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#新興国

なぜ日本は茹でガエルと言われるのかを考えてみる

なぜ日本は茹でガエルと言われるのかを考えてみる

日本は茹でガエルである。
この事を、あちらこちらで、語る人がいる。しかも増加しているのは間違いない。
そう語る人に言いたいことがある。
では、ご自身は茹でガエルのではないのか?
どうして、その日本を変えようとしないのか?

もちろん、日本のことを茹でガエルと言う人の中には、すでに自らリスクテイクして、この状態を脱するために果敢に活動している人がいる。言うだけの人が多いなかで、こういう方は、本当に素

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変化適応力がどうして重要視されるのか?

変化適応力がどうして重要視されるのか?

変化適応力。
ピンと来る人が、どれぐらいいるだろうか?

まあ、これは、ビジネスの世界の話が主であって、普通に日本で暮らしていくには、今のところあまり関係がないように思う。
もちろん、10年先、20年先はわからないが、今回は、ビジネスの世界に絞った話をしたいと思う。
今、私のビジネス活動の周辺でも、この変化適応が大切だとか、変化適応力を身に着けようという話題が少しずつ増えてきた実感がある。

実は

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人間はどうして新しいものを欲しがるのか?

人間はどうして新しいものを欲しがるのか?

人間が新しいものを欲しがるから、新製品が登場するのか?
新製品が生まれるから、新しいものを欲しくなるのか?
どちらも正しいような気がするが、今の日本は、とにかく新しいものが氾濫している。

車にしてもお菓子にしてもお酒にしても・・。次々と新商品が誕生している。お土産なども典型だ。贅沢が過ぎるこの日本の状態は、もう20年は続いているように思う。今ではすっかり慣れてしまい、新商品の登場で、ワククワする

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囲い込みの時代の窮屈な生活者

囲い込みの時代の窮屈な生活者

ビジネスホテルでのチェックイン。
最近、結構煩わしい。
コロナ禍前は、そう気にならなかった。
これは、日本のビシネスホテルでの話だ。

以前は、海外を動き回っていたので、新興国の地方でのホテル利用は結構大変だった。予約が出来ていなかったり、空いているはずの部屋が埋まっていたり。まあ、日本で言えば、数十年前の感覚だから、仕方がない。ある意味馴染んでいた。

ところが、最近、便利過ぎる日本で、ビジネス

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そもそもビジネスチャンスとは何だろうか?

そもそもビジネスチャンスとは何だろうか?

ビジネスチャンスを掴め。
結構私も好んで使ってきた言葉だ。
本のタイトルにも使ってきた。

特に、新興国で活動していると、見るもの聞くもの体験するもの、全部がビジネスチャンスに感じるのである。
ベトナムには随分沢山の日本の創業社長をお迎えした。単なる体験視察の方もいれば、本気でビジネスネタを探しにこられた方も多い。
総じて言うと、だいたい65歳以上の創業社長がベトナムを訪れると、皆一様にテンション

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やっぱりアナログ庁が必要な訳

やっぱりアナログ庁が必要な訳

今、日本はデジタルブームと言っても過言ではない。要因は大きく二つある。
一つは、DXが世間を席巻していて猫も杓子もDX一色になってしまったことだ。
ITに関する世界では、こういうバズワード的なブームを繰り返しているにすぎない。私のように約40年近くこの業界に関係していると、またかと、ある意味残念な気分にもなる。

もう一つは、デジタル庁が創設されたことだろう。国民にとってはとても新鮮だ。
平たく言

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働く環境だけを変えてもイノベーションは起こらない

働く環境だけを変えてもイノベーションは起こらない

かつてないほどのイノベーションブームである。
私は働きだしてそろそろ40年。
イノベーションという言葉に出会ったのはいつ頃だろうか?
明確には覚えていないが、創業した時ではない。

今から30年前のこの頃は、第三次ベンチャーブームがまさしく始まろうとしていた。世はバブル崩壊の中、先行き不透明、社会全体の不安感が漂っていた。だが、正直、私は絶好のチャンスだと思った。
そもそも人間は、困難やピンチの時

