」は貧困がなくなってから

グローバリズム、資本主義を象徴するような言葉「いくらでも豊かになって良い」。昨今ではスピ系の本やサイトなどでも見られることがあります。聞いていて心地が良くなる言葉で、欲望を無限にかきたてられるような、そしてそれを肯定してもらえるような感覚になり、この言葉に触発される人もいるのかもしれないなぁと感じます。「豊かさ」にもいろいろありますが、この場合は金銭面での意味合いが強いのではないでしょうか。「いく

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外側の理不尽から、内側を見つめて

ここのところ、政治やスポーツ界、企業の不祥事や不正ネタに事欠かなかったので、noteでもたびたび取り上げてきました。真っ当な感覚をお持ちの大多数の方は「おかしい。嘘ばっかり。もう辞めてくれ。」というような気持ちでニュースや報道をご覧になっていたのではないかと思います。例に漏れず私も同様で、いい加減利己的で強欲な性根腐った嘘つき野郎は組織のトップから退陣してくれよ…と思いながら見ていました。学校から

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悪事を握りつぶす資本主義の「正義」

最近は政治家や官僚のセクハラや女性問題のニュースが世間を賑わせているようです。地位欲や権力欲の強い人ほど性欲も強そうですよね。地位や富を手にしている人というのはたいてい若い愛人がいたりして、女性を囲っているものです。地位や富を手にしたから女性が囲えるのか、女性を囲いたいから地位や富を欲しがるのか…男性の出世欲と性欲は切っても切れないものがあるのでしょうね。

私達は感覚として、何か困ったことがあっ

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「母性喪失社会」と保健室の役割

前々から書きたいと思っていた内容をまとめてみたいと思います。ちょうど1か月くらい前に、『ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル』(秋山千佳著)という本を読んでいました。記者の方が学校の保健室のリアルな現状を取材してまとめた本で、読みやすいけれども中身は非常に重く、看過できない内容だったのでご紹介したいと思います。保健室にやってくる子どもたち(中高生)の置かれた状況や、学校における養護教諭の役

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思い通りにならない世の中における優先順位

最近「世の中の人ってこんなに自己中心的な人ばっかりだっけ?」と思うようなことが多いなぁと少し悲しくなったりする時もあります。グローバル資本主義が自己中心的&エゴ丸出しな思想なので、人々の意識がそちらに向かいがちということもありますし、「引き寄せ」などのスピブームにより、願望成就や夢を叶える的な思想が流行っていることも背景にあると思います。「自分の思い通りに生きるために…」というのが人々の共通目標み

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中身のないものを量産する資本主義

以前から書いているように、今のこの資本主義社会というのは必ず衰退していくし、これからの経済成長はあり得ないどころか、すべての人が弱者・貧困に向かっていくということは確実なように思います。あらゆる業界が斜陽化していて、これから先も絶対安泰な業界なんて一つもないように見えます。そのことがよくわかるなぁと思うのが、とにかくお金にしたいがために中身のないものや内容の薄いものが量産されている現状です。

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「自己責任」を正しく理解すること

前回、「弱肉強食社会」を支持する愚か者という記事に、「弱者は自己責任」という論理はおかしいのではないかということを書きました。強欲支配層がトップに立っているせいで、社会のしくみ・システムが狂っているから(経済的)弱者が生まれるのであって、それを「自己責任」と言って切り捨てるのはおかしいだろうと誰もが思うのではないでしょうか。問題の本質に目を向けさせず、弱者への差別意識を募らせるような世論に誘導して

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「弱肉強食社会」を支持する愚か者

前回のスカイプ対談&分離感と社会の諸問題という記事に、あらゆる社会問題の根底には根深い「分離感」の意識があるという話を書きました。現代の資本主義社会は完全な「弱肉強食社会」となっており、「自分さえよければいい」、「とにかく他社(他者)との競争に勝つ!」という思想のもとに構築されている社会です。小さいころから他人と比較され、競争や勝つことを推奨されて育ちます。「弱者は自己責任」という論理が平然とまか

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「人はモノではない」ことがわかる内部告発

ここ数日は「嘘・不正・偽装」と「良心・倫理・正義」などについて書いてきました。昔から正義感が強いところがあった私にとって、このテーマはかなり重要なもので、この腐りきった世の中に常に疑問を抱き続けています。多くの人は嘘・不正・偽装は悪で、あってはならないことだとわかっているのにもかかわらず、自分の生活のために勤めている会社・組織の論理(その他個人でもお金や利益のため)で「みんながやってる」ということ

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「みんなやってる」罪の意識が薄れる恐ろしさ

星回りの影響か何なのかわかりませんが、嘘や不正のニュースがぼろぼろ出てきますね。以前に、ないのは労働意欲ではなくホワイトな職場という記事を書いたことがあります。世の中にはグレーゾーンなことをしている組織、企業、団体が本当に多く、そんなところに深くコミットメントして働いて力を与えるくらいなら、「どうやったら少ないお金でも暮らせるか」ということにエネルギーを注ぎたい、といった内容です。嘘や不正が蔓延し

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