ばやし|ライター

大阪出身、今は東京下町寄り。27歳。本と音楽とサッカーが好きです。週末にエッセイを書い…

ばやし|ライター

大阪出身、今は東京下町寄り。27歳。本と音楽とサッカーが好きです。週末にエッセイを書いたり、好きなことについて書いたり。Marbleスクール2期生。

マガジン

  • 『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

    • 4,133本

    メンバーシップ『エッセイのまち』の仲間が見つけたステキなエッセイを保存しています。メンバーの方は、他の方、もしくはご自身のエッセイを自由に追加してください。(エッセイ以外は掲示板の方にお願いします)。どなたがマガジンに追加してくださったのか気になる方は、ともきちまでお問い合わせください。

  • 頭のすみっこ日記

    頭のすみに残っている些細なことを、せっせと文字に起こした日記。

  • 本について

    好きな本についてのあれこれ。

  • 書くことについて

    文章についてあれこれと考えてみた記事。

  • 歌詞について

    ただ好きな歌詞について書いたもの。

最近の記事

  • 固定された記事

ばやしの自己紹介&ライターとしての仕事依頼について

ページをご覧いただきありがとうございます。 ライターのばやしと申します。 この記事では「ライターばやし」の自己紹介と、ライターとして可能な業務や仕事実績、問い合わせ方法についてまとめています。 (2024年7月1日更新) ◇自己紹介noteで文章を書くことを通して、多くの人に興味のきっかけを届ける楽しさを知り、書く仕事にチャレンジしたいという気持ちがいっそう強くなりました。 その後、書く「+α」を学べるスクール『Marble』を受講して、インタビューや編集、広報について

    • 2024年6月のひとこと映画感想日記

      去年までは、1年に2回くらいのペースで映画館に行っていたのに、今年はシネマイレージデーをフル活用して、月に一度は必ず映画館に足を踏み入れている。 というわけで、せっかくなので、noteで映画のひとこと感想をまとめてみることにした。 本当にひとことなので、詳しい説明は期待せずにゆるゆると読んでもらえれば。 リバー、流れないでよ去年、見逃して後悔したのだけど、下北沢トリウッドで上映されると知って観てきた。 場面が変わっても、時間が戻っても、募った想いは変わらない。 真に

      • ドラマ『アンメット』が灯す希望だから信じられる

        最初に『アンメット』を観ようと思ったきっかけは俳優・杉咲花に惹かれたからだった。 『市子』『52ヘルツのクジラたち』と立て続けに観た作品で、役柄に憑依したかのような圧巻の演技と、揺るぎない意志が宿る力強い瞳が、ずっと目に焼きついていた。 恥ずかしながら、ドラマの第1話はあらすじもろくに確認することなく、漠然と観はじめたような気がする。 そして、1話を最後まで見通したとき、杉咲花が演じる役はどうしてこんなにも重く、過酷な過去を抱えているのだろうと思った。 記憶が1日しか

        • ゆぴさんと中村さんの本に対する想いが、自分の心を代弁してくれたような気がした

          6月16日、note placeで開催された、書く仕事を続けるための「Marble」が主催のライター交流会。 今回のイベントで登壇されたのが、インタビューライターで作家としても活躍するゆぴさんと、SNSで発信されているスタバ朝活でもお馴染みのライター・中村洋太さん。 行きの電車で読んだ中村さんの1万字ぴったりのエッセイに、涙が溢れそうになりながら辿りついたnote placeは、noteのイベントでよく背景に写っている場所だった。 なんだか感慨深い気持ちになったな。

        • 固定された記事

        ばやしの自己紹介&ライターとしての仕事依頼について

        マガジン

        • 『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン
          4,133本
        • 頭のすみっこ日記
          115本
        • 本について
          46本
        • 書くことについて
          13本
        • 歌詞について
          26本
        • サッカーについて
          5本

