仏師と呼ばないで

この仕事をしていると、「仏師さん」と呼ばれる事があるが、私としては、出来れば、「仏像修復家」とか、「修復師」とかと呼んでもらいたい。

古い仏像は修復するけど、作ることはしない。
そして、あまり作りたいという製作意欲はない。作品で表現したいとか、作品を残したいということも全くない。

欠損した手とか、光背とかを彫刻して新補したとき、オリジナルの時代に馴染んだり、主張しないで、御像を引き立てたりした

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中国または朝鮮の仏像と、日本の仏像との共通点・相違点について」

私が根津美術館に数年前に行って、勉強になったことをまとめました。根津美術館の「松竹梅」のコレクション展に行き、「博物館・美術館で見学した中国または朝鮮の仏像と、日本の仏像との共通点・相違点について」まとめ、どのような点に日本の仏像との共通点、相違点があったか述べたいと思います。

まず、根津美術館で見た弥勒菩薩立像について説明したいと思います。弥勒菩薩立像(図1)はクシャーン時代 3世紀に作られた

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ありがとうございます!
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岩室山極楽寺観音院 「お参りすることの良さ」

岩室山観音院は、大阪府堺市にある、真言宗のお寺です。一年に一日だけの、秘仏開帳に伺いました。

 今年に限り、「密」を避けるために、午前9時から午後9時に、時間を延長されたそうです。(本堂前にはアルコールも置かれていました。)
 
 境内は、きれいに掃き掃除がなされ、水が撒かれていました。午前中、御開帳の準備を終えられ、休憩がてら、よしずで日除けをしたテントの中で、楽しく話をされているとお見受けし

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真夏。真夜中の鎌倉を巡り歩く②―四万六千日と黒地蔵盆(回想2018/2019行程&ダイジェスト後編)|訪仏帳_#6

杉本寺(四万六千日)→覚園寺(黒地蔵盆)→長谷寺(四万六千日)と巡った前編記事の続きになる。

なお前編記事で指摘したように、コロナ禍の今年(2020年)の鎌倉・四万六千日と黒地蔵盆は、感染防止のため開門時間の変更や入堂不可、お手綱を設置しないなど、それぞれお寺で例年と違う対応がとられているようなので要注意。

また、この記事のように夜中に歩いて巡る風習があるわけではなく、あくまで個人的にしている

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ありがとうございます!南無🙏
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真夏。真夜中の鎌倉を巡り歩く①―四万六千日と黒地蔵盆(回想2018/2019行程&ダイジェスト前編)|訪仏帳_#5

真夜中のお寺・仏像が拝める特別な日

毎年8月の「今夜」が近づくと、楽しみでソワソワしてしまう行事が神奈川県鎌倉市で行われる。
杉本寺・長谷寺・安養院の3か寺の四万六千日と覚園寺(かくおんじ)の黒地蔵盆(黒地蔵縁日)だ。

鎌倉で真夜中のお寺や御開帳が拝める貴重な機会で、杉本寺と覚園寺は8月10日午前0時、つまり8月9日の24時に開門、長谷寺は午前4時、安養院は午前5時に開門し、日中まで賑わう。

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ありがとうございます!南無🙏
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毎朝、私は“こいのぼり”になる。

5月後半ぐらいから毎日、ツィッターで
「仏像語録」と題し、
ひとことお伝えしています。

不思議なご縁で8年ぐらい前に
我が家へやってきた仏像さんに
毎朝、手を合わせているのですが
これまでもわりと高い頻度で
仏像さんを通して
高次元からのメッセージを受け取ってきました。
記事→仏像さんが我が家にやってきた不思議なお話。

それは、その時々でお会いした方々に
お伝えすることもあったのですが

どう

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心穏やかな一日になりますように。

笑顔は感染する!(滋賀県長浜市高月・保延寺阿弥陀堂の阿弥陀如来坐像)

英語を読んだり聞いたりしていると、日本語では発想しにくい考え方に出会うことがある。コロナ禍が始まった頃に見かけたのが、The crisis brings out the best and worst in us. という一文だ。

 確かに、コロナによる健康面や経済的社会的な苦しみがある一方で、苦しむ人を助けようと奔走する人々もいる。もともと社会に潜んでいた問題と良心が、危機的状況下で一気に表面化

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観音正寺 「触れる」

滋賀県近江八幡市にある、西国三十三所観音霊場の32番札所です。
 
 京都市内にある、京仏師松本明慶氏の仏像彫刻美術館に伺った折、観音正寺の御本尊様を松本明慶氏が作られたと知り、お会いしたくて伺いました。

 実は、前の御本尊様の千手観音菩薩様は、平成5年、原因不明の火災で本堂と共に焼失されたそうです。

 平成16年に開眼された千手千眼観音菩薩様は、同じ年に落慶した、明るく、開放感に溢れた本堂に

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いざ鎌倉へ 日蓮聖人立像のみ入れ

※文化時報2020年8月5日号の掲載記事です

 日蓮宗は、宗祖日蓮聖人が鎌倉で行った辻説法にちなむ布教拠点に安置するため、日蓮聖人立像ののみ入れ式を7月29日、総本山身延山久遠寺(内野日総法主、山梨県身延町)の本堂で行った。導師は持田日勇総務が務め、内野法主や中川法政宗務総長と宗内の関係者が参列した。

 日蓮聖人立像は身延山のクスノキを用いた一木造りで像高1・8㍍。のみ跡を残し、淡彩色で仕上げ

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