うなだれるパンダ!

なりゆき人生。象工場を経て、現在ツチノコ研究者。ツチノコの現物は見たことがない。

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なりゆき人生。象工場を経て、現在ツチノコ研究者。ツチノコの現物は見たことがない。

マガジン

  • ロックンロール物語

    ロックの曲名から妄想した短いお話を書いていきます。

記事一覧

私の経歴(適当極まる自己紹介)

遅ればせながら自己紹介です。多少の脚色はありますが大筋こんな感じ。 ※以前アップしたものの取り下げた記事の修正再録です 私の経歴 出生 出生時はデベソを心配され…

イエローモンキー

街頭調査で「イエローモンキーとは何ですか」という質問をしたところ、以下のような結果になった。 吉井和哉氏がボーカルをしているバンド:32% 日本人の蔑称:43% 分か…

心療内科から遠く離れて(2016年ごろ)

2016年、もしくは2015年だったと思う。 私は精神的にくたびれていた。詳述はしないが、人間関係のもつれや先行きへの不安などがあり、それは陰鬱な態度や習慣的飲酒といっ…

渚にて(2017年ごろ)

深夜、私はひとりで海辺にいた。 手元にはウォッカの小瓶がひとつとオレンジジュース。私はスクリュードライバーを飲みながら海を見ていた。 なぜそんな気障なことをした…

中古車業界について

中古品の買取が行われている品はたくさんある。 本、CD、古着、アクセサリー、ブランドもの、トレーディングカード、宝石、家電、家具、云々。 そして自動車だ。 昨今ニュ…

ブラジャーの話

 穏やかな4月の日曜日、未明の町を歩いていた。空気は少しひやりとして透き通っていた。  僕は大通りから少し外れた、飲み屋と住宅が混在するところを歩いていた、その…

数年前:夏頃のスケッチ

目が覚めると、枕元に手を伸ばしてショットグラスを掴む。大抵はウォッカが残っているので、それを飲み干す。 なぜそこにショットグラスがあるのかと言うと、寝酒に飲んで…

とある読書を通じて

人間というのは不思議な生き物で、ちょっと冷静になって考えてみると理解しがたいことをしたりする。極端な例を挙げると、我々人類のうち一部の人間は、お互いを効率的に殺…

プロパガンダ(メディアについて)

今日はプロパガンダについて話したい。プロパガンダというのは、メディアを通じて大衆感情を操作し、世論を為政者に有益なように動かす試みだ。とりわけナチスドイツが有名…

最近の失敗(2023/07/01)

相も変わらず失敗を繰り返している。 2カ月ほどまえ、飲み過ぎて電車を乗り過ごし、あまつさえ妙な乗り換えをしてしまった。気が付けば片田舎の見知らぬ駅。 スマホで確認…

教養について

不思議なことに、我が国ではリベラルアーツがかなり軽視されているような気がしてならない。 この意見を表明するにあたって何点か予め弁明する必要がある。まず私は、日本…

事故現場より(2023/6/25ごろ)

先日、なんばで交通事故の現場に行き当たった。 見た感じ、乗用車が停車中のバスにぶつかったような具合だった。 当然ながら、私は野次馬の一員となることにした。現場には…

世界を変えてみたい

 世界が少しでも過ごしやすい場所になってほしい、と思う人は多いと思う。私も実はその一人だ。  世界を改善したいと思う場合、複数の方法が考えられる。一番単純な考え…

My Bloody Valentine "Loveless"とシューゲイザーについて

シューゲイザーというロックのジャンルが出てきてから、もう30年以上になる。「ニューゲイザー」だってもう20年以上になる。 シューゲイザーというジャンルの成り立ちを説…

モノづくりについて

私はモノづくりを仕事にしているわけではない(モノづくりの会社だが部署はWebなので)が、実は工作が好きな少年であった。 ベイブレードなんか、ぶきっちょな級友のぶんも…

金縛りの話(2020年ごろのスケッチ)

夜、私はソファで寝ている。テーブルには夕食の食べ残しがそのままになっていて、私は風呂にも入っていない体で、ソファにのけぞるように寝ている。最後の意識を振り絞って…

