有原悠二
短編、中編、長編、ショートショート、
夢だったのだろうか 見渡す限りの青空に ふわふわ流れる白い雲 そのすべてが砂だったとき ぼくは乗っかっている 空中に浮かぶ性欲の 掻きむしって穴を掘って 煙のように霧…
カエル。 それは地雷を埋める人。 カエルは、帰る。 変えていく、蛙。 (足 足 足 足 足 足 ? ) 川のはじまりを確かめたくて、…
ネズミ捕りに捕まったネズミが いかにもネズミのような声を出して ネズミらしくチューチューと鳴いていた ネズミの詩を書くなんて、 いったい誰が思ったのだろう…
消えていく 冬の蚊のような 情けない振り子時計の 右に 左に 光と影のように 振っては振られる 人生の過渡期 冬 そして 春 また 冬 仏壇の前に座って 見たことのないご…
愛しています。) 私は あなたをずっと ずっと? いえ 違うのです 秋のせいなのです あ いまは 冬のせいでした (あなたの)「ずっと一緒にいたい」と …
母。に 会った 二年ぶ りの雪 。望郷 。我が 家。病 気で入 院して いたと 母。は 笑う。 後遺症 のない 運の良 さは、 きっと 空白の 思い出 のアル バムの 母。の 。 「…