        記事

          chelmicoのポッドキャストを聴いてほしいからオススメ回を紹介してみる

          最近の土曜夜の楽しみの一つになっているのが『chelmicoのオールナイトニッポンPODCAST』。 番組の詳しい説明については、去年の夏の終わりに勢いで書いたnoteを読んでみてほしい。 ハマったタイミングで上記のnoteを書いたときは、一応、期間限定のはずだった。 しかし、いつのまにかレギュラーに定着して、当たり前のように続いている。リスナーとしてはひと安心。 ちなみに、chelmicoのおふたりは今年3月の配信で「ラジオ聴いてますと言われすぎて、逆に不安になる。

          chelmicoのポッドキャストを聴いてほしいからオススメ回を紹介してみる

          見知らぬ街を歩き隊

          昔から見知らぬ土地を歩くとき 不安よりも高揚感を抱くことのほうが多かった。 家から少し離れた場所を歩くときも、旅行や遠出で初めて降りたつ街を歩くときも、単純に道に迷ってたときも、その気持ちは変わらない。 どちらかというと、規則正しい道順が分かって歩いているときよりも、とりあえず方角さえ合っていれば大丈夫くらいの気持ちで歩くほうが、冒険してるって感じがするからかもしれない。 あと、知らない道が知っている道につながる瞬間もめっちゃ好き。まったく交わらないと思っていたジグソー

          見知らぬ街を歩き隊

          どこまでも不確かであいまいな「記憶」という存在について

          月ごとにテーマを決めて、小説を通して出会った興味を深掘りすることにした2024年。 5月のテーマは「記憶」について。 現在、放映されているドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』を始めとして、第1回本屋大賞を受賞した小川洋子さんの『博士の愛した数式』など、「記憶」をテーマにした物語は数多く存在している。 そして、どの物語にも共通するのは、どこか捉えようのない不思議な存在を手探りで追いかけているような感覚になること。 だからこそ、これまで触れてきた作品を通して、どこまで

          どこまでも不確かであいまいな「記憶」という存在について

          あこがれの世界で終わらせたくないから、書く仕事に手をのばす

          「書く」を仕事にしている人たちは、ずっとあこがれの存在だった。 思いかえすと、それは子どものころから感じていた想いなのかもしれない。 小さいときから本が好きだった。物語の登場人物に感情をゆだねて、思いがけない展開に一喜一憂しては、心が空っぽになるくらい世界観に没入する。 特に小説は文字だけで構成された世界なのに、どんな映像作品よりも集中して物語を追いかけることができた。ひとたび夢中になると、結末をその目で見届けるまでは眠れなかった。 それから大人になっても、活字に抵抗

          あこがれの世界で終わらせたくないから、書く仕事に手をのばす

          映画を観ているとき、想いが入りこむ「余白」がある気がした

          今年は、映画をよく観るようになった。 去年までは、年に2回、映画館に行けばそれなりに多いほうだったのに、今年は月に1回のペースでコンスタントに映画を観ている。 ずっと子どものころから本が好きだったので、対照的に映像作品に触れる機会は少なかった。 そのため、この年になっても名作と呼ばれる作品を観る楽しみがあって、まだまだ観たい映画も尽きないのは嬉しい悩み。このままでは動画配信サービスに生活が支配されてしまうくらい。 サブスクの便利さには畏敬の念を覚えつつ、どちらかという

          映画を観ているとき、想いが入りこむ「余白」がある気がした

          非日常とつながる日常を歩くこと

          映画『PERFECT DAYS』で役所広司が演じる平山が暮らす場所は、自分が想像していたよりもずっと近くに存在していた。 何度となく歩いたことのある大通りから、家々が連なる脇道へと入って進んでいくと、突然、目の前に映画で繰りかえし映されていた建物が現れる。 年季の入った壁、寂れた階段、古びた赤い扉。 もちろん、現実では平山どころか、人っこひとり住んでいる形跡はなく、彼が毎朝、ルーティンのように購入していたカフェオレが並ぶ自動販売機の姿もなかった。 それでも、映画館で観

