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エッセイ・コラム・ショートショート等々

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ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。
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#映画

【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

北陸放送(MRO)の谷川恵一アナがメインパーソナリティを務めるMROラジオ土曜朝9時の番組『谷川恵一そろそろ。』

前番組『モリラジ』最終回からメールを送り始め新体制でスタートした今番組には初回から欠かさず拝聴&メールを送っている。これが僕の最近の土曜のルーティンとなっている。ラジオにメッセージや企画応募、曲のリクエストをすることは中学以来でとても新鮮である。寄稿や賞レースの投稿とも違って気軽に徒

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【コラム】妻夫木聡に吉永小百合を重ねたあの頃

【コラム】妻夫木聡に吉永小百合を重ねたあの頃

妻夫木聡は平成の植木等だと天才脚本家の三谷幸喜氏が言っていた。
妙に腑に落ちた記憶がある。
こんな名言、ナンシー関しか生み出せないはずなのに。
そう、私は今も、そしてこれからもナンシー関を追いかけていくのだろう。

ナンシー関はテレビの向こう側の人(俳優、芸人、文化人問わず)はテレビの画面に映ったままの姿しか受け止めなくていいといった考えを持っていた。

「実はこの人ああ見えて本当は良い人なんだっ

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今さらだけど自己紹介を書いてみた

今さらだけど自己紹介を書いてみた

noteをはじめて2年以上が経った。
他のクリエイターさんの記事を読んでいて自己紹介の項目があると飲み込みの悪い私にはとても助かるのだが作り方がわからず放置していた。
多分やり方がわかった(気がする)ので今さらだけど自己紹介を書いてみる。

1983年生まれ。
東京ディズニーランドとファミリーコンピュータとおしんとためです。

小学生の頃の夢は漫画家。
漫☆画太郎先生宛に描き写しただけの原稿を送っ

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【エッセイ】英語詞⇌日本語詞

【エッセイ】英語詞⇌日本語詞

「グレイテスト・ショーマン」は観たことがないが、この「This Is Me」は聴いたことがある。
Twitterのタイムラインでこちらの動画が紹介されていたのでみてみた。

鳥肌が立った。

アメリカの歌のもつソウルとでもいうのか。(私なんぞがなまじ歌を語るものではないが…)
日本の歌では味わえない振動がある。

私は洋楽には詳しくないが、映画で耳にする歌にこの共通する震えを感じていたのは何だった

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【エッセイ】貞子と寝言

【エッセイ】貞子と寝言

「念写っ…、念写が出来ない!」

今朝起きがけの寝言である。

私は自分の寝言でよく目が覚める。
目が覚めてからも夢現、寝言のつづきを呟いている。半分は現実だとわかっているつもりなのだが、もうどうにも止まらないのだ(山本リンダか)

今朝のこの「念写が出来ない」発言はどういう経緯で発せられたのか正直覚えていない。
寝言には手繰り寄せれば何かしら発端があるもので、きっと最近「貞子」について考えていた

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【エッセイ】カレーが繋ぐ黄色い糸

【エッセイ】カレーが繋ぐ黄色い糸

今日(2023/06/03)は映画「スパイスより愛を込めて。」の石川県での舞台挨拶の日だった。

金沢出身の田中美里さんが登壇されるのでぜひとも伺いたかったのだが残念ながら行くこと叶わず…。

きっと素晴らしい時間が館内を流れたであろう。

本映画の舞台が金沢とあって、郷土愛の深い田中美里さんにつづくように私も推していきたい所存であるが、ふと思ったことがあった。

いまや全国区となった「金沢カレー

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映画の予告−女囚さそりの乱−

映画の予告−女囚さそりの乱−

時代によって映画の予告も様相を変える。
今まで私が映画館で観てきた予告はあからさますぎず、謙虚なものばかりだった。
それが映画の予告だと認識していた。

だが、70年代の映画は勢いが違った。
白い手書きの毛筆の文字(テロップ)が謙遜せずアピールしてくる。
凄いから観てよね!と、ぐいぐい迫ってくる。
それがあの頃の予告の常識だったのだろう。