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頑張ってと頑張ろうの違い

頑張ってと頑張ろうの違い

私たちは、どんな時に人に対して頑張ってと、言うのだろうか?
記憶に新しいところでは、昨夏の東京オリンピック・パラリンピックだろう。
純粋に世界最高峰の舞台にチャレンジする選手たちを応援するのは、熱くもなるしとても清々しい気分だ。

もちろん、下馬評の高い選手が負けたりすると、結構、ショックもある。ある意味、一緒に戦っているという感覚もあるのかもしれない。応援している選手が劇的な復活を遂げたような場

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第二の故郷以上に近づいてきた神戸

第二の故郷以上に近づいてきた神戸

50歳を過ぎて、海外で活動していることが長くなると、多くの人に尋ねられるようになった。
人生の終盤はどこに住むつもりですか?

多分、もしかしたら、私は日本に戻ってこないのではないかというぐらいの印象があったようだ。
確かに、40代、50代は、かなりの頻度でベトナムを中心とした新興国で活動していた。

私は、このブログでも何度か書いたことがあるが、徳島市の農村の出身だ。高校を卒業して、なんとなく神

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日本に期待する新興国とそれを利用してきた日本

日本に期待する新興国とそれを利用してきた日本

日本国内に新興国の人と出会う機会が増えてきた。新興国人材がより一層活躍できる機会の提供や場創りを考える時に、避けては通れない現実に目を向ける必要がある。

それは、今や生活者でも知る人が増えてきたが、技能研修制度の実態である。この制度が出来たのは1993年である。
背景の詳細は割愛するが、端的に書けば、日本の不足する労働力を補うための制度である。制度のたてつけは研修制度となっているが実態は安価な労

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留学の目的と価値とこれからのあり方を考える

留学の目的と価値とこれからのあり方を考える

留学。
私自身の人生の選択肢では、ほとんど関心がなかったテーマだ。
そして、今からその気になっても流石に留学する歳ではない。ここで言う留学とは海外留学ということになる。

ところで、留学はそもそもどういう意味か。ウィキペディアで調べてみた。

留学(りゅうがく、るがく)とは、自国以外の国に在留(ホームステイ等)して学術・技芸を学ぶことをいう。3か月以内を短期留学、それ以上を長期留学と言う。広義には

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余裕があってもなくても目の前の事に目が行く

余裕があってもなくても目の前の事に目が行く

新興国とビジネスを長年行ってきて学んだとことは沢山ある。
私が、初めて新興国を意識したのは、今から30年以上前のこと。

神戸の小さな会社で働いた時、部下が、中国人とマレーシア人になった。
彼らは、IT研修生という位置づけで日本にやって来た。私が面倒見ることになったが、私には沢山のカルチャーショックがあった。
すでにこのブログでも書いたことがあるが、それまでは平均的な若者よりもノー天気に過ごしてい

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DXが進展する時代の中小企業の進む道

DXが進展する時代の中小企業の進む道

オーダーメードか既製品か。
はたまた、レディオ-ダ-メ-ドか。
今、コロナ禍の中、スーツ業界も揺れている。
オンラインで在宅、テレワ-クになり、ちゃんとしたス-ツやネクタイをする機会が激減した。かくいう私も最近、以前よりはとてもラフなスタイルで仕事している。

図らずとも、一時期流行ったフレックスタイムで服装自由というスタイルが浸透している。
そういう意味では、決して他人ごとではないのだが、ス-ツ

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自己PRのさじ加減は実に難しい

自己PRのさじ加減は実に難しい

自分のことを、等身大で的確に相手の人に伝えるのは実に難しい。もちろん、人によってその感覚はまちまちである。

日本人どうしでも、かなり差が出る部分ではあるが、これが国単位で比べると歴然と差が出る。私が、20年以上前、韓国ビジネスに精を出していた時がある。
簡単に言えば、日本企業と韓国企業の橋渡しだ。特にITや情報セキュリティ関連のベンチャー業は、韓国が先行していた時期がある。私もソウルに何回も足を

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