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早期英語教育のコツ〜おうちで英語〜

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英語教育は、ズバリお子さんが小さい頃からに越したことはありません!ただ、その方法が問題なのです。その方法やお家の方の英語教育への考え方で、お子さんへの影響や効果が全く違うのです。… もっと読む
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記事一覧

外に出て 心を自由に

外に出て 心を自由に

 最近自分の教室の子どもたちによく言うことがある。
「自分の中に興味が湧いて、チャンスがあったら絶対に海外に少し長く行って欲しい」ということ。少し長く、というのは観光というよりは少しじっくり人を観察できるくらいの余裕がある期間、という意味。

 今までよく英語の先生の知り合いが「海外に言って英語を学んで欲しい」と言っているのを聞いて、私は100%賛成ではないな、と薄く感じていた。英語を学ぶなら今だ

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英会話学校に通う意味

英会話学校に通う意味

 英会話学校に通ったら、誰でも英語が出来る様になりますか?
答えは"No."です。いつか小学校の懇談会で「学校のプールの授業で泳げる様になりますか?」って聞いてた保護者に対して先生が困っていたら、他の保護者(先輩ママ)が「なりません」って断言していたのを思い出す。

 子どもも人。人には興味とか好みとかがあって。好きなことや興味があることはとことん楽しみながら力を伸ばす。でも嫌いになったら、どんど

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手を伸ばしたらいつでも

 私は小さな英語教室を運営していて、週に一度小学校に英語指導のお手伝いに出かけ、一ヶ月に数回大人の方の英会話、また毎週オンラインで遠くに住む人たちの英会話や日本語の伴走をする。そこで心がけていることは、
「その人をその学びから遠ざけないこと」
その人が嫌になる程に私が頑張らないことだ。先生というのは、どれだけ熱意を持って生徒に教え込むかが大切、みたいな感覚があるけれど。実際は生徒を手取り足取り学ば

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英語力を伸ばす秘訣

英語力を伸ばす秘訣

 私の英語教室に体験に来られたら必ず言うことがあります。それは「うちの教室のモットーは『英語を嫌いにさせないこと』です」
 
「は?」ですよね。○歳までに英検○級取らせます!とか小学校で必要な英単語○語をここでカバーします!とかじゃなくて、「嫌いにさせない」ってなんやねん?と。

 でもこれは私が15年(携わり始めてからは30年)いろんな現場で数千人単位の子どもを見てきて観察して、導き出した言葉。

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思い込み

思い込み

 小学校最終日、4年生に話をした。最後に短く、1分間スピーチ。
私が英語の先生としてここにいる意味。伝えたいこと。

 パラパラと手が上がる。悲しいことにその数は私が思っているよりも多い。クラスの半分になるクラスもある。生まれて10年ちょっとしか経っていないその間に、この子たちには何があったんだろう。

 いつもはペラんとゲームしたりして盛り上がってるテンション高いおばちゃんだけど、今日は言わせて

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新時代の学び 気づいたもん勝ち

新時代の学び 気づいたもん勝ち

 「最近中学校で教科書の全訳が配られている」と聞いた。
訳に至るまでの過程が語学の楽しさ。それをただ配られて試験の準備をするだけなんて。語学の楽しさを伝えたいと思っている私の様な講師にはにわかに信じがたい。そういえば、よく英検の長文とかリスニングの話をすると「そんな会話ありましたっけ?」って言う子がいるけど、内容を味わわずしてテクニックだけで解いたのか、って驚く。
 
 資格試験も受験も必ず攻略法

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先生だけど"勉強"嫌い!

先生だけど"勉強"嫌い!

 私は"勉強"が嫌い。英語の先生を20年していても、断言出来る。
「勉強キライ!」

 でもそれを言い続けてたら、考えることを忘れてた。
"勉強"ってなんやったっけ?

