note写仏部 体験入部にあたってのご挨拶

(全部で1,600字程度です)

 写仏部のみなさま、はじめまして。私はM夫人と申します。50代の主婦で、東京都に住んでおります。

 先ごろ、noteに「ウルトラマン半跏思惟像」を投稿したところ、写仏部員のあやのん様からコメントを頂戴しました。そして写仏部に誘ってくださいました。とても嬉しかったです。
 しかしながら、私はそもそも写仏がいかなるものか知りません。また、写仏部がどのような活動をしているのかも把握しておりません。まずは理解することから始めようと思いました。

 写仏とは、一般的に、「仏様の絵をトレースすること」のようです。下絵の上に薄紙を重ねて仏様をなぞることで、心が落ち着きリラックスの効果も期待できると言われています。
 一方note写仏部では、写仏をもっと広義に捉えています。

仏像を中心に、自分が尊いと思った仏性を感じたものを写仏すること。方法は、絵、写真、短歌、手芸、文章、何でも良し。

note写仏部通信①より

 ずいぶん自由度が高く、活動内容はユルそうです。これなら縛りが苦手な私でも参加できそうな気がします。

 部員さんのnoteもいくつかピックアップして拝見いたしました。
 写仏の作品は力作揃いで、絵心のない私にはちょっとついていけないかも、と感じました。
 また、美術への造詣の深さがうかがえる文章もあって、読んでいるだけで勉強になります。でも、このような文化サロンみたいな場に、私のような教養のない者がうかうかと入り込んで、はたして居場所はあるのか。不安が募ります。

 部員どうしの意見交換はたいへん活発なようですね。noteでこのようにコメント欄が大量の長文で埋め尽くされているのを私は初めて見ました。なんか、みなさん楽しそうです。
 とりわけ、「モアイ像は写仏の対象になるか」という問題については興味深く読みました。常識的に考えれば、モアイ像は仏教とは無関係のものです。
 しかし写仏部では議論の末、モアイ像は写仏の対象たりうるという結論を導き出したようです。
 そのプロセスの中でイースター島の歴史を知ったり、「仏性とは何か」という思考が巡らされる様子は、傍目にはとても豊かな営みに感じられます。信仰や真理を追求することではなく、気づきを得たり考えを深めたりすること。ここに、活動の意義を見た思いがしました。
 ちなみに、禅の公案の中に「犬に仏性はあるか」というものがあるそうですが、「モアイ像に仏性はあるか」という問いも何だか公案めいていますね。



 先日、所用で代々木上原に行った折、誰かが私を呼んでいるような気がして、ふと上を見上げました。

 お地蔵さんと目が合いました。

 お地蔵さんが私を待ってくれている!いや、待っているのはお地蔵さんではなくて商店街の方々なのはわかっています。でも、ちょうど写仏部への入部について考えていたところでしたので、何やら運命のようなものを感じました。そうでなければ、たぶんこの旗?は目に入っていなかったと思います。

 「地蔵通り」というからには、近くにお地蔵さんがあるに違いありません。探してみることにしました。

 ありました。

地元の方に愛されているようです

 全部で5体も(1人だけ赤い衣装を身につけていないので4体しかないように見えますが)!!!!!
 私はこの中で、右奥の像に惹かれました。保存状態がよくお顔立ちがはっきりしています。体型はシュッとしていてスマート。よくあるずんぐりしたお地蔵さんとは雰囲気が違います。
 実はこの像だけ「地蔵」ではありませんでした。手前の説明板によると「如意輪観世音菩薩」だというのです。

 ともあれ、私はこれを写仏してみたくなりました。どうやら「発心」してしまったようです。

 つきましては、note写仏部には、とりあえず体験入部という形で参加いたしたく、ここに写仏作品を提出します。

サインペンで描きました

 実物よりも大顔になってしまいました。
 それにしても、こんなヘタクソで入部できるのでしょうか…。

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