マガジンのカバー画像

「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

680
人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

「才能の民主化」という表現は適切なのかを私なりに考えてみた話

「才能の民主化」という表現は適切なのかを私なりに考えてみた話

今、SNSで「才能の民主化」という言葉が話題になっています。

盛り上がりのきっかけになったのは 「AI と著作権に関する考え方について(素案)」のパブリックコメントの結果について(個人)その1 にあったあるコメントです。

 この表現に関して、いわゆるAI推進派と、反AI推進派の方によるレスバトルが繰り広げられています。そして、私もこの言葉や表現に賛否両論があるのは非常にわかります。

 みなさ

もっとみる
センスはアーカイブの力に宿るという話

センスはアーカイブの力に宿るという話

学生時代にクラスに一人くらい「センスが良い!」と思えるクラスメイトいなかったですか?当時はうらやましくも、少し悔しいという複雑な気持ちでその人を眺めていたような気がします。今でも自分の周りにはセンスが良い人がいます。そんな人になりたいですし、センスが良いブランドにMinimalチョコレートをしていきたいです。センスとはどう養うのか?をテーマに考えてみたいと思います。

センスが良いとは何かセンスが

もっとみる
【センスを良くする方法】

【センスを良くする方法】

こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤彰広です。

センスと言うと
何だか漠然としていますが。

「センス」を直訳すると
「感覚」という意味なんですね。

つまり
【センスを良くする】
ということは
【感覚を良くする】
ということなわけです。

ですから
音楽の話に限って言えば

楽器を練習したり
音感の訓練をしたり
リズム感の訓練をしたり
音楽理論の勉強したり

もちろん
そういう一般

もっとみる
#コルクラボマンガ専科 7回特別講義まとめ~美意識の鍛え方・センスの磨き方

#コルクラボマンガ専科 7回特別講義まとめ~美意識の鍛え方・センスの磨き方

コルクラボマンガ専科7期、7回目の講義が特別講義でした。
業界のトッププレイヤーの講義だったこともあり、言葉の隅々から受け取れることが多かったです。聞きながらメモっていた講義内容を箇条書きでまとめました。講師の名は外部非公開とのこと。内容は構わないっていう話でしたが、今回は後半を有料記事にしておきます。

1)世界のマンガの見方

・なぜカラーじゃないのか
→デジタル化した現代ではカラーが世界の普

もっとみる
なぜ、ビジネスに「哲学」が必要なのか?

なぜ、ビジネスに「哲学」が必要なのか?

column vol.894

昨日、AIとの共存の流れから、これからの時代はビジネスにおいて「哲学」が重要だという話をさせていただきました。

今朝、いつものように情報収集していると、非常に分かりやすくビジネスにおける哲学の必要性を説いている記事に出会いました。

東洋経済オンラインの【なぜ今、世界のトップエリートは哲学を学ぶのか】という記事です。

〈東洋経済オンライン / 2023年1月12

もっとみる
感情移入できないと駄作なのか?

感情移入できないと駄作なのか?

映画・小説・アニメに限らず、作品を味わった後で「他の人はどんな感想を持ったんだろう」と探るのは好き。note内でも感想記事を漁ってはスキを付けて回ったりしている。

そんな感想巡りをしていると「まったく感情移入できないので駄作」というような投稿がチラホラあり、「そうなの?」と疑問に思ったので書く。

「感情移入できたか?」は感性によるところなので、人それぞれ判断があってよい。ただ「感情移入できない

もっとみる
企業のブランディングが、他者への理解力を奪ったのかも知れない

企業のブランディングが、他者への理解力を奪ったのかも知れない

最近見かけたTweetより
Twitterで、こんなTweetを見かけました。

元になった記事はこちらです。(有料)

有料記事なので、直接の引用は控えますが、鴻巣さんご自身が、下のような内容もTweetされています

さて、このような社会になった理由として、ふと思い当たることがありました。

ブランディングの基礎は共感私自身、ブランディングについては、会社経営としても学んでいますし、実際に、自

もっとみる
おもしろい文章の、ひとつの定義。

おもしろい文章の、ひとつの定義。

忙しくなると、ここに書く内容も仕事に関連したものが増えていく。

就寝前に本を読む。睡魔が眼前ギリギリに迫ってくるまで、Kindle端末でなにかしらの本を読んでいる。しかも読みかけの本が常時10冊近くあり、その日の気分によって「きょうはこれ」を読む。とくに Kindle端末での読書が増えて以降、ひとつの本をぶっ通しで読むことは、ずいぶん少なくなった。

いま中心的に読んでいるのは、昨年の早い時期に

もっとみる
デザイナーのセンス

デザイナーのセンス

「センスはどうやって身につけるのですか?」

先日、某デザイン専門学校で講義をさせていただいた時、学生の方にこんな質問をいただきました。

たき工房には100名以上のデザイナーがいて、それぞれ得意なデザインカテゴリーを持っています。ブランディング、UI/UX、グラフィック、ムービーコンテンツといった領域別に力を発揮するだけでなく、創作文字が上手いとか、イラストが得意とか、スポーツ系が得意とか、女子

もっとみる
「遊びのつくり方」は、全業種の必修科目である

「遊びのつくり方」は、全業種の必修科目である

Twitterで、「 #遊びのつくり方 」というコラムの連載をほぼ毎日しています。↓

今回は皆様に、よかったら毎日このハッシュタグを追いかけて自分の仕事に纏わる「遊びの作り方」を考えていってほしい、というお話をします。

この「 #遊びのつくり方 」というハッシュタグを見た大人の多くは、自分の仕事には「遊びをつくる」なんて関係ない、というイメージを持ち、素通りするでしょう。

その理由は、
1.「

もっとみる
美しいモノから得られるエネルギー 疲れているアラフォーが美しいモノに触れた時

美しいモノから得られるエネルギー 疲れているアラフォーが美しいモノに触れた時

雑誌が、発売ラッシュになる月末。
いつも通り空き時間に、楽天マガジンでファッション雑誌を読みあさる。
だけど、なかなか気分が盛り上がらない。

大好きな服を見ているのに、気分が上がらず。。
iPadで見ているからか、頭痛までする😣
そういえば、最近少し睡眠不足気味。

雑誌は読みたいけど、季節の変わり目で、秋のトレンドや日々のコーディネート、今買うべき服など、実用的な記事が並ぶ。

そんな中、目

もっとみる
私が考える日本的感性とは

私が考える日本的感性とは

私は自分が日本人であるということ、また、日本人の感性をもって制作することを大切にしています。

私が考える「日本的な感性」とは、一言で言うと

「常に緊張感のある調和」

です。

それは非常に洗練された文化だと思います。

融和でも迎合でもなく、もちろん戦いでもありません。その本来の日本人の絶妙なバランス感覚は大変高度なものだと私は思っています。

日本文化の特質はいわゆる「花鳥風月」の「形式」

もっとみる