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北欧の対話(オープンダイアローグ等)について

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#リフレクティング

全国の高校生の皆さんへ:対話サークル(部活)をつくってみませんか!

全国の高校生の皆さんへ:対話サークル(部活)をつくってみませんか!

1・「対話」で感じる自分や周りへの安心を学校生活で

(部活の地域移行、部活の縮小による教員の皆様の負担減の流れがある中ではありますが…)
安心して話せる枠組みの中で、「対話」ができる時間を学校内で作るのを応援したいと思っています。

自分の気持ちを安心してお互いに共有できる場が日常にあると、日々のストレス対策にもとってもお薦めです。

安心して自分の気持ちを話せて心が軽くなった。このしんどさは自

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斎藤環さんに聴いた『日本でのオープンダイアローグの未来』

斎藤環さんに聴いた『日本でのオープンダイアローグの未来』

『オープンダイアローグの今後の日本社会での普及への展望』というテーマでお話を伺いました。こちらの動画は、2022年12月に実施した斎藤環さんとの対談の冒頭部分のダイジェスト版の要約です。

話し手:たまきさん(斎藤環)
聴き手:なりたか(戸田周公 りすにんぐファーム)

【話を聴いた内容の要約】

~オープンダイアローグの一番の売りとは~

・オープンダイアローグは、対人援助の方法としてこれにまさ

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お互いの安心をベースにした対話の場を作るための7つのポイント

お互いの安心をベースにした対話の場を作るための7つのポイント

2023年の年末に開催した「対話的な場にはどんなグランドルールが必要か対話的に語ろう!」というイベントで皆さんと一緒に共有した視点を基に、「対話」を行う際に重要だと感じたポイントを私なりに7つにまとめてみました(今現在、私が思う仮の意見です。)。

①危険を感じないよう、お互いに「安全」を意識して対話をしよう

まずは、危険を感じる相手やコミュニティから物理的に距離をとった場所で対話ができるといい

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「あったかダイアローグ」に参加しませんか?

「あったかダイアローグ」に参加しませんか?

以前から、経験専門家の方が主役になって活躍できる場を作りたいと思っていました。

ここでの経験専門家は、「当事者性のある経験を持ちながら、対話性に価値を置き、自己研鑽しながら対話を続けている人」という意味で使っています。

私の中での対話の「経験専門家」のイメージは、当事者性のある経験を言葉にしてその場に置くことができたり、相手の言葉にただただ耳を傾けることができたり、コントロール性が感じられない

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対話を習慣化して早3年、最近の対話の中での気づきを3つご紹介!

対話を習慣化して早3年、最近の対話の中での気づきを3つご紹介!

対等な関係で、安心して話したり、聴いたり、伝えたりできるフィンランドの対話の中での、最近の私の気づきを3つご紹介します!


1・対話のおかげで、ネガティブな言動で受けたダメージに早く気が付けるようになった。

2・対話で安心した体が、予期不安や反芻思考をしようとする頭の動きを止めた。

3・不安を減らす新たな方法を発見



1・対話のおかげで、ネガティブな言動で受けたダメージに早く気が

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「こうあるべき」からズレた自分を、自動的に攻めてしまう自分がいることを、対話の場で語ってみた。

「こうあるべき」からズレた自分を、自動的に攻めてしまう自分がいることを、対話の場で語ってみた。


自分の「こうあるべき」から、ズレた状態が生じた場合、その状態に居心地の悪さを感じ、その状態の自分に負のレッテル張りをしてしまう自分がいることを、ただただ聴いてもらえる機会がありました。

私は、自分に対しての負のレッテル張りをよく行い、いつの間にかネチネチと自分を責め続けていることがよくあり、自分の中での一番の課題であり続けているということを、初めて聴いてもらうことができました。

例えば、時間

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「言葉を置くことに関して」最近私が思うこと。

「言葉を置くことに関して」最近私が思うこと。

「言葉を直接相手に投げずに、その場に置くことを意識する」という感じの話題で、学校の先生とも何度か話をして、「言い方って難しいですよね。」と話が盛り上がった記憶があります。

例えば、「頑張ろうね」「大丈夫だよ」という言葉ですが、一定の信頼関係が相手とある場面では、この言葉をそのまま相手に投げかけても、あまりネガティブに受け取られないと思います。
例えば、箱根駅伝で「頑張れ! もっと死ぬ気で走れ!」

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オープンダイアローグのリフレクティングに関して最近私が思ったこと

オープンダイアローグのリフレクティングに関して最近私が思ったこと

昨日、今日とオープンダイアローグの「リフレクティング」に関して対話を重ねる機会があったので、振り返りのメモをしてみたくなりました(私の主観的なメモです。一般化するものではありません。)。

・リフレクティングでは、ただただ興味を持って話を聴いたうえで、もっと聴いてみたいと発してみたり、その場で発せられた他者の声を聴く中で自分の中で生まれた考えや、感情、身体感覚を発して応答する場になると思うのですが

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オープンダイアローグのロールプレイを続けてみての感想

オープンダイアローグのロールプレイを続けてみての感想

2022年1月から毎週1回、オープンダイアローグのロールプレイ体験を開催しております。

私も、ロールプレイの参加者として、対話を促進する2名のセラピスト(専門家チーム)役や、ネットワークメンバー(当事者とその家族、支援者等)役を体験しております。

最近、専門家チームをやっていて気が付くことは、

問題を解決しなければならない、状況をポジティブな方向にもっていかなければならない、対話的な枠組みか

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フィンランドの対話でお聴きする『不登校無料相談会』@YMCAみどりのセンター本館「子育ち相談センターぶどうの木」にて開催致します!ご参加お待ちしております!

フィンランドの対話でお聴きする『不登校無料相談会』@YMCAみどりのセンター本館「子育ち相談センターぶどうの木」にて開催致します!ご参加お待ちしております!



 話を聴いてもらうことで、今まで見えていなかった子どもや自分の気持ちに気がついたり、不安や心配でいっぱいな心が癒されたりします。

話すことで思いを放ち、言えることで癒されることがあります。話すことにも勇気がいるかもしれませんが、不登校の子どもの親や話を聴くプロがお話しを伺いますのでゆったりした気持ちでいらしてください。 

「オープンダイアローグ」というフィンランド発祥の対話の方法を参考にし

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「フィンランド式の対話」を学校現場で活用してみての感想。

「フィンランド式の対話」を学校現場で活用してみての感想。

私が、今年のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活動の中で、「フィンランド式の対話」を、どのように活用したのか振り返ってみたいと思います!

フィンランド式対話の「リフレクティング」や「早期ダイアローグ」&「未来語りのダイアローグ」、「オープンダイアローグ」を参考にして、学校現場の状況に合わせて活用したことを共有できればと思います。

具体的な事例については秘密保持義務がありますので

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