戸田周公(とだ なりたか)

対話で重ねていく他者との安心な交流で、自分や社会の安心感が回復していくといいなと思います。フィンランドの対話でお互いの安心を感じる場を「りすにんぐファーム」で提供しています。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー。公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士。

戸田周公(とだ なりたか)

対話で重ねていく他者との安心な交流で、自分や社会の安心感が回復していくといいなと思います。フィンランドの対話でお互いの安心を感じる場を「りすにんぐファーム」で提供しています。スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー。公認心理師、精神保健福祉士、社会福祉士。

    最近の記事

    『漠然とした不安やイライラ』について思うこと

    ※あくまでも私の視点で感じたことです。受け入れて頂けるかどうはお任せ致します。 スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの仕事をしていて最近感じることは、「漠然とした不安やイライラ」を感じている児童生徒の方が増えているなぁと思うことです。 何か具体的にトラブルがあったわけではないのに、周りの視線が気になったり、何か自分が責められているように感じたり、過緊張の状態が続いているという相談を受けることがあります。 私自身も漠然とした不安やイライラを抱えてると感じる時が

      • 「フィンランド式の対話」を学校現場で活用してみての感想。

        私が、今年のスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活動の中で、「フィンランド式の対話」を、どのように活用したのか振り返ってみたいと思います! フィンランド式対話の「リフレクティング」や「早期ダイアローグ」&「未来語りのダイアローグ」、「オープンダイアローグ」を参考にして、学校現場の状況に合わせて活用したことを共有できればと思います。 具体的な事例については秘密保持義務がありますので控えております。 私見としましては、色々な形でストレス反応(漠然とした不安やイ

        • いくつかの主観的な幸福度の尺度で自分の幸せ感を評価してみた。

          たまに自分の主観的幸福度を測定しておりますが、下記の4つの指標で測定してみたことろ、だいたいのところ順調な気がします。皆さんはいかがでしょうか? (評価尺度は、①~③はネットで検索すると、質問票が出てきます。) ①ローゼンバーグ自尊感情尺度日本語版(Rosenberg‘s Self esteem Scale:RSES) 参考ページ(Rosenberg日本語訳自尊心尺度の検討 堀 啓造:香川大学経済学部) https://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hor

          • 不登校支援についての私の考え方の整理~大人が抱える困難性について~

             スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活動の中で、不登校の支援をする時に、どういった状態を目指し、何を重視して、どう取り組んできたのかを整理してみたいと思い、文章にしてみました。 (※あくまでも私の視点を置いた文章です。他の人から見ると、色々なズレを感じられるかもしれません。この視点を受け入れていただけるかどうかはお任せ致します。) 不登校で目指す状態 ・本人が自分や周りに安心を感じている状態。 ・本人が心から楽しめることがあってそれを追求している状態。 ・

            「この行動は、甘えているだけではないか?」という大人の視点について

            たまに、学校で相談を受けるのが、「この行動は、甘えているだけではないか?」「本当は、本人も甘えだと自覚しているのではないか?」という質問です。先生や保護者からそういった声を聞くことがたまにあります。 自分の中では、「甘え」かどうかの価値基準は大人が握っており、その基準を一方的に、ストレス反応の出ている子どもに押し付けてしまうのは、さらなるストレス反応を生むだけで、かえって状況を悪化させてしまうと思っています。 少なくとも、大人と同じ「甘え」の価値基準を本人が採用しており、

            以前参加した「複雑性PTSD」をテーマにした、「こころとからだ・光の花クリニック8周年記念講演会&シンポジウム」の感想です。

            今年も参加させていただきました。私にとってとても貴重な時間となりました。何人かの登壇者の方がおっしゃっていたことが、私の中で混ざって残っています。 広い意味でのトラウマが、日本の戦争体験と戦後の社会生活の中で、目に見える暴力、命令や支配性、監視、束縛、管理などによって、家族関係や地域社会、会社組織、支援者と当事者の関係、行政と市民の関係など色々な所で生じてきており、程度の差こそあれ、そのコントロール性という価値観に誰もが身を置いてきたということを改めて感じました。 加害者

            フィンランドの対話でお聴きする『不登校無料相談会』@YMCAみどりのセンター本館「子育ち相談センターぶどうの木」にて開催致します!ご参加お待ちしております!

             話を聴いてもらうことで、今まで見えていなかった子どもや自分の気持ちに気がついたり、不安や心配でいっぱいな心が癒されたりします。 話すことで思いを放ち、言えることで癒されることがあります。話すことにも勇気がいるかもしれませんが、不登校の子どもの親や話を聴くプロがお話しを伺いますのでゆったりした気持ちでいらしてください。  「オープンダイアローグ」というフィンランド発祥の対話の方法を参考にしてお話をお聴きします。話し手の心のスペースを大切にしながら、話し手と聞き手がゆる

            話題の『ポリヴェーガル理論』の本を読んで自分なりにまとめてみました。

            私がスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーで学校での支援を行う場合に、『ポリヴェーガル理論』を踏まえて、トラウマやストレス反応を捉えられると、説明しやすかったり具体的な支援をイメージしやすいと感じています。 ストレスに対する身体反応を抑制するには、他者との「安全な」つながりが必要になる点や、トラウマなどで起こる身体反応は身を守るための適切な反応である点が共有できたり、本人に無理なくできそうな他者との協働調整には何があるのかなどを話し合えるといいなと思っています。

