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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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#アート

私が考える日本的感性とは

私が考える日本的感性とは

私は自分が日本人であるということ、また、日本人の感性をもって制作することを大切にしています。

私が考える「日本的な感性」とは、一言で言うと

「常に緊張感のある調和」

です。

それは非常に洗練された文化だと思います。

融和でも迎合でもなく、もちろん戦いでもありません。その本来の日本人の絶妙なバランス感覚は大変高度なものだと私は思っています。

日本文化の特質はいわゆる「花鳥風月」の「形式」

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アート鑑賞に感性は不要だ

アート鑑賞に感性は不要だ

私は感性が無いからアートが分からない。

アートを理解するのには、センスが必要だ。

あなたはそう思っていないだろうか?

感性というよく実態の分からないもののせいにして、アートを理解する道をシャットアウトしてしまうのはあまりにもったいなさすぎる。

アート鑑賞に必要なもの、

それは感性では無く、論理である。

アートというのは長い歴史があり、その繋がりの中で評価される。

そして、その評価をす

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今更ながらわかった。アートは知性で見ると。

今更ながらわかった。アートは知性で見ると。

 この記事を読んで、震えがきた。
 
 僕は、アートというものに対する理解がなく、「教養がない」人間だと自分で思っていた。そしてアートに触れて理解したい、と思っていた。しかし、「感じるままでいい」と言われても、それはそうなのかもしれないけど、本当にそうなのかなと、もやもやする自分がいた。このことは、外に初めて言う。

 僕は今、54歳。本を何冊か出していて、また今年4月からは大学の仕事も始め、また

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「シュール」への眼差し

「シュール」への眼差し

日経COMEMOのKOLにこのたび就任しました、遠山です。毎月1度、更新していきます。

* * * 

小説家・古谷田奈月のエッセイを読んだ。

>>>「シュール」との関係 小説家 古谷田奈月:日本経済新聞

“「シュール」との関係“では、

“私たちが「シュール」だというとき、それはたいてい、その言葉以外で言い表すのが困難な場合だ。常識はずれで、快不快の入れ混じった、なんとも言語化しづらい魅力

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幸せになったら創れなくなると思っていた。そして今、

幸せになったら創れなくなると思っていた。そして今、

幸せになったらクリエイティブができなくなるような気がしていた。

私にとっての生み出す行為、表現、愛する世界観には少なくとも、毒々しさやアンチテーゼが根底にあった。
だからこそ、孤独を手放したら、心が満たされたら、頭がお花畑になったら、自分の創作への意欲、カラフルな色使い、キラキラしたものへの執着、kawaiiを愛する心、発信する気力、それらが消えてしまうのではないか不安だった。

自分からそれら

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新しい価値を生み出す思考法、アートシンキング

新しい価値を生み出す思考法、アートシンキング



12月11日、ヤマハ発動機は2030年を見据えた長期ビジョンを発表した。

スローガンに、

「ART for Human Possibilities」を掲げた。

私は驚愕した。ヤマハ発動機は、自動二輪で世界で売り上げ世界第二位、船外機や水上バイクの販売台数は世界トップの大企業だ。

このような大企業が、何故「Art」という言葉に着目したのだろうか。

実はこの言葉には、急激な変化が進む時代

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"センス" は知識である。

"センス" は知識である。

あの人のセンスって素晴らしいよね。

羨ましいなぁー。

っていう言葉を聞くことがあります。

幼少期に絵を描くことが優れている子供がいて、

そうではないと言うレッテルを貼られる子供たちがいます。

この時期の他人による評価は非常に残酷であり、

センスを伸ばす機会を減らしてしまっているように思えます。

そもそも美術の授業では"実技"の点数よりも

"知識"を評価するように作られるべきなのかな

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UXと文化について

UXと文化について

私にとってUI/UXは、グローバルな社会性・デザイン性・文化など様々な要素が踏襲されたオブジェクトの集合体であり多言語な仕組みであると考えています。

“Until one pixel looks 10cm long”
— Baku Osawa

「1ピクセルが10センチ尺に見えるまで」

オレゴン州ポートランド市の美大出身のバックグラウンドがあるため、画面上に現れる被写体(イメージ、動画、フォ

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アートについて【アンディ・ウォーホル】

こんにちは。
最近フットワーク重いです。明日はゆっくり休みたい・・・

今日でアートについての記事は最後になります。
今まで計5人のアーティストを紹介しました。
どれも素敵な人たちばかりですので、時間があったら見てください。

アートとは何か?ラストはアンディ・ウォーホル。今でもポップアーティストとして活躍をされている方。
ウォーホルの作品もアートに大きな影響を与えました。
その作品がこちら【ブリ

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受け身のアート

受け身のアート

おはようございます。

今日は私の日々思っている事をNOTEに記載しようと思います。

現代になり、アートとはアーティストの個性や考え、思いなどを作品として表現する事が求められていますが、父が亡くなった頃から自分のアートに対する考えが変わってきました。その頃に生み出したのが「Secret Garden」というシリーズです。

「平和を忘れた地」

そのようなイメージを持ち心象風景をベースに作品作り

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”創造性”は、筋肉と同じ…!? 今、ビジネスマンが絵を描くわけ

”創造性”は、筋肉と同じ…!? 今、ビジネスマンが絵を描くわけ

全力で絵を描いたら、銭湯に入ったかのような気分になった。
ほくほくとした高揚感と、自分の中の何かが整ったという爽快感。
「おっちゃん、コーヒー牛乳ひとつーー!!」
と銭湯にいたらきっと叫びたくなったであろう、そんな感覚だ。

最後に絵を描いたのはいつですか?絵や文字を描くことは小さい頃から好きで、ただひたすら好きなひらがなだけを書き続けて日が暮れたこともあったし、図工や美術の時間は私の中では休み時

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みんなアーティストになれる

みんなアーティストになれる

幼いころはみんなアーティストだった。
持ち手が汚くなったクレヨンを使って白い画用紙に無心で描写してみる。
そこに意図はない。
純粋に、目の前にあるクレヨンと対峙し、ひたすら手を動かしていた。
クレヨンの塊が画用紙に擦り合い鮮やかな色合いと粉っぽさを描き出す。
そういう本能的な実験に夢中になっていた。
自分で手を動かして、反応をみる。そうして次のアクションを起こす。
きっと誰もがそうやって身の回りの

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アートの楽しみ方

アートの楽しみ方

そもそも、アートとか美術とかデザインとか良くわからないし難しそうという先入観はありませんか?
贅沢品、教養が必要、高価なもの、権威のあるもの、資産などというイメージは真実でもあり幻想でもあります。
何が言いたいかというと、アートの捉え方に決まりはないということです。
今日は少しアートのハードルを下げてみます。

■一人で出来る「アートの楽しみ方」※美術館での鑑賞を前提にしてます。
楽しみ方は二つ。

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アート作品にはどのようにタイトルをつけるのか、アートの鑑賞について

アート作品にはどのようにタイトルをつけるのか、アートの鑑賞について

みなさまおはようございます。
4410ARTの宍戸竜二です。
https://www.4410art.net/

今日は作品につけるタイトルについて、わたしがどのようにつけているのか、その辺りを書いてみようかと思います。

アート作品にはそれぞれタイトルというものが必ずあります。
題名ですね。
作家として制作を始めたての頃は、どこか気恥ずかしかったり、考えるのが億劫でどうしても「nontitle

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