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変化こそ進化

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不安とうまく付き合うための考え方

不安とうまく付き合うための考え方

コップには「もう半分しか水が入っていない」のか「まだ水が半分残っている」のか。目の前の事象に対する解釈によって、見える世界がまったく別物に映ることはよくあります。「失敗」を「経験」と解釈したり、「苦しみ」を「成長の糧」と解釈したり。

解釈は、解釈をする人のパーソナリティによるところが大きく、どうしてもポジティブな解釈ができないという人もいます。ですが、科学的根拠にもとづいた解釈なら話は違ってくる

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激しく上下する感情とうまく付き合う方法

激しく上下する感情とうまく付き合う方法

マインドフルネスは、「過去に思いを巡らせたり、未来を思い悩んだりせず、現在に集中すること」を推奨する考え方。サイコパス的に、「狙った目標は何が何でも達成する」という強い意志を持てる人は、マインドフルネス的にも優れていると言われています。

目標は、長期的なものを立てつつ、中期、短期の小さな複数の目標に分解して、そのひとつひとつを目指して努力するもの。過去のことや未来のことにとらわれず、いまこの瞬間

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「無意識」できるようになったときが次なる学びのタイミング

「無意識」できるようになったときが次なる学びのタイミング

ことあるごとに「むかつ●」という言葉を使ってしまう人。私の周りにもいました。ですが、世の中の複雑な状況下において私たちの内側には、複数の感情が入り混じっているはず。なのでシンプルに「むかつ●」といった感情だけでいつもまとめられるなんてちょっと無理があると思っています。

「感情の粒度」という心理学の用語があって、わたしたちが抱く複雑であいまいな感情を、うまく言語化できるスキルのことを指します。実は

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手持ちの限られた手段で、とにかく動き出す

手持ちの限られた手段で、とにかく動き出す

「マーケティング」は、考えうる予測をもとに計画し、できるだけ確度の高い実践をすることで結果を導き出す論理。学術的に研究したり、現場で実践したり、私もマーケティングの可能性に惹かれた者のひとりです。

「予測」がイノベーションの可能性を限定する。そんな反証的理論を形成するのが「エフェクチュエーション」であり、最近必死に勉強している学問分野です。まだ全然わかっていないのですが、インプットしたことをアウ

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営業資料はなくても大丈夫

営業資料はなくても大丈夫

営業資料はいらない。

最近こんなことをよく考えています。誤解なきように添えておくと、営業資料のいかんによって成約率が変わるかもしれないと、デザインやレイアウト、文字の大きさや写真の質などにかなりこだわってきたのはこの私。いろんなトライアルを経て今の心境に落ち着いてきました。

クライアントがいかに心動かされ、信頼をベースに自分の商品やサービスを購入していただくか。読んで字のごとく、「心が動く」こ

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定期的に「自分の信念に一石を投じる」機会を

定期的に「自分の信念に一石を投じる」機会を

「Effectuation」という理論の勉強会に参加したことは昨日書きました。非常に質の高い学び。勉強会後、ワクワクするような前向きな気持ちにさせられたことがその証左です。今日もまだ「できるかもしれない」という根拠なき自信にあふれ、行動する欲求に駆られています。

13時半から19時過ぎまで。間に休憩が3回入りましたが、長時間の集中を要する負荷の高い勉強会でした。同じ主催者の勉強会やセミナーには何

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人間の予測機能と修正機能

人間の予測機能と修正機能

私たち人間は、意識的に行動するときと、体を無意識に動かしているときがあります。朝起きてトイレに行ったり、準備をして出かけたり、電車に乗るとき、車を運転するときも、多くは「無意識」レベルで行動しています。脳にはコンピューターのCPUのような箱があって、その容量には限界があります。エンジンをかける、アクセルを踏む、ブレーキはこっちで、後ろに車がいるからバックミラーをみたり、サイドミラーをチェックしたり

