比翼の鳥が“目と翼を一つしか持たず、雄雌が一体とならないと飛べない鳥“だと聞き、彼と私が比翼の鳥ならいいのに、と彼女は思った。それならいつだって互いを必要としていられる。そして、そんなことを思う自分を情けなく思うのであった。いつから私はこんなに、自立していない女になったのだろう?