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日本以外のアジアに関する本のレビュー集

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日本以外のアジア諸国、地域に関する本のレビューを集めてあります。日本については、「日本史に関する本のレビュー集」に集めました。
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#龍

アシュラブック 興福寺 阿修羅像から東大寺 不空羂索観音像へ (ASURA BOOK)

アシュラブック 興福寺 阿修羅像から東大寺 不空羂索観音像へ (ASURA BOOK)

アシュラブック 興福寺 阿修羅像から東大寺 不空羂索観音像へ (ASURA BOOK)

 仏像に関する本です。
 中でも、奈良の興福寺の阿修羅【あしゅら】像と、東大寺の不空羂索観音【ふくうけんさくかんのん】像とに、焦点を当てています。

 興福寺の阿修羅像は、日本で一番、人気がある仏像だそうです。
 三面六臂【さんめんろっぴ】(=顔が三つに腕が六本)という異相なのに、たいへんバランスが良い

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ドラゴン~世界の真龍大全~ (HOBBY JAPAN大全シリーズ)

ドラゴン~世界の真龍大全~ (HOBBY JAPAN大全シリーズ)

ドラゴン~世界の真龍大全~ (HOBBY JAPAN大全シリーズ)

 ドラゴン・龍のたぐいの図鑑です。
 類書の中では、最も詳しいといえるかも知れません。さすが、辰年【たつどし】の二〇一二年に出たばかりだけのことはあります(^^)

 どういうわけか、人類は、世界の各地で、ドラゴンや龍と呼ばれる生き物を、空想してきました。
 空想動物の中で、ドラゴンや龍は、王者といえる存在ですね。どこでも

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中国の妖怪

中国の妖怪

中国の妖怪

 題名は、『中国の妖怪』ですが、扱っているのは、中国の妖怪に限りません。
 妖怪好きの方なら、必読だと思います(^^)

 主に扱っているのは、題名どおり、中国の妖怪です。
 妖怪の種類を羅列した妖怪事典ではありません。

 妖怪のイメージは、どのように形作られたのか、それが、どのように変遷していったのか、を解説した本です。
 妖怪好きなら、こういうことを知りたいですよね?

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アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

 雑誌というよりは、ムックに近い『アジア遊学』シリーズの一冊です。
 アジアについて、何かしら学ぼうという方なら、一度は、お世話になる雑誌です。

 この号は、「ドラゴン・ナーガ・龍」を特集しています。

 東洋の龍も、西洋のドラゴンも、その中間に位置する南アジアのナーガも、取り上げられています。
 ペルシア、スリランカ、ベトナム、インド

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中国の神話伝説〈下〉

中国の神話伝説〈下〉

中国の神話伝説〈下〉

 中国の神話や伝説を知りたい方に、自信を持ってお勧めできる本です(^-^)
 これは、上下巻の下巻です。上巻から、お読み下さい。

 本書は、厚いです。索引まで入れると、四百ページ以上あります。上巻も、同じくらいの厚さがあります。
 内容も、それなりに濃いです。読み通すには、けっこう気力が必要です。

 それでも、中国の神話伝説に詳しくなりたいなら、日本語で読める文

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中国の神話伝説〈上〉

中国の神話伝説〈上〉

中国の神話伝説〈上〉

 以下のレビューには、環境依存文字があります。お使いの環境によっては、正しい文字が表示されないかも知れません。御容赦下さい。
 また、どうしても、普通のPCでは表示できない文字もあります。その文字は、〔〕でくくって、無理やり表記してあります。この点も、御容赦下さい。

 中国の神話や伝説を知りたい方に、自信を持ってお勧めできる本です(^-^)