言葉って意外と大事

 20年の間にたくさんの子どもたちと出会って、観察して、我が子を育てて…その間に単純にみんなが唱える「勉強」って言葉ってなんやろ、って思い始めた。そういう言葉ってないですか。「思いやり」とか「仲間」とか「絆」

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次から次へと...

次から次へと...

 スピーキングテストって、正直難しいんです。
英語の面接担当してると「この子、英語を話してる」って思える子は50人に一人いるかいないか。後は覚えてきたこと喋ってるだけ。
会話は成り立ってるけど、「使えている」感はゼロ。
見た感じ話せてるし結果は合格だけど、それはテスト用の技術に感じられて仕方ない。
 私は教える側でもあるから、そのコツを教えるのは簡単。それも知ってるから、この「スピーキングテスト」

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私の英検利用法

私の英検利用法

 これは教室のおうちの方々から「英検とは」とお尋ねがあったので、シェアするために書いてみました。もし「英検とは」と思う方がおられましたら、「こういう考え方もある」という感じでご覧ください。

 私は英検準1級を持っています。1級は?と聞かれますが、私にとって1級はマニアの世界なので、そこはもっと英語マニアになりたい願望が出てきたら取り組んでみたいと思っています。
 ではなぜ準1級かというと。日本で

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名刺がわりに英語の訛り

名刺がわりに英語の訛り

 以前シンガポールを旅した時、タクシードライバーの方が中国っぽいアクセントのある英語で話しかけてきた。かなりきついアクセントだったけど、話している間に彼の言っていることがほぼ100%分かるようになった。
「フェイウォンを乗せたよ。つい数週間前にね。君が座ってるまさにそこに座ってたんだ」
 その頃フェイウォンの「恋する惑星」を観て憧れていた時だったので、とんでもなく素敵なニュースに胸が踊った。

 

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世界の英語学習者と話して気付く日本のこと

世界の英語学習者と話して気付く日本のこと

 前に世界ベースのオンライン英会話ライブのことを書いた。無料体験の3回のフリーレッスンのことをもう少し書こうと思う。英語の先生として、日本人として感じたこと。

 無料体験の3回のオンラインレッスンでは、アメリカ、南アフリカ、イギリスの先生が授業を進め、生徒はサウジアラビア、中国、コロンビア、インドネシア、中東、ヨーロッパ諸国からも数名、そして各クラス8名中に一名日本人がいるかいないかという感じの

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英語の先生による"英会話レッスン受けてみた"レポート

英語の先生による"英会話レッスン受けてみた"レポート

 英語学習は目的やレベル、求めているもの、性格やタイミングによって環境を変える必要がある。私が英語講師として出会う方々の多くが「英語を話せる様になりたい」と思っているが、そもそも「話す」が目的ではない人もいるし「話したい」とはいえ「話したことがない」「話し方がわからない」という人もいる。今回は私と同じモチベーションや状況の方には参考になるかな、という内容。英語学習を進める中で到達する「使う」へのハ

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小学英語は実践英語

小学英語は実践英語

 これは、私が所属するSEEF(福岡英語教育支援研究会)が毎月発行している無料メルマガに私が寄せたコラムから抜粋してご紹介しています。

 この他にもレッスンアイデアや他のメンバーのコラム、ワークショップのご案内など小学校英語に関する情報が満載のメルマガですので、よろしければこのコラムの最後にあるリンクからご登録をどうぞ。メルマガを取るのも止めるのも無料。私と同志の小学校英語支援員や専科、民間の英

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日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

日本の若者はグローバル社会を生き抜けるか

世界の若者たち

 先日ウクライナから日本に来ている学生たちと話す機会があった。18-19歳の学生たちは日本語も勉強中ではあるが、主な意思の疎通は英語を使って行った。彼らが話す英語を聞きながら、「話している」と感じた。自分自身のことや、日本に来て感じたこと。ウクライナという国のこと。表情豊かに話す彼らの言葉から言葉以上のものを感じて、更には一人一人の人柄や経験もよくわかった。聴いていて楽しかったし

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