うなだれるパンダ!

なりゆき人生。象工場を経て、現在ツチノコ研究者。ツチノコの現物は見たことがない。

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マガジン

  • ロックンロール物語

    ロックの曲名から妄想した短いお話を書いていきます。

最近の記事

私の経歴(適当極まる自己紹介)

遅ればせながら自己紹介です。多少の脚色はありますが大筋こんな感じ。 ※以前アップしたものの取り下げた記事の修正再録です 私の経歴 出生 出生時はデベソを心配され、祖母がヘソの上から10円玉を貼ってくれた。10分後、回診に来た医師が余計なことをするな、と取ってしまった。彼は10円を着服した。 幼少期 喋るのが遅かったらしい。デブだったが歩き出すと細くなった。 小学校 知ったかぶり、いちびり、運動音痴と三拍子揃ったクソガキ。タイムマシンがあれば当時に戻って張っ倒して

    • イエローモンキー

      街頭調査で「イエローモンキーとは何ですか」という質問をしたところ、以下のような結果になった。 吉井和哉氏がボーカルをしているバンド:32% 日本人の蔑称:43% 分からないorその他:25% ……というのは嘘だが、実際のところどんな数字が出るか気になる。 ということで、話は蔑称としてのイエローモンキーから始まります。 〇明治維新後、日本は欧米に追い付け追い越せで頑張り、東アジアに対しては優越的立場をとるというスタンスだった、と思う。 これを外国人からみると、同じような

      • 心療内科から遠く離れて(2016年ごろ)

        2016年、もしくは2015年だったと思う。 私は精神的にくたびれていた。詳述はしないが、人間関係のもつれや先行きへの不安などがあり、それは陰鬱な態度や習慣的飲酒といった症状として現れていた。 両親は私を心配して、心療内科に連れて行った。これがいけなかった。 診察室にいたのは70くらいの男性医師だった。白衣を脱げば、そこらのパチンコ屋にいそうな感じだ。 診察ではもっぱら両親が喋った。私が口を開く機会はなかった。多くの男の子が経験しているであろう、中学や高校の三者面談を想像

        • 渚にて(2017年ごろ)

          深夜、私はひとりで海辺にいた。 手元にはウォッカの小瓶がひとつとオレンジジュース。私はスクリュードライバーを飲みながら海を見ていた。 なぜそんな気障なことをしたのか。自分の生活から逃げ出したかったからだ。モラトリアムが終わりに差し掛かったというのに、私は社会に出る準備ができていなかった。自分が働いている姿がまったく想像できなくて、何かしたいこともなく、ただ安穏と無責任な生命体でいたかった。 もちろん世間体というものがあるから、私も仕方なく就職活動をした。当然すべて落ちる。

        私の経歴(適当極まる自己紹介)

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        • ロックンロール物語
          1本

        記事

          中古車業界について

          中古品の買取が行われている品はたくさんある。 本、CD、古着、アクセサリー、ブランドもの、トレーディングカード、宝石、家電、家具、云々。 そして自動車だ。 昨今ニュースで見かける、中古車販売会社で行われていた悪質な行い。 「だろうな」というのが正直な感想だ。 実は、数年前に転職活動で中古車の会社を受けたことがある。ニュースで騒がれている会社ではないが、そこそこ大きな会社である。仮にN社としよう。 コロナが蔓延しだした頃だったので、Zoomで面接をした。先方からの質問は通り

          中古車業界について

          ブラジャーの話

           穏やかな4月の日曜日、未明の町を歩いていた。空気は少しひやりとして透き通っていた。  僕は大通りから少し外れた、飲み屋と住宅が混在するところを歩いていた、その時である。裏通りに面したアパートのベランダが見える、その中に不審なものを見つけたのだ。  それは、ブラジャーであった。ステンレス製の物干しざおに一つだけ、ほかの洗濯物もなく、その薄桃色のブラジャーはたった一人で静かに首を垂れていたのである。ブラジャーの相方たるパンツすらない。タオルもない。シュミーズもない。ストッキン

          数年前:夏頃のスケッチ

          目が覚めると、枕元に手を伸ばしてショットグラスを掴む。大抵はウォッカが残っているので、それを飲み干す。 なぜそこにショットグラスがあるのかと言うと、寝酒に飲んでいたからだ。 居間のテーブルに目をやると、昨日の惨状がそのままになっている。油分の固まったプラスチック容器。コンビニのレジ袋に詰めてまとめる。 ユニットバスでシャワーを浴びる。給湯器の調子がよくないので、ときどき急に水になる。 冬はきつかった。一度湯船に浸かってみたのだが、排水の調子もよくなくて、水がバスルームの外

          数年前:夏頃のスケッチ

          とある読書を通じて

          人間というのは不思議な生き物で、ちょっと冷静になって考えてみると理解しがたいことをしたりする。極端な例を挙げると、我々人類のうち一部の人間は、お互いを効率的に殺害する道具の開発に余念がない。 他にも、予測できて当然の問題に対して「臭い物に蓋をする」態度をとったりする。 そういった失敗例が多数紹介されている本を読んだ。「メガトン級「大失敗」の世界史 (河出文庫)」である。 このなかに、イースター島の文明が滅んだ経緯が紹介されている。要するに我々の祖先は「資源は有限であり、増

