桂花@文化とことばのアドバイザー

元高校教師の桂花と申します。大学での専攻は中国現代文学。教職に就いてからも、中国語への…

桂花@文化とことばのアドバイザー

元高校教師の桂花と申します。大学での専攻は中国現代文学。教職に就いてからも、中国語への思いは冷めることなく、仕事の傍ら通訳養成校に通ったり、社会人大学院に進学したり・・・と学びの旅を続けてきました。2020年春に退職。中国語朗読を楽しむ漢詩講座等、文化とことばを巡る活動を開拓中。

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プロフィール2023

元高校国語教師の桂花と申します。2020年春に退職しました。(現在は非常勤で勤務中)以下は、私の簡単なプロフィールです。 ******* 大学での専攻は中国文学(現代文学)。高校3年の春、『老子』の「無為自然」の在り方に憧れて、中国文学を学ぼうと決心。古典(漢文)を専攻するつもりで進学したのに、3年次夏休みの短期留学で、茹志鹃(じょしけん)という女性作家の講演を聞いたことがきっかけとなり、その人柄に惹かれて研究対象を変更し、彼女の作品を卒論のテーマに!  大学卒業後は高校教

    • 『成瀬は天下を・・・』取りました!!

      2月にご紹介した書籍 『成瀬は天下を取りにいく』  宮島未奈著 が、「2024年本屋大賞」を受賞しました!! 全国の書店員さんがいちばん売りたい本を投票する形で選ばれているこの本屋大賞、プロの書店員さんのお勧めの本ということですね。 ネットニュースなどでも、「成瀬は天下を」取った! という見出しが躍っていました。 小説の舞台となった滋賀県大津市では、スタンプラリーを実施するなど、大変な盛り上がりのようです。 続編の『成瀬は信じた道をいく』とあわせて、読後感は痛快!

      • 春の漢詩講座、昼の部の日程変更

        今日の雨で、桜の様子が気になりますね。 さて、春の漢詩講座ですが、お蔭さまで、夜の部は満席となりました。 また、昼の部は、ご希望により、24日(水)14:30~に変更させていただきます。ご都合のつく方はどうぞお申し込みください。 以下の記事からお願いいたします。

        • 桂花の漢詩講座(2024春の部)開講のご案内

          4月に入り、あちこちで桜🌸満開のニュースが聞こえてきますね。皆さまのお住まいの地域ではいかがでしょうか? さて、お待たせしておりました漢詩講座(2024春の部)をご案内させていただきます。 本講座は、中学や高校の教科書に載っているような、有名な漢詩を中心に、その作者や時代背景などの関連事項を深く掘り下げつつ、更に現代中国語で音読を楽しむ講座です。 何となく知ってはいるけれどもう少し詳しく学んでみたい、現代中国語で漢詩を朗読できるようになりたい、という方にピッタリです。

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        • お勧めの本
          6本
        • 漢詩講座
          36本
        • 『暮しの手帖』より
          24本
        • 漢詩ノート
          27本
        • 廬山シリーズ
          6本

        記事

          春が来た!!ーー春の漢詩講座のご案内(予告)

          3月最終日の朝、目覚めるとスノーフレークの花が開いていました!(画像お借りしました。) ちょうど3年前から春先に姿を見せてくれるようになった、白い花。 私にとっての春告げ花として、小さな白い花が開くのを心待ちにして過ごしていました。 ところが、今年は3月中旬を過ぎても葉っぱが生い茂るばかりで、花が咲く気配が全く見られなかったため、半ば諦めていました。 急に気温が上がったからなのでしょうか、突然の開花に、「ああ、春がきた!」と実感しました。 皆さまのお住まいの辺りはい

          春が来た!!ーー春の漢詩講座のご案内(予告)

          今年の早春賦

          3月もそろそろ半ばに差しかかろうとしていますが、まだまだ寒さが残っていますね。 ちょうど3年前に書いたブログ『早春賦』をリブログしてみます。 あれから3年、相変わらず3月の過ごし方に慣れない自分を再発見しました。 小さな春を少しずつ見つけながら一歩一歩春に近づいていきたいものです😊 穏やかな春の訪れが待ち遠しいですね。

          今日はひな祭り

          3月3日、今日はひな祭りですね。桃の節句、中国語では「女儿节」。 ほんの少し春を先取りして、ひな祭りの風情を味わえれば素敵ですね。 3年前の記事になりますが、旧暦のひな祭りと徳島県に伝わる「遊山箱(ゆさんばこ)」について書いています。 よろしければご覧ください。 いつか「遊山箱」のアフタヌーンティーを楽しんでみたいな・・・と願っている、今年のひな祭りです。

          お勧めの本ーー『成瀬は・・・』

          春のような暖かい日の次にはまた冬の寒さに戻ったり・・・と、体調管理に注意が必要な時期ですね。 今日は、お勧めの本を2冊ご紹介します。 お勧めと言っても、中国語でもなければ、漢詩でもない、現代小説です。 実は、私は小説をほとんど読みません。いや、極力読まないようにしているという方が正しいかと思います。 ストーリーのあるものを読み始めると、先が気になって、どんどん読みたくなってしまうため、敢えて封じているといった感じでしょうか。 ところが、昨夏、不思議な小説に出会ってし