私の経歴(適当極まる自己紹介)

遅ればせながら自己紹介です。多少の脚色はありますが大筋こんな感じ。
※以前アップしたものの取り下げた記事の修正再録です

私の経歴

出生

出生時はデベソを心配され、祖母がヘソの上から10円玉を貼ってくれた。10分後、回診に来た医師が余計なことをするな、と取ってしまった。彼は10円を着服した。

幼少期

喋るのが遅かったらしい。デブだったが歩き出すと細くなった。

小学校

知ったかぶり、いち

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イエローモンキー

街頭調査で「イエローモンキーとは何ですか」という質問をしたところ、以下のような結果になった。

吉井和哉氏がボーカルをしているバンド:32%
日本人の蔑称:43%
分からないorその他:25%

……というのは嘘だが、実際のところどんな数字が出るか気になる。

ということで、話は蔑称としてのイエローモンキーから始まります。

〇明治維新後、日本は欧米に追い付け追い越せで頑張り、東アジアに対しては優

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心療内科から遠く離れて(2016年ごろ)

2016年、もしくは2015年だったと思う。
私は精神的にくたびれていた。詳述はしないが、人間関係のもつれや先行きへの不安などがあり、それは陰鬱な態度や習慣的飲酒といった症状として現れていた。

両親は私を心配して、心療内科に連れて行った。これがいけなかった。
診察室にいたのは70くらいの男性医師だった。白衣を脱げば、そこらのパチンコ屋にいそうな感じだ。

診察ではもっぱら両親が喋った。私が口を開

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渚にて(2017年ごろ)

深夜、私はひとりで海辺にいた。
手元にはウォッカの小瓶がひとつとオレンジジュース。私はスクリュードライバーを飲みながら海を見ていた。

なぜそんな気障なことをしたのか。自分の生活から逃げ出したかったからだ。モラトリアムが終わりに差し掛かったというのに、私は社会に出る準備ができていなかった。自分が働いている姿がまったく想像できなくて、何かしたいこともなく、ただ安穏と無責任な生命体でいたかった。

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中古車業界について

中古品の買取が行われている品はたくさんある。
本、CD、古着、アクセサリー、ブランドもの、トレーディングカード、宝石、家電、家具、云々。
そして自動車だ。

昨今ニュースで見かける、中古車販売会社で行われていた悪質な行い。
「だろうな」というのが正直な感想だ。

実は、数年前に転職活動で中古車の会社を受けたことがある。ニュースで騒がれている会社ではないが、そこそこ大きな会社である。仮にN社としよう

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ブラジャーの話

 穏やかな4月の日曜日、未明の町を歩いていた。空気は少しひやりとして透き通っていた。
 僕は大通りから少し外れた、飲み屋と住宅が混在するところを歩いていた、その時である。裏通りに面したアパートのベランダが見える、その中に不審なものを見つけたのだ。

 それは、ブラジャーであった。ステンレス製の物干しざおに一つだけ、ほかの洗濯物もなく、その薄桃色のブラジャーはたった一人で静かに首を垂れていたのである

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数年前:夏頃のスケッチ

目が覚めると、枕元に手を伸ばしてショットグラスを掴む。大抵はウォッカが残っているので、それを飲み干す。
なぜそこにショットグラスがあるのかと言うと、寝酒に飲んでいたからだ。

居間のテーブルに目をやると、昨日の惨状がそのままになっている。油分の固まったプラスチック容器。コンビニのレジ袋に詰めてまとめる。

ユニットバスでシャワーを浴びる。給湯器の調子がよくないので、ときどき急に水になる。
冬はきつ

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とある読書を通じて

人間というのは不思議な生き物で、ちょっと冷静になって考えてみると理解しがたいことをしたりする。極端な例を挙げると、我々人類のうち一部の人間は、お互いを効率的に殺害する道具の開発に余念がない。

他にも、予測できて当然の問題に対して「臭い物に蓋をする」態度をとったりする。

そういった失敗例が多数紹介されている本を読んだ。「メガトン級「大失敗」の世界史 (河出文庫)」である。
このなかに、イースター

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プロパガンダ(メディアについて)

