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#アート

【考察】真善美

【考察】真善美

先日の勉強会にて、話題にあがった「真善美」。

それぞれ、論理学、倫理学、美学。概念的哲学と実践的哲学、および、美術が、かつての美術作品には存在していたが、芸術(現代アート)にはそれらが抜け落ちているよね、というお話し。

たとえば、システィーナ礼拝堂の天井には、ミケランジェロによって描かれた天井画が現存する。

時はルネサンス期。教会が絶対的な権力を持ち、それに異議を唱えて起こったのが、ルターの

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【研究】アーティスト研究

【研究】アーティスト研究

アーティストを研究する。俗にいう作家論を研究のテーマとして掲げる場合、具体的になにを行うのか。本文はあくまで私の持論であり、美術ではなく、芸術(現代アート)についてである。

なお、自身の研究を行ううえで、その研究の強度を上げるためにアーティストを取り上げることが大前提としてある。アーティストを研究したことによって、「私」はなにを得て、なにを主張したいのかということに、アーティスト研究の本質がある

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アーティストの未熟性。

アーティストの未熟性。

昔は絵の仕事といえば、完全なるアーティスト(画家)か、イラストレーターか、デザイナーか漫画家か、看板やか、先生になるか、、ぐらいしか知らなかったけど

田舎から都内に出てから様々な選択肢を知り、
実際プロになる友達も出てきて。

ただ、できたらその感覚、技術、心構えは、子どもの頃から知りたいなと思った。図工や美術は表現としての授業でもちろんいいんだけど。

社会と学校が、あまりにブツ切れていたから

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すごいアドリブ力!121「雑草のアドリブ力」

すごいアドリブ力!121「雑草のアドリブ力」

こんにちは、くらです。

(いつも「みんなのフォトギャラリー」からすてきな画像を拝借しております。今回は、AIRPORT chickiiさんの画像です。ありがとうございます。)

雑草をなくす方法は、一つだけあるそうです。

それは何でしょうか?

[こたえ]雑草をとらないこと
(『雑草はなぜそこに生えているのか』稲垣栄洋(ちくまプリマー新書)より引用)

雑草のように生きる、という言葉をよく耳に

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"アート"と"アート"

"アート"と"アート"

最近アートについて考えることが多い。絵だけじゃなくて、音だったり立体物だったり、人が作り出す表現についてよく考えている。

宮下奈都さんの『羊と鋼の森』の中で、ラの音のピッチが昔とは違うという話が出てくる。多分音楽をやっている人にとっては常識なのかもしれないけど、せいぜいJ-POPとかROCKとかそういうのばかり聞いてきた僕にとっては何とも不思議な話だった。
すべての基準であるはずのラの音が、時代

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無意識に惹かれるものの裏にあるルーツを探る

無意識に惹かれるものの裏にあるルーツを探る

もしゃこです😋

前回、『東京藝大美術学部 究極の思考』のレビューを書きました。

この本は東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業生の受験エピソードなんかも入っていて、

大学受験で浪人した私からするとそういう人のストーリーにはどうしても感情移入してしまいます。

かくいう私自身体育系の学科出身で、一般的な学部の入試とは少し異なる世界の受験をしてきました。

しかも小さい時から法学部とか、経済学

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MC森山未來、アート専門YouTube番組「MEET YOUR ART」

MC森山未來、アート専門YouTube番組「MEET YOUR ART」

ちょっときになるYouTubeを見つけたのでご紹介します^^

その名もアート専門YouTube番組「MEET YOUR ART」。

「MEET YOUR ART」とは?「MEET YOUR ART」とは、MCを森山未來さん、ナビゲーターを小池藍さん、監修は森美術館特別顧問・南條史生さんが務める、アート専門のYouTube番組。 

森山未來さん

いったいいつから?と思ったのですが、”ローンチ

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私たちの「心が欲しているもの」再びᴀʀᴛ & ᴛʜᴇʀᴀᴘʏ ᴏғғɪᴄᴇ ʏᴜᴍɪᴛさんの記事【アート思考 Vol.3】から