 ただし、厚いです。注

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龍の100の物語―あなたは龍を見たか

龍の100の物語―あなたは龍を見たか

龍の100の物語―あなたは龍を見たか

 題名どおり、龍に関わる物語を、100話集めた本です。

 物語は、すべて、日本の話です。他の国のものは、一切、ありません。その点が、もの足りないと感じる方もいるでしょう。

 そのかわり、日本の龍の話で、主なものは、網羅されていると思います。
 日本の龍の説話を知りたいなら、本書ほど優れたものは、少ないでしょう。

 本書には、日本の古典文学から集

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龍の起源

龍の起源

龍の起源

 題名のとおり、龍の起源を探った本です。
 ただし、最後のほうは、龍の話ではなく、文明論になります。この部分を、蛇足と感じる方もいるでしょう。
 それでも、龍が好きな方は、ぜひ、お読み下さい。

 龍は、幻想生物の王者ですよね。不思議なことに、ほぼ世界じゅうに、「龍」といえる幻想生物の伝承が、語り継がれています。
 これは、なぜでしょうか? 本書は、この疑問の答えに迫っています

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龍の百科

龍の百科

龍の百科

 東洋の龍について、たいへん詳しく、さまざまなことを載せた本です。
 東洋(東アジア)の龍に関しては、本書が一冊あれば、ほぼ、理解できると思います。

 西洋(ヨーロッパ)のドラゴンや、南アジアのナーガについては、少ししか載っていません。『龍の百科』というわりには、そこが不満に感じる方も、いるかもしれませんね。

 とはいえ、世界の龍について知りたいならば、無視できない本でしょう

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日本の美術 第510号 特集「龍」

日本の美術 第510号 特集「龍」

日本の美術 第510号 特集「龍」

 『日本の美術』という雑誌の、「龍」の特集号です。
 日本の美術品のうち、龍が登場するもので、有名な作品は、ほぼすべて、本書で見ることができます(^^)

 登場する分野は、絵画、彫刻、陶芸など、多岐にわたります。やはり、絵画と彫刻が多いですね。
 カラー図版も多いですが、すべてがカラーでない点は、残念です。

 薄い本のわりには、解説も、充実していま

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ドラゴン(アルケミスト双書)

ドラゴン(アルケミスト双書)

ドラゴン(アルケミスト双書)

 架空生物であるドラゴンについて、解説した本です。

 薄い本ですので、解説の分量は、あまりありません。事典的なものを期待される方には、ちょっと肩すかしでしょう。

 でも、本書は、一応、東アジア、西アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ大陸、オーストラリアのドラゴンについて、解説しています。これだけ広い範囲のドラゴンを扱う本は、珍しいです。
 一つ一つの解説は、短

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天部の仏像事典 (東京美術選書 (35))

天部の仏像事典 (東京美術選書 (35))

天部の仏像事典 (東京美術選書 (35))

 仏像の中でも、天部【てんぶ】と呼ばれる種類の仏像について、解説した本です。
 毘沙門天【びしゃもんてん】や、弁才天のように、「○○天」と名が付く神々が、たくさん載っています。阿修羅【あしゅら】や、迦楼羅【かるら】のように、「天」が付かない名の神々も、載っています。

 要するに、仏教の中に登場する神々の事典です。仏教を信奉している(とされている)

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怪物の友―モンスター博物館

怪物の友―モンスター博物館

怪物の友―モンスター博物館

 博物学者、荒俣宏さんの「荒俣節」全開の本です(^^)
 実在しない怪物たちと、実在する怪物たち(!)とを取り上げています。

 「実在する怪物」というのには、三つの意味があります。

 一つは、実在しない怪物と、同じ名で呼ばれる生き物です。例えば、ヒヒなどがそうです。
 「ヒヒ」とカタカナで書いた場合には、普通、実在する動物を指しますね。サルの仲間のヒヒです

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図説 龍とドラゴンの世界 (遊子館歴史選書 6)

図説 龍とドラゴンの世界 (遊子館歴史選書 6)

図説 龍とドラゴンの世界 (遊子館歴史選書 6)

 東洋の龍と、西洋のドラゴンについて、解説した本です。
 龍とドラゴンに関する、さまざまな説話や、美術品や、図版を紹介しています。『図説』というとおり、ほとんどのページに絵があるのは、嬉しいですね(^^)

 ただし、西洋のドラゴンについては、少し触れられるだけです。
 東洋の龍、それも、中国と日本の龍について、多く書かれています。事実上、

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