            実際のオープンダイアローグ(OD)とりすにんぐファームのODを参考にしたピアサポート的なグループワークの比較をしてみました。

            この比較検討は、ふと自分の中で整理してみたくなり、あくまでも仮の意見として、私の感覚的な視点で作ってみたものです。 【比較してみて気が付いた点】 ・ODの方が、顧客(ネットワークメンバー)として参加できるので、自由が保障され、したくないことは何もする必要はない状態で参加できると思います。一方で、ピアサポート的なグループワークでは、お互いの安心を補償する一定のルール的なものが必要になってくると感じます。   ・ODでは、専門家チームが、今まさに危機的な状況にあるコミュニティ(

            オープンダイアローグのロールプレイを続けてみての感想

            2022年1月から毎週1回、オープンダイアローグのロールプレイ体験を開催しております。 私も、ロールプレイの参加者として、対話を促進する2名のセラピスト(専門家チーム)役や、ネットワークメンバー(当事者とその家族、支援者等)役を体験しております。 最近、専門家チームをやっていて気が付くことは、 問題を解決しなければならない、状況をポジティブな方向にもっていかなければならない、対話的な枠組みから外れてはならないなどの価値観を、専門家チームになるといつのまにか無意識的に背負

            あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるかの対話

            先日、『あまり対話的でない相手とどう接すれば、対話的になれるか』というテーマで、14人の参加者の皆さんの声を対話の枠組みの中で聴くことができました。 言葉が「おぼん」に載せられていき、受け止められていったあの時間と空間が一期一会のものでした。とても貴重な時間でした。 私は、皆さんが仰ったことで、印象に残った言葉をメモしながら聴いておりました。 とても貴重な視点ばかりだったので、整理してアウトプットしてみたくなりました。 あくまでも、「おぼん」にのった言葉の中で、私の興

            フィンランドの対話性の習慣化でとても調子がいいです

            正直、私はここずっと調子がよく、基本的に穏やかでちょっとワクワクする気分が続いております。 フィンランドの対話性に価値をおく仲間の皆さんとの交流頻度は明らかに増えており、立て続けにとてもいい対話的な空間に身を置くことができているお陰だと思います。一日に2回以上、安心できる対話的空間があることも増えております。 ここ最近私と対話的な場を作ってくれた皆様ありがとうございます。 自分は、対話を通して、お互いに安心感を得ることを求めていると感じます。 自分も相手に安心感を与え

            コントロール性、自尊心の削り合い、存在承認をベースにしたコミュニケーションの欠落

            【最近頭の中で考えたことを取りとめもなく書いてみました。】 太平洋戦争とそれに続く高度経済成長の国民的体験が、社会に強いストレスとトラウマを生み出してきたのだなぁと最近になって思うようになりました。 その背後にあった価値観は、「コントロール性」と「社会の役に立つかどうか」だと思うようになりました。 これらの価値観の中でコントロールされる側、役に立っていない側になった場合、強いストレスにさらされ続けると感じます。 その強いストレスが、社会の中で、徐々に言語化され、メタレ

            『2021年のスクールソーシャルワーカーの活動の振り返り』~フィンランドのダイアローグの活用~

            ・ スクールソーシャルワーカーの活動で自分が意識していたこと生徒児童本人もそうですし、保護者や先生においても、何らかのトラウマ症状(※1)が起こっていると想定して取り組んでいたと思います。 お互いにトラウマ反応を反射し合う状況があると、いじめや不登校、基本的な信頼関係の喪失が起こると感じており、自分もその渦の中に入っていく感覚があります。 そんな中で、自分も反射して、自分自身が加害者にならないように意識しつつ、言葉を直接本人に投げかけない、一対一の構図を作らない、「リフ

            ここにもあります。あなたらしくいられるところ。

            学校にいきたくない状況にある方やそのご家族はどこに相談すればいいのでしょうか。そして居場所にはどんなところがあるのでしょうか。 「不登校・多様な学びネットワーク 茨城」では、「こどもの居場所」、「親の会」、「相談・カウンセリング」、「オンライン・訪問サポート」など様々な民間の活動をネットワークでつないでいます!是非ご参考にしてください(下記図参照)! 私も茨城県のスクールソーシャルワーカーの活動の中で、そんな居場所につなげていけるようにしたいと思っています。(シェア大歓迎

            オープンダイアローグのリフレクティングに関して最近私が思ったこと

            昨日、今日とオープンダイアローグの「リフレクティング」に関して対話を重ねる機会があったので、振り返りのメモをしてみたくなりました(私の主観的なメモです。一般化するものではありません。)。 ・ ・ ・リフレクティングでは、ただただ興味を持って話を聴いたうえで、もっと聴いてみたいと発してみたり、その場で発せられた他者の声を聴く中で自分の中で生まれた考えや、感情、身体感覚を発して応答する場になると思うのですが、自分をある程度空っぽにして、相手の話を興味を持って聴く状態や、この場の他