          とある読書を通じて

          プロパガンダ(メディアについて)

          今日はプロパガンダについて話したい。プロパガンダというのは、メディアを通じて大衆感情を操作し、世論を為政者に有益なように動かす試みだ。とりわけナチスドイツが有名だが、こんなことは今日でも、どこでも行われている。 プロパガンダの手法は、特段新聞社やTV局、インフルエンサーとのパイプがなくとも活用の余地がある。 人間はコミュニケーションをよく行う生き物であるから、日常のコミュニケーションの中でプロパガンダを意識すればよろしい。 自分にとって不快な人物を貶めるような内容(真偽は

          プロパガンダ(メディアについて)

          最近の失敗(2023/07/01)

          相も変わらず失敗を繰り返している。 2カ月ほどまえ、飲み過ぎて電車を乗り過ごし、あまつさえ妙な乗り換えをしてしまった。気が付けば片田舎の見知らぬ駅。 スマホで確認すると、タクシーで2万円ほどの距離だ。何度かタクシーが通りかかって「乗っていきますか」と聞いてくれたが、とてもとても、乗る気ににはなれない。 結局、始発まで改札の前で寝た。すぐ近くには本職のホームレスらしき男が寝ていた。私も彼に倣って新聞紙を漁ったわけである。 この話には続きがあって、私は無事始発に乗って家まで帰っ

          最近の失敗(2023/07/01)

          教養について

          不思議なことに、我が国ではリベラルアーツがかなり軽視されているような気がしてならない。 この意見を表明するにあたって何点か予め弁明する必要がある。まず私は、日本以外の国に行ったことが1回しかない。それもすぐお隣の台湾だ。だから日本以外の国の高等教育がどんな風なのか見たことがないし、知識もない。 それはそれ、これはこれ。アヒルはアヒル、フ〇ックはファ〇ク。仮に諸外国がリベラルアーツを弾圧していたとしても、日本までそれに倣う必要はない。肌の白い人間のすることを崇める必要はない。

          事故現場より(2023/6/25ごろ)

          先日、なんばで交通事故の現場に行き当たった。 見た感じ、乗用車が停車中のバスにぶつかったような具合だった。 当然ながら、私は野次馬の一員となることにした。現場にはすでにパトカーと救急車が来ていて、現場の写真を撮ったり誰かを救急車に運んだりしていた。 しばらくしてもう1台救急車が来て、若い男を乗せた。少し出血しているが、スマホで誰かに電話している様子だった。 ありふれた事故だし、あとでニュースを見たら乗用車の2人は軽傷ということでよかったのだが、ひとつショックなことがあった

          事故現場より(2023/6/25ごろ)

          世界を変えてみたい

           世界が少しでも過ごしやすい場所になってほしい、と思う人は多いと思う。私も実はその一人だ。  世界を改善したいと思う場合、複数の方法が考えられる。一番単純な考えが、政治家になって自分の影響が及ぶ範囲で制度を変えることだ。これが実現できる人間は、定数から考えてそう多くはない。  私は、あまり政治に期待していない人間だ。不貞腐れているわけではない(まあそれも一部あるのだろうが)。いくら制度を整えたとて、行政の手からこぼれ落ちる人間はたくさんいる。どれほど完璧に思える制度を作って

          世界を変えてみたい

          My Bloody Valentine "Loveless"とシューゲイザーについて

          シューゲイザーというロックのジャンルが出てきてから、もう30年以上になる。「ニューゲイザー」だってもう20年以上になる。 シューゲイザーというジャンルの成り立ちを説明しておこう。もう知っている人は読み飛ばしてください。 1985年、スコットランド出身のジーザス&メリー・チェインというバンドがデビューした。ファーストアルバムまでの彼らのスタイルは、60年代ポップスのメロディを、異常なノイズとともに放り出す、というものだった。音楽に全く関係なくミックスされたノイズは、なぜだか

          My Bloody Valentine "Loveless"とシューゲイザーについて

          モノづくりについて

          私はモノづくりを仕事にしているわけではない(モノづくりの会社だが部署はWebなので)が、実は工作が好きな少年であった。 ベイブレードなんか、ぶきっちょな級友のぶんも組み立てた記憶がある。 しかししかし、私は手先が器用なわけでもないのである。 私が一番最近に作ったのと言えばアンプだろうか、と考えたらもう2年以上前だった。1年半前に同僚に1台作ったので、それも含めりゃまあアンプでいいか。 アンプ、といってもオーディオアンプである。要するに見た目はただの箱、そこにボリウムと端子が

          モノづくりについて

          金縛りの話(2020年ごろのスケッチ)

          夜、私はソファで寝ている。テーブルには夕食の食べ残しがそのままになっていて、私は風呂にも入っていない体で、ソファにのけぞるように寝ている。最後の意識を振り絞って、リモコンで照明を消した。 私は半分眠りながら、玄関のカギを閉めたか気にしている。けれども体は動かない。脳と身体が切り離されて、不随意運動以外の動きがままならない。 それは、以前住んでいた部屋だ。高速道路の高架のすぐ横の、2Kのアパート。和室だったのを無理やり洋室にしたせいで、ふすまが異常に重たい。そして三角形の一角

          金縛りの話(2020年ごろのスケッチ)