今回はそんな清々しいまでに宣伝してくる70年代の映画予告

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【エッセイ】官能と下ネタ〜笑福亭鶴光と菅田将暉のエロの違い〜

【エッセイ】官能と下ネタ〜笑福亭鶴光と菅田将暉のエロの違い〜

NHKのドラマで「生理おじさん」というパワーワードと出くわした。
ドラマの中で生理用品の会社に勤めている原田泰造さんが新商品の記者発表会でプレゼンをしていた。そこで世の中の女性の苦しみに寄り添いたいと熱く語るのだがその熱量がひょんな形でバズってしまい「生理おじさん」と呼ばれるようになった。

深夜の再放送でたまたま目にした「生理おじさん」だったが、自分には絶妙すぎるタイミングだったので偶然とはおそ

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放っておけない映画「四月物語」

放っておけない映画「四月物語」

You Tubeで映画「四月物語」全編を期間限定で公開していた。
DVDも持ってはいたが二度とない記念だと早速視聴してみた。
昨年も四月になるとTwitterで「四月物語」についてのツイートをしていた。
私は「四月物語」が大好きなのだ。
「四月物語」は岩井俊二監督の1998年の作品で当時私はまだ中学生だった。主演が松たか子さんと知って熱烈なファンだった私は(後に人生初のファンクラブに入会する)映画

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【エッセイ】難しい話は任せた

出来の悪い子でも(或いは悪い子ほど)我が子が一番かわいいのはこの世の理。
そして昔から創作した作品を我が子に準え例えに使う。(私も多用している表現)
これらを踏まえるとみんな自分の作品が一番かわいいということになるはず。(私はどんなに拙くて不出来でも自分の詩や書籍がやっぱり愛しい)
なぜこんなことを思ったのかというと、批評のやり取りをSNSで目にしたから(してきたから)だ。

作品の好き嫌いは誰に

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映画「能登の花ヨメ」に励まされ

映画「能登の花ヨメ」に励まされ

地元石川県を舞台にした映画やドラマをこれまで何本も観てきた。
大体地元民からすると(あるあるだろうけど)
ここからここへいきなり場面変わるのは距離がおかしいなどの違和感を味わったことがある人は少なくはないはずだ。

(石川県で)例えるなら
兼六園から走って犯人を追いかけて捕まえた場所が千里浜とか。ちょっと無理があることは他県の人にはわからない。私も県外のロケーションでそんなことされてもわからないの

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深すぎる「千と千尋の神隠し」

深すぎる「千と千尋の神隠し」

私は今、猛烈に井戸端会議がしたい。
「千と千尋の神隠し」のとある話をくっちゃべりたくて仕方ない。

(※これより先はネタバレ含みますのでノーサンキューの方はご注意ください)

では、言いますね。

ハクは千尋の亡くなったお兄ちゃんだったんですね!

え!?何だ、そんなこと今更?という方は多数派なんでしょうか?それすらわかりませんが、私は昨夜初めて知りました。なので、昨夜は鳥肌がブワッとたちました。

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映画『黒い家』黄色の恐怖

映画『黒い家』黄色の恐怖

はじめてこの映画を観たのは十代後半だった。
当時の私は一日一本は映画を観ようと決めて、まだVHSとDVDが肩を並べてレンタルショップに陳列されていた時代に同郷の田中美里さんが出演されている森田芳光監督の『黒い家』を手に取った。

映画の舞台は石川県。
保険会社勤務の若槻(内野聖陽)に電話で問い合わせをする菰田幸子(大竹しのぶ)が黄色の服に黄色のヒールという出で立ちで登場する。
まばたきも少なくへら

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【思い出】梶芽衣子さんへの詩

【思い出】梶芽衣子さんへの詩

映画「修羅雪姫」をはじめて観た時から僕は【梶芽衣子】という沼にはまっていった。
もがきはしません。
目を閉じてスーッと静かにはまっていきたい。
もっと深くに沈んでみたいと思った。
それほどここちのよい沼だった。
その想いの熱量は今も変わってはいない。

今から5年程前。
僕にある吉報が届いた。
「歌うことが今はとても楽しい」と梶さん。
これからは【歌手・梶芽衣子】の活動に力を入れていきたいと…

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