翠 はるか

好きを深めて、好きを彩る。あらすじでは語られない日々のこと。

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マガジン

  • 消費期限2日のひとかけらたち

    日記とエッセイのハーフ。2日もすれば記憶のメモリからこぼれ落ちてしまう景色を、文字にして残していきたい。肩の力抜きがち。2021.12.23~

  • ♡♡♡

    書いてくれてありがとうございます。

  • ライブ・イベント記録

    隔たりのない場所でエンタメを味わった記録。その日その場所その席で見た人にしか書けないものを書きたい。

  • 好きなうたの記録

    音楽の紹介をしたり、感想を書いたり。音楽にふれたエッセイも。時系列で並んでいます。【 #好きなうたの記録 更新中】

  • 推し

    大好きで大切な推しについて。偏差値低め、熱高め。 書いているアーティスト:BALLISTIK BOYZ・M!LK ※ライブの感想は別マガジン「ライブ・イベント記録」に入れています。 M!LKのnote一覧→ https://lit.link/2438h

最近の記事

私の破片が落ちている場所

引越しをした今夏の下書きメモを放出する。 前回の続き。 6月7日の映画公開日に合わせて『違国日記』の原作漫画を一気読みした。この作品はnote用のTwitterアカウントで何度か目にしていて、フォローしているこの人たちが言うのだから絶対私も好きだな、と当時思っていた。 読み進めている数日間は、日中もずっと槙生や朝の言葉が頭の中を巡った。「セージャク」は6巻に出てきた言葉。 後日、宮城県伊具の駐車場で待ち時間があった。晴れの日。少し強い風が葉を揺らす音だけ、その空間にある

    • 寂しさを「味わって」いた

      乗換案内アプリの検索履歴から、東北の駅名が消えた。 電車の時刻を調べるそのアプリの履歴は、時系列ではなく検索回数の多いものが上に来る仕組みだった。異動して2ヶ月と少し。常に一番上にあった仙台のあの家の最寄駅は姿を消し、今は日本の反対側の地名が並ぶ。もしアプリに自我があったなら、そろそろ持ち主の生活拠点が変わったことを確信しているだろう。 異動を告げられる少し前から引越しが落ち着くまでに書いた、感情や感じ取ったものの破片たちが、メモにいくつか眠っている。これ以上眠らせていて

      • アナログがもたらす喜び|10月3日

        誰だよ夜9時に爆音で石焼き芋の替え歌を流しているやつは。 今。本当にたった今。お風呂から上がって暑かったから窓を開け、ぼーっとしていたら、微かに遠くから聞こえる「石焼き芋〜、どんな〜ときも〜」。発している内容に似合わない切なげな声。室内の音が漏れているのではなく、恐らく外で流している。何がどうなったらそうなる。聞いたことあるけどなんだっけこの歌、と、検索欄に括弧の中をそのまま入力したら、ヒットした。 本格的アレンジされているのもサブスクに出ているのもこのネタが8年も前なの

        • 秋の空と好きな人たち|10月1日

          最近空がめっちゃ綺麗。この季節、その日最後の営業を終えて事務所に戻る移動時間が、ちょうど夕暮れと重なる。12色でも24色でも足りない、絶対これ人の手で表せないだろみたいなグラデーションと奥行き。夕焼けってオレンジ色じゃないんだなと知る。そこにSIRUPとか流す気の利いたプレイリストが口の端をにいっと上げてくれて、浸りながら帰路に着く。 この前の配信で好きな人が「風の匂いがすげー秋」と喜んでいて、今年の春にも同じように「春っていい空気」と風や空気から感じる季節の移ろいの話をし

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        記事

          湯布院映画祭で二度目の『女優は泣かない』を観た

          湯布院映画祭に行った 水曜日のお昼、ローソンの駐車場で湯布院映画祭に仁人くんが出ると知った。前売券の販売サイトはローチケだった。5分くらい躊躇したあと今いる場所を思い出して、え、ここやん、と思って、その足で前売券を買った。 大好きなアイドルが、かつて住んでいた熊本を舞台とする映画に出る。自分との共通点として勝手に喜びの材料にしている「九州出身」がオファーの理由の一つらしい。嬉しくて嬉しくて、仙台に住む昨年の私は上映を心待ちにしていた。仙台での上映は一般公開より少し遅れ