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ネガティブな感情は「放置」するに限る

ネガティブな感情は「放置」するに限る

心配事の97%は起きない。ワイルコーネル医科大学のロバート・リーヒさんが報告しました。「痛み」は身体的、そして精神的に私たちを常に襲います。「権外」とは自分の力ではコントロールできないこと、「権内」はその逆を意味する言葉。痛みは権外に分類され、自分ではコントロールできないことが多いです。

どうすることもできない痛みは、時間の経過とともに不安や悩みにつながります。だからこそ私たちは必死に怒り、引き

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みんなどこかでナンバーワン、オンリーワンの存在

みんなどこかでナンバーワン、オンリーワンの存在

私は資料を作ったり、それを使ってのプレゼンが苦手。スケジュールを調整してアポを取ったりもメンバーに任せています。プレゼンは基本「手ぶら」です。これら細かい作業を続けているとどうしても「肝心なとき」に力が出せません。

苦手と書きましたが、実は資料作成そのものは苦手ではありません。というかむしろ得意。割と見栄えのするわかりやすいプレゼン資料なんてお手のものなんです。だけど前述のとおり、それをやってし

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「拡散思考」でアイデアを創造する

「拡散思考」でアイデアを創造する

SHBUYA SCRAMBLE SQUAREで打ち合わせ、ランチ、読書、そしてnote執筆。とても気に入りました。めちゃくちゃ集中できるのでここに来ることを休日のルーチンにしようかしら、なんて考えてました。17階のフロアは大きなガラス張り。カフェで外を眺めていると拡散思考が高まっていきます。

「拡散思考」とは、ひとつの問題に対して複数の回答を思いつく能力のこと。この思考ができる人ほどよいアイデア

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対立する意見を「あれこれ考え合わせる」ことによって真理がもたらされる

対立する意見を「あれこれ考え合わせる」ことによって真理がもたらされる

「久保さんってコミュニケーション能力高いですね」

なんて言われてびっくりした今日の午後。私がいろんな人と話をしている様子を観察して、そうおっしゃってくださいました。素直な気持ちとしてとてもうれしいですし、「そうなりたい」と思ってもいましたので、少しばかりの成長を感じることにもなりました。

ほんの数年前までは「コミュニケーション」の「コ」の字も知らなかったのは何を隠そうこの私。仕事や、あろうこと

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やる気が起きないときはあえて脳に負荷を与える工夫を

やる気が起きないときはあえて脳に負荷を与える工夫を

どうも体がいうことを聞かず、朝の運動をサボりました。英会話だけやってオフィスへ。誰もいない空間は静かで集中できそうですが意外とそうでもなく、なんとかひとつだけタスクを終えました。もう少しやりたいことがあるので、明日はちょっとだけ工夫して集中力を高めようと思う。

「明日テストがある」と思いながら勉強するのと、「明日、スタッフに教えたい」と思いながら勉強するのと、どちらが記憶の定着を促すかを調べた実

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頭の整理は「多くの感覚を使う」ことで促される

頭の整理は「多くの感覚を使う」ことで促される

仕事がひと段落したので事務所を一気に整理整頓。ずっと気になっていたレイアウトを変えました。ゴミはほぼなし。モノの置き場所や置き方ひとつで見違えるようになりました。

究極は「モノを置かないこと」で、ミニマリストなんて言葉がありますが、整理整頓ができる人は基本モノが少ない。ところが事務所のように、社員などの他者が複数人いる場合はどうしてもモノが増えてしまいます。「これは必要なのか」「あれは捨ててもい

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知りすぎることによって生まれる「副作用」

知りすぎることによって生まれる「副作用」

先を予測するための「論理」を明確に言語化することができる、頭がよくて経験も豊富な人は、ネガティブな予測をもとに自制したり、無計画に前進しようとする集団を抑止することができたりもします。反対に少数派ですが、特に若い世代の人の中には、経験や知識が乏しいがゆえに理論や予測の言語化ができず、「なんとかなるっしょ」的ないい意味での勘違い、思い込みなどを発動させてどんどん行動できる人もいます。

そしてさらに

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