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#日記
マルセイユから届いた絵葉書とコートダジュール(紺碧海岸)
以前の同僚、絵里香ちゃん、彼女に関して記憶していることは、彼女がストーカー被害を受けていたことである。
同僚でなくなってから数年経った頃、その彼女から絵葉書が届いた。
「お久しぶりです。今、私はマルセイユを訪れています。少し荒んだ雰囲気の街ですが、私は、いろいろなパブに乗り込んでは現地の荒くれた男達と口論したりしています」
太く大きな字にて書き殴られている葉書を読んだ時、彼女が随分勇ま
プロヴァンス地方?名前からして勝負は既についている
何故プロヴァンス地方を訪れたのか?
私にとっては、皆目掴みどころのない土地であったからである。
南仏、ラベンダー、ワイナリー巡り、ロマンチックな小説、あるいは映画の舞台、プロヴァンス地方に関する私の蘊蓄はせいぜいその程度であった。
取りあえず、プロヴァンス地方の概要を把握すべき、目的地はこのように選んだ。
公共機関でもアクセスの出来る場所は外す。
景観が類似している場所は外す。
壮麗であると聞いていた南フランス、南仏初心者の旅行法ダイジェスト
イースター休みに突入して2日目の午後、自宅からストックホルム・アーランダ空港へ向かう。18時頃発のルフトハンザ航空に乗るためである。
イースターは7日から始まっているのに何故、6日の晩に発たず8日の晩まで待ったのか?
航空券が比較的安価の日と時間帯を選んだためである。
16時頃、アーランダ空港第5ターミナルのラウンジで早めの夕食を取ろうと、受付嬢に、食事にはどのようなものがあるか
アルプス山麓にて 過ぎ去りし冬日の北欧の山を偲ぶ
中欧の夏が間もなく終わりを告げようとしていたある週末、
アルプス山麓に佇む一つの村にて、私は湖底まで透き通った湖のまわりを歩いていた。山と湖のある景観というものはかくも幻想的なものなのか、と一人感嘆しながら。
そこは南ドイツであり、その景観は私にとってはまったく未知のものであった。汗ばむほどの炎天の下にて、深緑に装飾される山々を眺めていたら、もう何年間も北欧の山々を拝んでいないこ
ドイツ・ミュンヘン 見落としていた1972年
「思うにね、ミュンヘンと言う町は、全く過小評価されているよ」
知り合いのイタリア人男性がそのように宣う。ミュンヘンを愛し、頻繁に訪れていると言う。
これは彼なりの高評価なのであろう。通常はかなり評価の手厳しい男性だ。それならば、とミュンヘン訪問への期待が持てた。
夏休みを四日間戴いて、ミュンヘンを訪問することにしたのだ。
何故ミュンヘンなのか。
ドイツは比較的物価も安く、ミ
「世界一美しい」と称賛される美術館を訪れてみて
「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」
このセリフは長く語り継がれ、使い古され、パロディ化さえしているが、その返答もまた様々であろう。
もし仮に私が誰かに「このパーティーで誰が一番美人/イケメンだと思う?」、と質問されたら、「貴方の理解するところの美人の定義を述べて下さい。判断基準は何ですか?」、と問い返させて頂くであろう。
身長が一番高い、体重が一番重い、一番金持ち、足が一番速い、
翼に乗ってついに大都会へ 平和ボケに救われたこと
朝食用に購入したタルト入りケーキ箱を嬉々と抱えながらアパートホテルのロビーを通り過ぎようとしたところで、レセプションの男性に呼び止められた。
レセプショニストは、首から掛けた私のカメラを指している。最初、私は呼び止められた理由が予測出来なかった。
「ここで写真を撮影したら駄目だよ」、とレセプショニストは憤慨している。私は困惑した。写真を撮影していて注意されたことはスウェーデン国内では一度
トンネルを抜けると、そこは絶景、五つの村であった イタリア チンクエ・テッレ
漆黒のトンネルの向こうには、果たしてどのような光景が広がっているのであろうか、と淡い期待を持たれたことはあるであろうか。
スウェーデンからトンネルを越え、南下するとデンマークが出現する。日本では本州からトンネルの中をジョギングして南下すると九州に出る。北海道では、トンネルに入り込む前では視界が通っていたのに、トンネルを出たら濃霧の世界に包まれた。新潟県と長野県では、トンネルを出たら次のトンネ