マガジンのカバー画像

超常現象に関する本のレビュー集

81
超能力、UFO、幽霊などの心霊現象、未確認動物(UMA)、超古代文明、魔術など、オカルト的なことに関する本のレビューを集めてあります。
運営しているクリエイター

#幽霊

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか

 超常現象とは、どんなことでしょうか?
 本書には、例えば、以下のようなことが載っています。

1)占い師のところへ行って、占ってもらったら、自分のことを、ずばずば当てられた! これって、超能力じゃない?

2)うとうとしている時に、自分の体から意識が抜け出して、天井に浮かんでた! これって、幽体離脱っていうやつじゃない?

3)子供の頃、「こっ

もっとみる
日本の幽霊

日本の幽霊

日本の幽霊

 日本人が、「幽霊」というものを、どのようなものだと思ってきたのかを、解説した本です。

 というと、堅苦しい本のようですね。決して、そんなことはありません。
 文章が平易で、読みやすいです。話題も、世俗的なことを、うまく取り上げています。頭でっかちの学者さんが書いた、という感じではありません。

 本書が最初に世に出たのは、一九六二年(昭和三十七年)です。それから何回か再版さ

もっとみる
江戸の都市伝説---怪談奇談集 (河出文庫 し 10-4)

江戸の都市伝説---怪談奇談集 (河出文庫 し 10-4)

江戸の都市伝説---怪談奇談集 (河出文庫 し 10-4)

 題名のとおり、江戸でささやかれた不思議な話を、集めた本です。
 怖い話、不可解な話、あさましい話、忠義に感心する話などがあります。

 一つ一つの話は、短いです。すらすらっと、すぐに読めます。
 文章は現代語訳されているため、読みやすいです。読めば、江戸時代の人々の心持ちが、わかります。
 江戸時代には、仏神の奇跡があると信じ

もっとみる
現代怪火考―狐火の研究

現代怪火考―狐火の研究

現代怪火考―狐火の研究

 狐火【きつねび】、鬼火、人魂【ひとだま】など、古来、言い伝えられる怪火について、解説した本です。

 類書は、ほとんどありません。
 私の知る限り、神田左京氏の『不知火【しらぬい】・人魂・狐火』が、希少な類書の一つです。

 本書も、神田氏の書も、怪火の実例をいくつも取り上げ、紹介している点は、同じです。
 けれども、本書と神田氏の書とでは、怪火に対するスタンス

もっとみる
耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊

耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊

耳嚢で訪ねるもち歩き裏江戸東京散歩―古地図ライブラリー別冊

 江戸時代の怪談を紹介した本です。単なる怪談集ではありません。

 本書の特徴は、江戸時代の江戸の地図が載っていて、具体的に、怪異がどこで発生したのかを見られることです。
 さらに素晴らしいことに、現代の東京の地図も載っていて、怪談の舞台がどこなのかを、実際に現代で確かめることができます(^^)

 ここまで懇切丁寧な類書は、ほと

もっとみる
英国幽霊案内 (幽BOOKS)

英国幽霊案内 (幽BOOKS)

英国幽霊案内 (幽BOOKS)

 英国に出没する幽霊を、大真面目に紹介した本です。
 著者は、多くの「幽霊物件」を、実際に現地調査しています。そこに、好感が持てますね(^^)

 原著の刊行が一九七一年ですので、情報が古いのが難点です。
 けれども、そのぶん、英国の古典的な幽霊物件は、これ一冊に網羅されています。

 著者のピーター・アンダーウッド氏は、幽霊の実在を信じている人です。英国

もっとみる
エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術

エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術

エピソード魔法の歴史―黒魔術と白魔術

 西洋の魔術について知りたいなら、まず、本書を読むことをお勧めします(^^)
 手品という意味の魔術ではありませんよ。ファンタジーに登場する「魔法」のことです。

 西洋(ヨーロッパ)の魔術、魔術師、錬金術、占い、魔女裁判、幽霊、怪物、妖精などについて、簡潔に、わかりやすく、解説されています。
 こういった怪しいものに関心があるけれど、知識がない初心者