          湯布院映画祭で二度目の『女優は泣かない』を観た

          涼しい夏に満たされる

          三連休をひとりでのんびり過ごして、わかりやすく精神が凪ぎ、満たされている。インドアでもアウトドアでもない中間地点、ひとりの時間は確実に必須だけど、人と会うのが嫌いなわけでもない。基本はそんな感じ。でもこの一ヶ月半ほどは毎週末人に会って、楽しい予定もあったけれどそれだけじゃなかった。本当に怒涛で疲れたから、この孤独に引きこもって過ごす三連休があってよかった。今使った孤独は良い意味でしかない。やっぱりインドア寄りなんだろうな。怒涛の日々は終わっていないし何ならこれからだけど、もう

          涼しい夏に満たされる

          7月なったしとりあえずnoteを開いた

          好きな音楽に出会ったときに「あの人はこれ好きかな」って考えるの、もしかしてめちゃくちゃ恋なのでは、とか思った。「もしかしてめちゃくちゃ恋」って何だそれ。好きが一致していたら嬉しいな、私が教えた私の好きを好きになってくれるのも嬉しい。自分の好みとは違う、と矢印が反るのも、それはそれで楽しい。 最近の好き。『春』が特に良い。 +++ 楽しい、と書いて思い出した歌詞。「楽しい」に続く描写が「花が咲く手前」なの、心の底が震えた。心震える言葉に出会う瞬間って首の裏が粟立つ感覚があ

          7月なったしとりあえずnoteを開いた

          寝れない

          3回のタイプミスが引き金で涙が出た。や、ばい、って思って堪えて、堪えきれて、堪えきれるなら大丈夫なんだなー、なんて、俯瞰で見てる私が言ってた。元同期が突然はらはら泣き出した日のことを思い出した。 昼まではわりと元気だった。15時過ぎくらいに急に両ふくらはぎに錘がついたみたいになって、仮眠をとっても治らなくて、なんかそこからずっとダメだった。天気よかったのに。 退勤するとき上司にいつもの感じでにこやかに挨拶をされて、私は今大丈夫な人なんだとわかった。安堵と失望が同時に降って

          人が紡いだ歌詞に、自分の感情が映っている

          ……と、お昼にツイートしようとした。下書きに入れたまま仕事をしていたら思考が140字を超えたから、noteを開いている。全然違うとっ散らかった内容を3つ。日記のようなもの。 リアクションザブッタのメジャーデビュー、おめでとうございます!! 明日のレコメン楽しみだな〜。 歌詞に映る推しリアクション ザ ブッタというバンドはラジオ番組「M!LK 吉田仁人のレコメン!」で知った。昨年5月に仁人くんが『ドラマのあとで』をおすすめで流してくれたのがきっかけ。後に番組ゲストとしても出

          人が紡いだ歌詞に、自分の感情が映っている

          ご機嫌ジェットコースター

          別に私の本を出したいわけじゃないんだよな。 それをはっきり自覚するきっかけをくれたのが数年前の創作大賞だった。書籍化!連載のチャンス!と大々的に叫ぶバナーを見て、あの頃は頻繁にnoteを書いていたけれど応募する気にならなかったのを思い出す。文章を書くのは好きだけど、「著者」になりたいとは思わない。これを書いて応募したいというテーマの種すらなかった。それよりも、タイムラインの雰囲気がヒリッとしていて、それぞれの文章から滲み出る本気の波動みたいなものへの気後れの方が強かった。今年

