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#日記
「感動した!」と言ってもらえるぼくの料理には、圧倒的な戦略とロジックがある
はじめまして。鳥羽周作と申します。「sio」という代々木上原のレストランでシェフをやっています。
このnoteでは、ぼくがふだんどのようなことを考えながら料理づくり、お店づくりをしているのかをお伝えしていければと思います。
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ただの「おいしい」ではなく「感動した!」と言われたいぼくが目指すのは、ただの「おいしい」ではありません。「感動」です。
日本に「おいしい」お店は無数にありますが、「
「初めての人生の歩き方――毎晩きみにラブレターを」第420話:今夜は春巻き。
初めまして。小説家と詩人とシンガーソングライターを目指して日々色んなことにチャレンジしている有原悠二と申します。
詳しい自己紹介はこちらから⇒https://html.co.jp/yuji_arihara
〇日記 家に帰ると、春巻きが待っていた。しかも、生春巻きではなく、油でカラッと揚げた中華系の春巻きだった。私は春巻きが大好きなのだ。だから、家に帰って、しかも仕事をして、更に大量のお肉をメガド
「花束みたいな恋をした」と「ドライフラワー」における、花と恋と20代。
映画「花束みたいな恋をした」を観た。
タイトルが"花束"なので、花束そのものがこの物語のキーとなるのかと思いきや、相手に花束どうぞするシーンなど全く出てこなかった。もちろん、卒業式にサプライズで花束を渡す所をTikTokに載せるシーンもなければ、真っ赤なバラの花束100本でプロポーズするシーンもない。
だからこの映画は、観た人に、この恋がどう「花束みたい」なのかを考えさせる作品なのだと勝手に受
自分がされていやなこと
「自分がされていやなことは、相手にしない」
親にも教師にも、幾度も言われてきた言葉。
とてもたいせつな教えだと思うし、何も間違っていないと思う。
だけれど、それと同じくらいわたしは昔からずっと違和感を感じていて。どう言えばいいか分からない、でも、なんとなくその都度「はい」と口ではきれいな返事をしながらも完全に腑に落ちない気がする、そんな感覚。なんで引っ掛かるのだろう、とずっと思っていた。
「
叶わないことを知りながら
日曜日になるたびの習慣に、アイロンがけが加わった。平日5日に職場でつかうハンカチを準備するためだ。
このましかくの布は、もらいものが多いので、1枚ずつ「私にこの柄を選んでくれたんだなあ」と思いながら皺を伸ばす。
昼ごはんの際に、机に敷いている手ぬぐいは、乾燥機にかけると中尾彬が首に巻いてる「ねじねじ」のようになる。棒状に細く皺が寄ったそれを苦笑しながら伸ばして、ジュっと重たいアイロンをあててゆ
キャプテン翼でメチャクチャになってしまった人間の話
キャプテン翼。このタイトルを見て、人は何を思うでしょうか。
ある世代の方々にとっては、イノセントな記憶。ある方にとっては青春の破片。そしてリアルタイムからはぐれた者たちにとっては「ぼんやり知っている、ボールが友達である少年の物語」という認識ではないでしょうか。私にとってはそうでした。主人公のキャラクターはうっすら知っているけれど、詳細なお話までは知らなかった。
しかしその淡く牧歌的な印象の物語に
「ママ、トゥーリ、つくって」から始まる連想ゲーム!成功への道のり〜岸田ひろ実のコーチングな日々〜
伝えたいことって、本当にちゃんと伝わっているのかな?
こんなことをふと考えてしまったのは、良太にお願い事をされたからでした。
「ママ、トゥーリ、つくって」
何かを作ってと頼まれているんだけれど、「トゥーリ」が何なのか、全くわかりません。
「トゥーリってなに?」
良太に聞いてみると、「もー!トゥーリやん、トゥー、リ」当たり前のように答えます。
言葉をうまく話せない良太との会話では、こうい
【良い人そう選手権優勝者とのアツい夜】
良い人そうな人…良い人そうな…人…。
私はロータリーに並んでいるタクシーの窓の中をチラチラと覗き見し、ドライバー達の顔を物色していた。
この時、私が降り立ったこの州都は、犯罪が頻発する危険な場所だったと後に知る。
16歳、日本人、155センチ、大きなリュックとスーツケース。
ビッビーーー!!ビーーーーー!!!!
けたたましいクラクションが闇を裂き、そちらをハッと振り返ると、ニヤニヤ笑う白