中世ヨーロッパ

Pope Is Dead マルコム・マクラーレンが中世に生まれてたら… エラスムスの「痴愚神礼賛」

Pope Is Dead マルコム・マクラーレンが中世に生まれてたら… エラスムスの「痴愚神礼賛」

中世最大の人文学者と言われるエラスムス(1466~1536)。彼の書いた「痴愚神礼賛」は中世の堕落したカトリック教会を風刺・批判して大きな反響を呼んだ。カトリック教会は度々禁書の指定をしたが、当時勃興してきたプロテスタントを中心に広く回覧された。 【内容】 愚かさの女神が、愚かさの効用を述べつつ、当時の教皇とカトリックを批判する。後半は、パウロが新約聖書で教える「神に触れ伏す愚かさ」に帰れと主張。 【感想】 現代から見ると、その風刺精神はすごく瑞々しい。16世紀に書かれて

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温暖化と十字軍

温暖化と十字軍

皆さんは十字軍をご存知だろうか?これは11世紀末から13世紀末まで何度かに渡ってヨーロッパの様々な国が協力して行った軍事行動でイスラム教勢力に占領されていたキリスト教の聖地であるエルサレムを占領することを最終目標にしていた。しかしエルサレムがイスラム教勢力に占領されたのは7世紀のことである、なぜそれから400年以上経って急にヨーロッパ諸国はエルサレムの奪還を目指したのだろうか?また十字軍開始の直接的なきっかけはセルジューク朝が現在のトルコまできたので東ローマ帝国が救援を求めた

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解放されることの美しさ

解放されることの美しさ

海に行くと、皆マスクを外して楽しんでいる。バレーボールやサッカーをしている人たち、自宅から机を携えて飲み会をしている人たち、のんびり海を眺める恋人たち、海の家で騒ぐ人たち。 報道陣は嬉々として彼らにインタビューし、世の中にその様子を晒し、社会の批判を煽るだろう。 でもよく見てほしい。黄金の日差しを浴びて楽しむ人たちを。 彼ら彼女らが日々の苦悩を忘れ、目の前に広がる楽園に身を委ねる姿の、なんと美しいことか。またマスクという拘束から解放され、バカ騒ぎする様子の、何と喜ばしい

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【ヨーロッパの成立】レコンキスタの展開と実態 11世紀

【ヨーロッパの成立】レコンキスタの展開と実態 11世紀

中世初期のイベリア半島中世のイベリア半島の歴史は、古くから多くの歴史家の関心を引いてきました。ゲルマン人の大移動を経て、半島はそのうちの1つである西ゴート人によって支配されていました。彼らの王国は8世紀初頭に、南からのイスラーム勢力の到来を受けて滅亡します。以後、半島のほぼ全域がイスラームの支配下に組み込まれました。 かくしてイベリア半島のキリスト教徒はムスリムに支配されることとなりました。しかし、やがて彼らは半島の北部で自分たちの独立と国家建設のために立ち上がることになり

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【ヨーロッパの成立】東欧カトリック諸国の誕生 10-11世紀

【ヨーロッパの成立】東欧カトリック諸国の誕生 10-11世紀

古代ローマの遺産、キリスト教(ローマ・カトリック)、ゲルマンの精神。この3つがヨーロッパ(より正確にはラテン・ヨーロッパ)の根幹だと言われています。中世初期(5-11世紀)は、その3つが融合してヨーロッパの核が誕生した時代です。ヨーロッパの誕生と言うときは、その現象を指すことが一般的かと思います。 しかしながら別の記事でもお伝えしたように、中世初期のヨーロッパはいまよりもずっと狭いものでした。当時のヨーロッパは旧フランク王国、ブリテン諸島、イベリア半島の北端に限られていたの

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ヨーロッパの成立  950-1350年

ヨーロッパの成立 950-1350年

時代によって変化するヨーロッパ ヨーロッパ。ユーラシア大陸の北西端に位置するこの巨大な半島は、古代からひとつの地理的な枠組みとして捉えられてきました。 古代ギリシアの歴史家ヘロドトスは、世界がアジア、リビア、ヨーロッパの3つに区分されていると伝えています。彼はまた、ヨーロッパの境界はコルキスの川パシス(現在のリオニ川)ないしはドン川であると述べています。[ヘロドトス(松平訳) 2013] ヨーロッパの地理的広がり (Wikipedia) しかし、ヘロドトスがイメージし

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中世騎士は盾を背負えたか?

中世騎士は盾を背負えたか?

『ダークソウル』などのファンタジーではよく、騎士が盾を背中に背負います。あれって史実としては本当に可能だったのでしょうか?ということを調べてみました。 最近、中世騎士っぽい3Dモデルを購入し、いろいろな角度からレンダリングして遊んでいたのですが、その際、「盾って、手で持ってないとき、どこにどう固定しておくべきなのか」という疑問が改めて湧いてきたのがきっかけです。 さて結論から言うと、史実的にも盾を背負うことは可能だったようです。さすがにゲーム並みの速度や正確性を以て「盾を背

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中世ヨーロッパにおける、おどろきの音楽の分類法とは⁉︎

中世ヨーロッパにおける、おどろきの音楽の分類法とは⁉︎

中世ヨーロッパでは、 音楽観を三つに分類していたそうです。 その分類というのが スピリチュアルというかぶっとんでいるというか。。     その三つとは、、 ●ムジカ・ムンダーナ(宇宙🌎の音楽)天空で繰り広げられている天体の動き、惑星の律動などによるもので、人が聴くことができない音楽。 ●ムジカ・フマーナ(人間の音楽)とはいえ、これは人間の精神及び肉体が生を伴うなかで呼び起こす鼓動、バイオリズムによる音楽。私たちが通常捉えている音楽とは異なる、やはり通常、人が聴くことが

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ケルト文化の聖なる村、ロクロナンの旅

ケルト文化の聖なる村、ロクロナンの旅

フランスの最も美しい村。 ブルターニュ地方/フィニステール(FINISTÈRE)県ロクロナン/Locronan 6世紀のアイルランド人修道士、聖ロナンにその名を由来するロクロナン この村を知ったのは、いつかの雑誌フィガロにて。一枚の写真に一目ぼれして、絶対に行きたいと思っていました。中世フランスがそのまま残っている村です。 一人旅するには、少々難易度が高めではあります。バスが、ほぼないので・・・。私は、この小さな村で一泊しました。 陶器の街カンペールからのバスで訪

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ベリー公のいとも豪華なる時禱書(1413~16)/ランブール兄弟

ベリー公のいとも豪華なる時禱書(1413~16)/ランブール兄弟

1,序彩色写本「ベリー公のいとも豪華なる時禱書(1413~1416)」は、ポール、エルマン、ジャンの3人兄弟―ランブール兄弟によって制作された有名な彩色写本である。 この美しくも麗しい写本について、制作者、時代背景、制作過程、そして各作品を見ていくことにしよう。 2,制作者・・・ランブール兄弟3人の兄弟は14世紀の末ナイメーヘン(現在のオランダ)に生まれた。兄弟の父は木彫家、母は職人の娘であり、叔父のジャン・マルエルも宮廷で盾や紋章の装飾に従事する者であった。ということから

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