たった10秒間のジェットコースターで8つの感情をかけ抜けた夜
こんにちは、たけしです。
思ってもみないことが突然おきても、怖がらずに「これは自分が成長するチャンスだ」と考えられる人は強いです。
20代の頃、会社の同期が異業種交流会に誘ってくれたことがありました。
事前に幹事さんから「カラオケの得意曲を一曲教えてください!」なんてメールが来たので、私は「イントロクイズでもやるのかな?」なんて思って深く考えずに返信。その後、このことをすっかり忘れてしまっていました。
さて当日、渋谷のこじゃれたパーティスペースのようなお店に入り、飲み物をとって着席。参加は25名程度でしょうか、幹事さんが出てきてしゃべり始めたので、乾杯かな、なんて思ってたら、なんと、
「みなさん、今日はいきなりですが、のど自慢からはじめちゃいます!メールで送ってくれた自分の曲がかかったら、前に出てきて歌っちゃってください!」
なんておっしゃる・・・
「えっ、まだ自己紹介もしてないのに!?」なんて思っているうちに、幹事さんは「それでは、最初の曲です!」なんて、穴開きの箱から曲の書かれたクジを取り出して入力しています。
「最初にあたったらヤダな・・・」なんて思いながら流れ出した曲を耳にすると、、、あれ、、なんかめっちゃ聴き慣れたピアノのイントロ、、、「えっ、てかこれ『Sign』じゃん?ってことはオレがイチバン?うわ、サイアク、、、」
その後、私は歌い出しまでの間に、不安、驚き、恐れなど、脳内ジェットコースターで合計8つの感情を通りすぎ、立ち上がって前の方に出ていきました・・・
最初のうちは参加者の視線がイタいイタい・・・でも、、私はかまわず曲に入り込むことに集中しました。なんせ、のど自慢で優勝するんですからね(笑)
その心意気のせいか、途中からなんだか体の芯がポカポカしてきて、いつもより気持ちよく歌えちゃって、消費カロリーもいい感じだったはず。歌い切った私は、「ああ、俺じゃなくてよかった・・」「私じゃなくてよかった~」という安堵が込められている大きな拍手を頂くことができました。
席に戻ると、名前もまったく知らない隣の人から「よかったですよ!私もミスチル好きでよく聞いてます~」なんて言葉をかけてもらったりして、度胸もついちゃってなんだかひとつ成長した気分。
その後、席がえも何度かあったのですが、そのたびに「さっきトップで『Sign』歌ってましたよね」と話しかけられる。振り返ってみると、このトップバッターの一曲は強烈な自己アピールになっていたんだと思います。
その日はそれまでにないほど多くの方から声をかけられ、後日、改めて飲みにいく機会もできました。ま、彼女はできなかったんですけどね(笑)
想定外の出来事には、必ず隠れたメリットやチャンスが眠っています。そうした状況はあなたの「解釈」で書きかえることができます。下のような点を探して、マイナス要素をプラスに言いかえてみてください。
・この状況に何らかのメリットが隠れていないか
・この状況だからこそ何かできることはないか
また、思った通りにコトが進む方が少ないかもしれませんが、仕事でも私生活でも、大事なイベント前に「最悪のケースはなにか」「そうなったら何をどう活かせるか」を考えてみることも有効です。振り返ってみると、あの時の隠れたメリットは、
①その場の99%が私のことを知らない(=先入観ゼロで勝負できる)
②突然のカラオケに誰もが緊張ムード(=失敗しても許容される)
③私がトップバッターである(=比較対象がない)
という点だったと思います。
逃げ出したくなるような突然の「のど自慢大会」でしたが、優勝するつもりで開きなおって、心をこめて思いきり歌いあげることで、私はその晩いちばんの有名人になれたのです。
もちろん、「うわ、サイアク、、、」と思う出来事のすべてがすぐにチャンスや成長の機会に変わるわけではありません。しかし、こうした考え方を心がけ、日頃から意識していけば、ビジネスパーソンとしての対応力は確実にあがっていくと思います。
私の小さな赤っ恥?である「強制のど自慢体験」は、この大切なきづきのきっかけでした。あなたも今日から、目の前の「うわ、サイアク、、」を成長の機会に変える練習を始めてみませんか?きっと、仕事にも私生活にも新しい可能性が見えてくるはずですよ。
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