          お勧めの本ーー『成瀬は・・・』

          立春の日にーー紀貫之の和歌

          今日は立春。気持ちも新たに春の足音を待ちたいものですね。 さて、今日は漢詩ではなく、立春の日の和歌をご紹介します。 ******* 袖ひちて掬(むす)びし水の氷(こほ)れるを    春立つけふの風やとくらむ              紀貫之      『古今和歌集ーー春上』 【現代語訳】 (夏の日に)袖を濡らして手に掬ったあの水が(冬の間は)凍っていたのを、 立春の日の今日の風が今はとかしているのだろうなあ。 *ひつ(漬つ):水につかる、濡れる *掬ぶ(むす

          立春の日にーー紀貫之の和歌

          春の陽射しを楽しみにーー「暮らしのヒント集」(『暮しの手帖』2024年早春号)より

          明日で1月も終わり。2月に入ると、節分、立春・・・と暦の上では、日毎に春に近づいていきますね。 今日は、「早春号」の「暮らしのヒント集」からいくつかご紹介します。 3.自分を幸せにできるモノやコトをいくつ持っていますか?ささやかなものでも、心の中にたくさん溜めておけば、落ち込んだときの備えになります。 よく言われることですが、自分で自分の機嫌を取るのは大切なことですね。自分を幸せにするというのはそういうことなのではないでしょうか。 そう言えば、『枕草子』の「ものづくし

          春の陽射しを楽しみにーー「暮らしのヒント集」(『暮しの手帖』2024年早春号)より

          新年のご挨拶

          大変遅くなりましたが、 新年のご挨拶を申し上げます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年もまた、ゆったりペースの更新になることと思いますが、ご覧いただけましたら幸いです。

          大晦日の漢詩『除夜の作』

          今日は大晦日、大晦日になると思い出す高適の漢詩『除夜の作』を今年もご紹介したいと思います。 昨年の記事ですが、よろしければご覧ください。 今年も1年間ご覧いただき、ありがとうございました。 皆さま、良いお年をお迎えください。 2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

          年の瀬の枇杷の花ーー「暮らしのヒント集」(『暮しの手帖』2023-24冬号より)

          11月末から咲き始めた枇杷の花。例年以上にたくさんの花が今も元気に咲いています。 これから年末に向けて、何かと忙しい時期ですね。 今日は最新号の「暮らしのヒント集」からご紹介します。 3. 思うように人に優しくできないのは、たぶん、あなたがとてもくたびれているからです。そんなときは、何はともあれ、休息を。いつものあなたを取り戻せます。 時間のゆとりとこころのゆとり・・・どちらも大切ですね。 あれこれ頭の中で考え過ぎたり、予定を詰め込み過ぎたりすると、いつのまにか自分

          年の瀬の枇杷の花ーー「暮らしのヒント集」(『暮しの手帖』2023-24冬号より)

          冬の漢詩講座、無事終了しました!

          先週の金曜夜、冬の漢詩講座が無事終了しました。 3名の方がご受講くださり、和気藹々とした雰囲気の中で、漢詩の朗読と会話を楽しみました。 忘年会シーズンにちなんで、今回のテーマは「お酒」ということに。 有名な陶淵明の「飲酒」と李白の「山中与幽人対酌」の2首を選びました。 今回は説明を少なめにし、中国での体験やお酒にまつわるエピソードなどを自由に語っていただく時間を取りました。 この李白の漢詩は、1988年にサントリーウィスキーのCMに登場したことで有名です。 ところ

          冬の漢詩講座、無事終了しました!

          桂花の漢詩講座(2023冬の部)開講を改めてご案内します。

          いよいよ師走がスタートしましたね。何かと忙しい時期ですが、体調に気をつけて元気に年末まで走り抜けましょう! さて、お待たせしておりました冬の漢詩講座の詳細が決まりましたので、改めてご案内させていただきます。 これまで季節にちなんだ漢詩を取り上げてきましたが、今回は忘年会シーズンということもあり、季節に囚われることなく2首を選びました。さて、テーマは何でしょう?  ミステリー漢詩講座ということで、以下のnote記事の中からご推測くださいね。 ご参考までに、ヒントは上の写

          桂花の漢詩講座(2023冬の部)開講を改めてご案内します。

          桂花の漢詩講座(2023冬の部)開講のご案内

          いよいよ師走が目の前に・・・ 「師走」という字を見るだけで走りだしそうになりますね😊 さて、漢詩講座(2023冬の部)、12月8日(金)に開講したいと思います。(昼の部14:30~、・夜の部20:45~) 年末を控え、皆さまお忙しいことと思いますが、直前のご案内になり大変申し訳ありません。 漢詩で忘年会・・・は無理がありますが、今回はちょっと気軽にご参加いただけるように、企画中です。 詳細は12月1日(金)にご案内させていただきますので、しばしお待ちください。 ミ

          桂花の漢詩講座(2023冬の部)開講のご案内