もっとみる

ストレンジ・ワールド〈PART2〉

ストレンジ・ワールド〈PART2〉

 世の中の「奇妙な現象」を集めた本です。著者は、「奇妙な現象」の研究家として知られたフランク・エドワーズです。

 題名に〈PART2〉とあるとおり、本書は、『ストレンジ・ワールド〈PART1〉』の続編です。〈PART1〉とそろえて読むことをお勧めします。
 でも、〈PART1〉を読んでいなくても、本書は、楽しく読めます(^^)

 この分野では、古典的

もっとみる
謎解き超常現象 2

謎解き超常現象 2

謎解き超常現象 2

 超能力やUFO、未確認生物、心霊現象といった、不思議な現象について、解説してくれている本です。

 ASIOSという団体が、著者です。ASIOSは、「超常現象を懐疑的に調査する」団体です。肯定的でも、否定的でもなく、「懐疑的」なのが、ポイントです(^^)

 何か不思議な現象が起きた(と聞いた)場合、それを、いきなり全面的に肯定するのも、否定するのも、どちらも、科学的な

もっとみる
異界談義 (知恵の森文庫 t つ 2-1)

異界談義 (知恵の森文庫 t つ 2-1)

異界談義 (知恵の森文庫 t つ 2-1)

 異界、つまり、この世とは違う世界について、さまざまな切り口からとらえた本です。
 死後の世界、妖怪、イタコ、風水、都市伝説などに興味がある方に、お勧めします。

 本書は、二〇〇一年に、国立歴史民俗博物館で開催された「異界万華鏡―あの世・妖怪・占い―」という展覧会に付随して作られました。
 この展覧会に際して、「異界万華鏡を語る」というフォーラ

もっとみる

とうほく妖怪図鑑(んだんだブックス)

とうほく妖怪図鑑(んだんだブックス)

 題名のとおり、東北地方の妖怪を集めて、解説した本です。

 日本の中でも、東北地方は、伝承の宝庫といわれます。
 そのわりに、東北地方に伝承される妖怪を集めた本は、ほとんどありませんでした。本書は、貴重な例外です。

 イラストや写真が多いのが、良いですね。何よりも、読みやすいです。
 挙げられているすべての妖怪について、伝承地の写真が付いています

もっとみる
心霊写真―メディアとスピリチュアル

心霊写真―メディアとスピリチュアル

心霊写真―メディアとスピリチュアル

 心霊写真を、美術史の視点から、分析した本です。
 心霊写真の本は、世にあまたあります。が、本書の視点は、他に類を見ませんね。非常に斬新だと感じました。

 心霊写真という題名からして、書店では、サブカルチャーの棚に置かれることが多いです。
 けれども、本書を分類するならば、サブカルチャーではなく、「美術・美学」の棚に置くべきでしょう。

 本書には、

もっとみる
心霊写真 不思議をめぐる事件史

心霊写真 不思議をめぐる事件史

 うわー、うっかりして、連続投稿記録を途切れさせてしまいました。悔しいです……。
 それはともかく、今回も、読んだ本の書評を投稿します。

心霊写真 不思議をめぐる事件史

 題名と、表紙の感じからすると、「怖い『心霊写真』を集めて、人を怖がらせようとしている本」に見えますね。
 ところがどっこい、この本は、そんなものではありません。

 この本の内容は、硬派です。学術派、と言ったほうがいいか

もっとみる
地方発 明治妖怪ニュース

地方発 明治妖怪ニュース

地方発 明治妖怪ニュース

 同じ編者―湯本豪一【ゆもと こういち】さん―の『明治妖怪新聞』の続刊に当たる本です。
 明治時代の、怪しい事件の新聞記事を集めています。妖怪やら、幽霊やら、人を化かす狐や狸やらのニュース(!)が集められています。

 ぜひ、『明治妖怪新聞』と合わせて読んで下さい。楽しさ倍増です(^^)
 『東スポ』の血脈は、明治時代から続いているんだな、とわかります(笑)

もっとみる