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「感性(センス)」がビジネスの『未来』をつくる

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人間の数多ある能力の中でも「感性(sense)」ほど曖昧模糊としたものも他にはなかろう。 ワクワク系エバンジェリストの小阪裕司は、感性を「知識や体験の集積に基づく価値判断の尺度」… もっと読む
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#ビジネス

オシャレに無頓着なデザイナーには手を出すな

オシャレに無頓着なデザイナーには手を出すな

どうも。メガネは7本持ってる、まーるです。

広告の世界では定説と言われている「だるだるのTシャツ着てるやつで、デザインできるやつはいない」

いや、Tシャツはだるだるなるだろ!って人を否定する話ではありません。

今回はセンスのお話。

センスのある人とない人の違い
「私センスないんです…」
「あの人はセンスがあるからできるんだよ」

このセンスがある、ないの話はデザインに携わると必ず出てきます

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仕掛による自然な行動変容は破壊的イノベーション創造の可能性を秘めている

仕掛による自然な行動変容は破壊的イノベーション創造の可能性を秘めている

行動変容の奥義『仕掛学』

「ついしたくなる」 仕掛 (引用:松村真宏教授著書「仕掛学」)

この「ついしたくなる」は 自然に行動変容に繋がる奥義です

説明するまでもないでしょうが 左は ファイルボックスが順番通りに並んでいるか一目見てわかるようになっているので ラインが乱れていると”つい”直したくなります

右は メンズは絶対に理解できると思いますが ”つい” 的を狙いたくなるので『トイレを綺

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ユーザが消費者から生産者になるとき持続的なWell-beingが生まれる

ユーザが消費者から生産者になるとき持続的なWell-beingが生まれる

今月のDIGITAL Xでのコラムは、『偏愛』が感性価値の高いプロダクト/サービスを生むということで、書かせて頂きました。

今週のNoteはこのコラムの補足的な記事を書いてみたいと思います。コラムの中では、偏愛からプロダクト/サービスの開発のプロセスとして、

(1)偏愛マップの作成
(2)偏愛マップの共有・対話
(3)偏愛情報の拡張

というのを紹介しました。この中で、一番難しいのは、(3)の

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仕事の楽しさと面白さの違い

仕事の楽しさと面白さの違い

同僚の一言にはっとした。

何でも、取引先の引退するご年配担当者に「仕事は必ずしも楽しい訳ではないけど、全てが面白かった」という言葉をもらったそうだ。

楽しくはなくても面白い。何とも奥深く、かみしめればかみしめるほど味の出てくる言葉ではないだろうか。

確かに「楽しい」という言葉には、そのまま「楽」という意味も含まれるだろうし、「周りの環境や人が良い」等の外的要因、つまり受動的な意味合いが含まれ

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「不要不急」に考える、「無駄」と「余白」の経済学

「不要不急」に考える、「無駄」と「余白」の経済学

お疲れさまです。uni'que若宮です。

今日は「無駄」と「余白」ということについて書きたいと思います。

「不要不急」は無駄なこと?緊急事態宣言が再度延長となりました。

度々の緊急事態宣言で国民の危機感も効果も低下しつつもある中、先の見えない度々の延長に振り回され、飲食店や旅行業のみなさんは本当に大変だと思います…。

少しだけ明るいニュースは、映画館や美術館、百貨店などの営業が再開されたこ

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よく聞く「メタ認知」とは何なのか。それがストンと腹落ちした物語

よく聞く「メタ認知」とは何なのか。それがストンと腹落ちした物語

以前勤めていた会社で、人事主催の管理職向けトレーニングに「瞑想(メディテーション)」が取り入れられたことがありました。その研修は、毎週金曜日の午後に、約半年をかけて数十回にわたり行われるプログラムでした。毎回そのはじめに、机を取り払った大きな会議室にパイプ椅子でサークルをつくって、20人くらいの参加者が全員瞑想をするのです。

時間は3分くらいだったででしょうか。メディテーションタイムの終了は、よ

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「ディグる」めちゃかっこいい言葉じゃないですか?ビジネス書ディグラーしゅんしゅしゅんです。

「ディグる」めちゃかっこいい言葉じゃないですか?ビジネス書ディグラーしゅんしゅしゅんです。

しゅんしゅしゅんです。

ふとしたことから「ディグる」って言葉に出会いました。

ディグる(DIGる)とは、ラッパー・DJ・ヘッズなどが、レコードを堀り探すことを意味するスラング用語である。出典:「ディグる」の意味 :ZEEBRA vs Kj - livedoor Blog(ブログ)

