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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2020年12月の記事一覧

「同じ目線」で描けるか(cakesホームレス記事の炎上について)

「同じ目線」で描けるか(cakesホームレス記事の炎上について)

少し前、cakesのホームレスに関する記事がSNSで大炎上した。

私が最初にこの記事を読んだ時に覚えた感想は、

「これ、誰に向かって書いてるんだろう?」だった。

読者が見えないのである。

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きょうは よみまがちいの おなはしをしよう

きょうは よみまがちいの おなはしをしよう

Typoglycemia(タイポグリセリア)と呼ばれる、最初と最後があっていれば意味が通じるという現象があります。

たとえば、

きょうは たのいしことがあった。のみかいである。ぶちょうのおなはしをきくのは、ただただめどんうだったが、となりのえみちゃんがふぉろーしくてれたので、なんかとなった。そのご、にじかいでは、かおらけにいって、えみちゃんとうたったりおどったりと、われをわれすてたのしんだ。

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今日からみんなではじめるUXライティング

今日からみんなではじめるUXライティング

ちゅうさんです。

すっかり年の瀬。今年も数日となりましたね。そんなわけで(?)年末に読んだ「ビジネスマンのための新教養 UXライティング」の内容ですぐに使えそうな内容をまとめてみました。

デザイナーにかかわらず、普段仕事や学業の中で言葉を扱う方にもおすすめ。デザインにドキュメント作成、コミュニケーションなどの参考になれば幸いです😉

とにかく短く簡潔に

1つのことは盛りだくさんの文章で説明

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タブーに関する記事をつらつら書いて、消した。
なんとなくネットに上げることではないと思った。

ネットに本心をあげている人はいないと思う。
ましてや誰が真実を書籍になどするだろうか。

不愉快なことを書くと、とても不愉快になる。
この世の不愉快さは果てしない。だが、逃げたくない。

書く時、まわりにどう思われるかなんて気にしない

書く時、まわりにどう思われるかなんて気にしない

昨日は、有形無形のとても“あたたかいモノ”を
受けとらせていただいた気がして…
お読みくださった方に、まず心よりありがとうございます。

女性から女性へのラブレターってヘンだったかもしれませんが、
すなおに謝れるこころは、忘れずもっていたいです。

さて、言葉を大切にしている身においても、
「うまく伝えらえていないかも?」
「なにか、誤解や傷を生じさせてしまったかな?」
と振り返ることもしばしば。

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自分のことが好きなら、堂々と自分を紹介してほしい

自分のことが好きなら、堂々と自分を紹介してほしい

僕はnoteというプラットフォームが好き。

ここは本当に自由だし、テーマを見つけて投稿すれば届けたい人に届けることだってできる場所だと思う。僕じゃないけど、お友達がそれを証明してnote編集部のおすすめに選ばれていた。

人が見て「おすすめ」として紹介されるのはすごいことだと思う。

僕がエッセイを書き続ける理由は子どもじみていて、自分の書きたいことを毎日書き続けているだけ。「○○な内容の文章を

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【新講座の決意表明】コピーライターだけで学ぶのをやめました。

【新講座の決意表明】コピーライターだけで学ぶのをやめました。

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。

新しい挑戦をします今日は、宣伝会議さんが主催するコピーライター養成講座で2021年3月からはじめる新講座についての話を書きます。新しい挑戦をします。

今年の3月にダイヤモンド社から書籍『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』を刊行しました(おかげさまで重版出来に涙)。

この本に書いたのは、僕が10年以上、コピーライターをし

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アートディレクターなのにコピー講座に飛び込んだ君を尊敬している

アートディレクターなのにコピー講座に飛び込んだ君を尊敬している

『ええ!すごいな…!』
はじめて会って話を聞いた時。
思わず二度見してしまった。

※※※

こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。

2010年、宣伝会議さんが主催する
コピーライター養成講座に通い、
2015年、当時、29歳。
先輩世代の若手だからこそ、
伝えられることがあるのではないか?という意図から、
コピーライター養成講座で講師を担当してきました。

年々、講座に参加する
意欲的な

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コピーライターの仕事について話します。

コピーライターの仕事について話します。

今回は、コピーライターの仕事を現役コピーライターの目線からお話ししたいと思います!コピーライターという職業に興味がある、将来なりたいと思っている方にとって役立つ情報になれば幸いです。

言葉で商品と人をつなぐ

広告はよく「ラブレター」にたとえられます。商品や企業の魅力に気づいてもらうため、消費者へメッセージを発信するのが広告だからです。

その中で、コピーライターは言葉で消費者を振り向かせる役目

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「徹底的にパクったヤツが勝ち」という話

「徹底的にパクったヤツが勝ち」という話

フォレスト出版の寺崎です。

「あのさぁ、変にオリジナリティを出そうとするのはやめて、TTPしてくれないかな?」

ここで出てきた略語「TTP」の意味はご存じでしょうか。

TTPはけっこう有名なので、おわかりの方も多いかもしれませんが、「TTP」は「徹底的にパクる」という言葉の略語です。

この「TTP」という略語の発祥の地は、多くの経営者を輩出するリクルート・グループです。

◎成功事例をTT

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「編集」と「創作」の違いがわからなかった話

「編集」と「創作」の違いがわからなかった話

最近、お仕事で寄稿コラムの編集をする機会が増えた。

寄稿コラムの進め方は、書き手にテーマだけを伝えて自由に書いていただいたり、構成を組んで認識を擦り合わせた上で書いていただいたりとさまざま。

ただ、一般的なインタビュー記事とは大きな違いがある。それは「編集の自由度」である。

コラム記事には「余白」が少ない通常、インタビュー記事は1時間くらいの話の一部を抽出してつくられる。文字起こしでは200

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長文って何処までの事を言うか分からないけど、長文って読む気が出ない病

長文って何処までの事を言うか分からないけど、長文って読む気が出ない病

YouTubeが死んでおり、私の癒しの一時が楽しめないので仕方ないのでnotoでも書きます。
どうも、DAISUKEです。

本日のお題は『長文って何処までの事を言うか分からないけど、長文って読む気が出ない病』うん、意味わからないよね。

実は私こう見えても、notoとは別にブログを多分3年くらい続けていて約900記事以上は書いているんだけど、当時のブログは文字数が多い方が良いとか、キーワードを沢

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「あたりまえのことを書く」ことの、とても大きな価値

「あたりまえのことを書く」ことの、とても大きな価値

 ツイッターやnoteを続けようにも、「あたりまえのことしか書けない...」と悩むことはないだろうか。自分も、最初のころはずっとそんな思いに苦しんでいた。というか、いまでも正直、そういう苦しみは完全に消えたわけではないけれども。

 ツイートするとき、noteを書くときはいつも、「こんなあたりまえのことをドヤ顔で書いて、そこに何か価値はあるんだろうか?」と逡巡してしまう心と戦っている。アイデアとし

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文章の個性と、ライターの個性と。

文章の個性と、ライターの個性と。

会社員時代、ある先輩にこんなことを言われた。

私の取材記事は「一見誰が書いたのかわかりにくい記事」だと。

いつものように、社内で記事のフィードバックを受けていた時の出来事だ。当時の私は予想外の言葉をかけられ、ぽかんとした顔をしてしまった。

先輩は続けて「例えば〇〇ちゃん(別のライターさん)の文章には優しい雰囲気があって、『あ、これ〇〇ちゃんが書いた記事だ』ってわかるんだよね」と言う。それには

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