今日はプロパガンダについて話したい。プロパガンダというのは、メディアを通じて大衆感情を操作し、世論を為政者に有益なように動かす試みだ。とりわけナチスドイツが有名だが、こんなことは今日でも、どこでも行われている。

プロパガンダの手法は、特段新聞社やTV局、インフルエンサーとのパイプがなくとも活用の余地がある。
人間はコミュニケーションをよく行う生き物であるから、日常のコミュニケーションの中でプロパ

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最近の失敗(2023/07/01)

相も変わらず失敗を繰り返している。
2カ月ほどまえ、飲み過ぎて電車を乗り過ごし、あまつさえ妙な乗り換えをしてしまった。気が付けば片田舎の見知らぬ駅。
スマホで確認すると、タクシーで2万円ほどの距離だ。何度かタクシーが通りかかって「乗っていきますか」と聞いてくれたが、とてもとても、乗る気ににはなれない。
結局、始発まで改札の前で寝た。すぐ近くには本職のホームレスらしき男が寝ていた。私も彼に倣って新聞

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教養について

不思議なことに、我が国ではリベラルアーツがかなり軽視されているような気がしてならない。
この意見を表明するにあたって何点か予め弁明する必要がある。まず私は、日本以外の国に行ったことが1回しかない。それもすぐお隣の台湾だ。だから日本以外の国の高等教育がどんな風なのか見たことがないし、知識もない。

それはそれ、これはこれ。アヒルはアヒル、フ〇ックはファ〇ク。仮に諸外国がリベラルアーツを弾圧していたと

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事故現場より(2023/6/25ごろ)

先日、なんばで交通事故の現場に行き当たった。
見た感じ、乗用車が停車中のバスにぶつかったような具合だった。
当然ながら、私は野次馬の一員となることにした。現場にはすでにパトカーと救急車が来ていて、現場の写真を撮ったり誰かを救急車に運んだりしていた。

しばらくしてもう1台救急車が来て、若い男を乗せた。少し出血しているが、スマホで誰かに電話している様子だった。

ありふれた事故だし、あとでニュースを

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世界を変えてみたい

 世界が少しでも過ごしやすい場所になってほしい、と思う人は多いと思う。私も実はその一人だ。

 世界を改善したいと思う場合、複数の方法が考えられる。一番単純な考えが、政治家になって自分の影響が及ぶ範囲で制度を変えることだ。これが実現できる人間は、定数から考えてそう多くはない。
 私は、あまり政治に期待していない人間だ。不貞腐れているわけではない(まあそれも一部あるのだろうが)。いくら制度を整えたと

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My Bloody Valentine "Loveless"とシューゲイザーについて

シューゲイザーというロックのジャンルが出てきてから、もう30年以上になる。「ニューゲイザー」だってもう20年以上になる。

シューゲイザーというジャンルの成り立ちを説明しておこう。もう知っている人は読み飛ばしてください。

1985年、スコットランド出身のジーザス&メリー・チェインというバンドがデビューした。ファーストアルバムまでの彼らのスタイルは、60年代ポップスのメロディを、異常なノイズととも

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モノづくりについて

私はモノづくりを仕事にしているわけではない(モノづくりの会社だが部署はWebなので)が、実は工作が好きな少年であった。
ベイブレードなんか、ぶきっちょな級友のぶんも組み立てた記憶がある。

しかししかし、私は手先が器用なわけでもないのである。
私が一番最近に作ったのと言えばアンプだろうか、と考えたらもう2年以上前だった。1年半前に同僚に1台作ったので、それも含めりゃまあアンプでいいか。
アンプ、と

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金縛りの話(2020年ごろのスケッチ)

夜、私はソファで寝ている。テーブルには夕食の食べ残しがそのままになっていて、私は風呂にも入っていない体で、ソファにのけぞるように寝ている。最後の意識を振り絞って、リモコンで照明を消した。
私は半分眠りながら、玄関のカギを閉めたか気にしている。けれども体は動かない。脳と身体が切り離されて、不随意運動以外の動きがままならない。

それは、以前住んでいた部屋だ。高速道路の高架のすぐ横の、2Kのアパート。

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