え、え、なんかかっこよくない!?初めて聞いたんですけど~

あるテーマを突き詰めるために、コンテンツを掘りに掘っ

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虫の目・鳥の目・魚の目3つの視点で物事をとらえる No.628

虫の目・鳥の目・魚の目3つの視点で物事をとらえる No.628

昨日に続き3つの視点の話をさせていただきます。

昨日は見る・視る・観るという3つの視点から物事を見る時の深さについてお話をさせていただきました。

今日はまた違う視点から視点の話をしていきます。(ややこしい話ですね)

今日の3つの視点は聞いたことがある方も多いかもしれませんが、虫の目・鳥の目・魚の目という話です。

これもものの見方の話で、どれが正解ということではなく、どの視点でも見れるように

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第269号『これは「呪い」を解く物語』

第269号『これは「呪い」を解く物語』

これは「呪い」を解く物語――

『ジョジョリオン』の冒頭で荒木飛呂彦は『ジョジョの奇妙な冒険 Part8』をこう宣言して物語を開始しました。

今回の記事は前回(第268号)の続きとなる話です。(良かったら前号と合わせてお読みください)

長くこの世界で仕事をしていると気が付いたら色んなルールや制約に慣れてしまい、それはもうまるで『呪い』のように我々の心に刻まれてしまっているということです。

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初めまして、美術回路です。

初めまして、美術回路です。

初めまして。私たち「美術回路」は、現代アートがビジネスにもたらす効果をリサーチし、企業や組織にアートを導入していくプロジェクトチームです。メンバーにはビジネスパーソンやアーティストはもちろん、大学の先生やギャラリストなど、多様な人々が集まっています。

メンバーに共通して言えるのは、現代アートが好きだということ。アートマネジメントを学ぶために大学院に入り、コレクターが作品を買うモチベーションについ

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アートとビジネス。二つの分野をまたぐこと。

アートとビジネス。二つの分野をまたぐこと。

「アートをビジネスに取り入れる時、初めに知っておきたいこと」というテーマで、前回のnoteでは「アートの内在化が大切」と書きました。アーティストの感性や見方に影響を受け、自分の物のとらえ方が変わってしまうことが、まずは大事ではないかと。

では、その上でどのように、アートを取り入れたビジネスを実践すればよいのか? その実践例と効果を、先日の「渋谷のラジオ」で話してきました。

▶︎こちらから聴けま

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ビジネスにアートを取り入れる時、初めに知っておきたいこと

ビジネスにアートを取り入れる時、初めに知っておきたいこと

アートをビジネスに取り入れる。

その時に、まず初めに大切なことは何か? というと、ビジネスパーソンが作家に「感化されること」ではないかと思います。つまり、アーティストの作品に触れて、自分の感性や物の見方が変わってしまうこと。これを『アート・イン・ビジネス』(有斐閣)では「内在化」と呼んでいます。

もしもこれがない場合、「ひとまず作家に商品ビジュアルを描いてもらおう」などと、アウトプットが限られ

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第268号『戦うのではなく闘う』

第268号『戦うのではなく闘う』

「少年ジャンプに登場するキャラクターは戦っているのではなく闘っているのです。なので全てのセリフを修正してもらっていいですか?」

この指示を初めて受けたのは集英社の会議室で行われる監修会の席でした。

もう20年くらい前の話です。

意味わかりますか?

ゲーム内のシナリオに記載された全ての「戦う」というテキストを「闘う」という文字に修正変更してください、という指摘でした。

その頃の私は少年ジャ

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注意!歳を取ると頑固になるは本当!なぜ人の話を聞かなくなってしまうのか?

注意!歳を取ると頑固になるは本当!なぜ人の話を聞かなくなってしまうのか?

歳をとるほど人は頑固になる私たちは歳をとればとるほど相手の説得に耳を傾けないようになるということが研究からわかっています。

年配者の方が保守的な性格になりやすいのは、教育や経験の違いといった過ごした時代の影響力のほかに加齢による脳みその変化が影響をもたらしています。

よく映画やドラマなどで老人が頑固なキャラクターとして描かれたり、歳をとると頑固になるというような一般的な話がありますが、実際に人

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