山奥の神社 #ショートショート
山奥のその神社は、誰も寄りつかない場所にひっそりと佇んでいた。古くからの伝承によれば、村で最も恐ろしい「祟り神」が祀られているという。村人たちはその神を恐れ、決して足を踏み入れることはなかった。だが、私の祖父は違った。
彼は「神は人が作るものだ」と語り、恐れを嘲笑していた。
祖父が亡くなったあと、家族の中で唯一、私は彼の遺品を整理する役目を負った。ある日、祖父の古い日記を見つけた。その中には、神社への道順が詳細に記されていた。祖父が神社を訪れていたことに驚き、なぜ彼が村の禁