          ご機嫌ジェットコースター

          日常にM!LKがいる

          【〜1月24日】 やっと、長い長い繁忙期が遠ざかっていった。いつの間にか今年で3回目だけどさ、なげーーーよ。同時期にほかの忙しないことも重なっていた。目の回るような……と忙しさの比喩表現があるけれど、目というか、心がずっとでんぐり返しのフォーエバー大回転をしていた。 24日にM!LKの新曲『Kiss Plan』が発売された。発売日当日はシングル3曲をリピート。私が普段好んで聴く曲調と、M!LKが多く出しているようなキラキラアイドルソング(定義は知らん、イメージで。)は少し

          日常にM!LKがいる

          帰省の道すがら

          なんかやっぱり、地元に帰る日が近付くにつれて、身体の節々に力が入る。 比喩の話。実際は大きめのトレーナーを被って、表情筋もゆるみきって、背もたれに深く腰掛けてぐだっと飛行機を待っているのだけど。 帰省中の予定が憂鬱なんてことはない。どれも普通に楽しみ。でもやっぱ、私には「人と過ごす」それ自体に気合いが必要だし、疲れる。まだ帰省0日目なのにこんなこと言ってて大丈夫かな。一人暮らしも7年目になれば耐性も薄れるよね。 帰省が近付くにつれいくつかLINEが鳴る。帰ってくる?いつ

          帰省の道すがら

          端的に言うとね、きみの全部が愛おしい

          柔太朗くん見ていると息がしやすくなる。 結成9周年でM!LKがグアムに行っていた日、眠る前に個人ファンクラブ「+KIRARI」の投稿を見た。動画の日記で「グアムの海です」って真っ暗な背景を共有してくれた。再生ボタンと同時に音量を上げる必要のある、細くてゆるくて低い声。ふ、って笑って暖かくなってきた布団に潜り直したとき、あ〜好きだなあってふかく息をして、そう思った。 昨年の5月に美しすぎるアイドルに心を奪われて、M!LKを好きになって、2回目のお誕生日。私は本当に山中柔太朗

          端的に言うとね、きみの全部が愛おしい

          3年目になり…という下書き供養からのいろいろ、書きなぐり

          仕事というかキャリアというか、難しいよね。 単独行動ができるようになって丸2年。3年目に突入した。ずっと書いているけれど私は入社当時から転職を前提にしている。でもね、「3年目でやっとできるようになったこと」「3年目でもまだ全然できないこと」「この2年で築けてきているのかな、と感じる信頼関係」みたいなものたちが、蔓になって足を絡ませてくる。やりたいことがあるから転職したいのに今の仕事のやる気もちゃんとあって、この明らかに中途半端な、やっと少しだけ成長し始めましたよ、みたいな時期

          3年目になり…という下書き供養からのいろいろ、書きなぐり

          オリオン座と熊本城

          オリオン座が見えた。高速をかっ飛ばしていた今日の話。もう昨日か。空いている20時の高速道路は遠くの街灯が目線の高さにあって、闇の中に浮いているような感覚になった。 オリオン座を見て思い出すのは熊本の明け方の空だった。今日もそうだったし、この前先輩と歩いていて見上げたときも同じ空を思い出した。そういえばnoteに書いてたなーと思って、久しぶりに読んだ。今年は特に不定期とはいえ、もう3年も書いてるのね。 旅する日本語の企画で少ない文字数だったからあっさりしているけど、これもも

          オリオン座と熊本城

          「M!LK 吉田仁人のレコメン!」で出会った音楽の記録

          この1年で私のApple Musicはカラフルになった。 ラジオ番組「M!LK 吉田仁人のレコメン!」を通して、初めての音楽に出会う機会がグッと増えたからである。 レコメンを通して好きになった音楽をまとめたい。本当は年末を考えていたけれど、訳あってこのタイミングで書く。毎度のことながら主観ゴリゴリの感想文ですが読んでもらえたら嬉しいです。オッ、なんかこの番組おもろそうやな?と感じていただけたら、今週の放送を聴いてみてね。文化放送で毎週木曜22時から、2時間の生放送です。

          「M!LK 吉田仁人のレコメン!」で出会った音楽の記録