          非日常とつながる日常を歩くこと

          三浦しをんさんの物語が拓いてくれた植物への興味

          月ごとにテーマを決めて、小説を通して出会った興味を深掘りすることにした2024年。 4月のテーマは「植物」について。 と言いつつ、5月も半ばになってしまった。 想像以上に膨大な量の文章を読むことになったのだけれど、それでもページをめくるたびに、「植物」が秘める知性と、長い年月をかけて築かれる森の複雑さに惹きこまれていった。 思考や感情が存在しない「植物」をめぐる物語もともと「植物」に興味を持ったのは、三浦しをんさんの『愛なき世界』を読んだことがきっかけだった。 『愛な

          三浦しをんさんの物語が拓いてくれた植物への興味

          風のない日。ふと消えそうになる火を絶やさないように

          日々、暮らしていると、さりげない出来事に左右されて、気持ちの浮き沈みに翻弄される瞬間が何度となく訪れる。 それでも何とか胸に残った火種を消さないよう、雨から身を守り、風に飛ばされないように踏んばって、むしろ風を利用するくらいの心持ちで自身を焚きつけていく。 自分はどちらかというと、強風の日ほど「上等だ!かかってこい」の精神で立ち向かっては、半々の確率で返り討ちに遭うタイプなのだけれど、常に心は穏やかに保ちつつ、奥底には静かに熱く燃える青い炎を灯しつづけていたいと思っている

          風のない日。ふと消えそうになる火を絶やさないように

          初めて観た舞台からは青春の息づかいが聞こえてきた

          4月16日。池袋にあるサンシャイン劇場で、人生初めてとなる舞台を生で観ていた。 もともと興味はあったものの、なかなか観劇する一歩が踏み出せずにいた舞台公演。 そんななかSNSで見かけたのが、ヨーロッパ企画が主催する『鴨川ホルモー、ワンスモア』だった。 ヨーロッパ企画と言えば、『時をかけるな、恋人たち』で脚本を務めたことも記憶に新しい上田誠さんが代表の劇団で、これまで映画や舞台など、幅広い分野で話題作を生んでいる。 そんな彼らが、今宵の舞台に原作として選んだのが、万城目

          初めて観た舞台からは青春の息づかいが聞こえてきた

          本屋大賞に選ばれなくとも「おもしろい!」と言いたい

          全国の書店員が選んだ「いちばん売りたい本」として、毎年、書店員の投票によって絞られた10作品の候補作から、大賞となる作品が選ばれる「本屋大賞」。 4月10日に発表された2024年の本屋大賞に選ばれたのは、宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』だった。 本作では、中学2年生の夏休みをすべて西部大津店に捧げた少女、成瀬あかりが突き進んでいく人生が、滋賀県の街並みとともに描かれる。 主人公・成瀬あかりが起こす物珍しい行動には、登場人物の誰もが意表をつかれる。 物語のなかに

          本屋大賞に選ばれなくとも「おもしろい!」と言いたい

          新しい季節は、いつだって雨が連れてくる

          タイトルの美しい一文は恩田陸さんの小説『ユージニア』の書きだし。 先月末に降りつづいた雨が、長らく空を覆っていた冷たい空気を取りこんで流れていったことで、麗らかな春の訪れを予感させている今、ぴったりな一節だと思ったのでお借りすることにした。 それにしても、暖かい。4月ってやっぱり春が似合うなとしみじみと実感するくらいには、過ごしやすい陽気に気を良くしてしまう。 個人的に、暖かな春の午後、自身のプレイリストから春の歌を探している時間が、とっても好き。 春の歌にもたくさん

          新しい季節は、いつだって雨が連れてくる

          物語で描かれていた「AI/人工知能」が現実になるかもしれない

          月ごとにテーマを決めて、小説を通して出会った興味を深掘りしていくことを抱負にした2024年。 3月に選んだテーマは「AI/人工知能」。 現代において、飛躍的な進歩を遂げている「AI/人工知能」について、その目をみはるほどの成長スピードは肌身で実感していたものの、実際のところ「何がすごいのか」はあまり理解できていなかった。 また、「AI/人工知能」を扱った物語は今までも多く存在していたけれど、そのどれもが遠い未来に起こる出来事だと思っていた。 しかし、今やその世界が、現

          物語で描かれていた「AI/人工知能」が現実になるかもしれない