私たちの「心が欲しているもの」再びᴀʀᴛ & ᴛʜᴇʀᴀᴘʏ ᴏғғɪᴄᴇ ʏᴜᴍɪᴛさんの記事【アート思考 Vol.3】から

再び、ᴀʀᴛ & ᴛʜᴇʀᴀᴘʏ ᴏғғɪᴄᴇ ʏᴜᴍɪᴛさんの記事の続きをシェアさせてください。
ビジネスに生かされていく『アート思考』という、またしても興味をそそられる、大変勉強になる記事をお書きになられています。
毎回、noteで勉強させていただくことができて嬉しいです。

機能性や効率を追い求めてここまでやってきた私たちは、ここにきて今度は「心を満たしてくれるもの、心を豊かにしてくれるもの

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女性画家の随筆や名言集

女性画家の随筆や名言集

お久しぶりです。明日は日曜日なので夜更かし!

そんなことはさておき。
私は女性画家(女流画家、って表現もなんだか男性の間で気を吐いてるすさまじいド根性を感じるので私はきらいじゃないんですが…時流を鑑み女性画家という表記にさせていただきます)の記した随筆やエッセイ、名言集などを読むのがとっても好きです。

今回は「再読しまくりの本」と「これから再読したい本」をご紹介させていただきます。

●片岡珠

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SDGsの科学的な裏付け#3 感性との融合

SDGsの科学的な裏付け#3 感性との融合

 SDGsの科学的な裏付け#1、#2でSDGsを裏付けるプラネットバウンダリーの考え方と科学的な対話を紹介してきました。
#3では 、科学と感性との融合をテーマに書いていきます。
 というのも、物事を「科学的」に全部を理解できる人って私も含め、ほとんどいないんです。私は、大学で偉そうに教えていますが、多分野の専門的な内容を理解するのは、容易ではありません。顕著さと未知への敬意は、個人の感性の中で育

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表現は怒りでできている

表現は怒りでできている

落ち込むと「怒る」ひとがいる。というよりほとんどのひとは「落ち込みからの怒り」を経験したことがあると思う。ていうか「落胆」と「怒り」は誤差だ。

「激しさ」の配分量ではないだろうか。

自分が傷付けられたという防衛反応や、悪事に対する正義心により激しくなると、僕たちは怒りまくる。

その炎の火力が凄まじいほど殺傷力を増す。時折り暴力すらも巻き起こす。テロやデモにまでなる。

では「怒り」は悪なのだ

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美大で学び、アートに感じた「優しさ」という価値

美大で学び、アートに感じた「優しさ」という価値

皆さんは「アート」というものにどんなイメージを抱いているだろうか。

しばしば「アート後進国」と言われる日本において、アートが大衆を騒がせるほどのニュースになることは日常でそう多くはない。バンクシーが新しいストリートアートを披露したとか、GINZA SIXに草間彌生のインスタレーションが展示されるとか、前澤友作がバスキアの絵を123億円で落札したとか。

芸術家とは、奇抜な変人であり、アートとは富

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不器用でも大丈夫!感性を磨きに、ART BARのワークショップに参加してみた#WORKING FOREVER21

不器用でも大丈夫!感性を磨きに、ART BARのワークショップに参加してみた#WORKING FOREVER21

オトナになるにつれて「何かをつくり出すこと」に対する恐怖や苦手意識が増幅していくひとってどれくらいいるのでしょう。

私は小学校3年生のころ、美術を専門にする先生に担任してもらっていたのですが、図工の時間絵を描いていると先生に「Yumi*さんが作る色がすごく素敵ね」とほめてもらったことがあって、そこから「色」そのものが好きになりました。

一方で、粘土を使ったり、木工細工したり、図面書いたりするの

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エンジニアに知ってほしい、アートとデザインの違い

エンジニアに知ってほしい、アートとデザインの違い

こんにちは。私は広告が好きなエンジニアです。今回は、私が広告を好きになった理由の一つでもある「エンジニアに知ってほしいアートとデザインの違い」ということについて書いてみたいと思います。

普段、「アート」と「デザイン」の違いについて意識しているエンジニアは、そう多くないと思います。

例えば、これはアートなのか、それともデザインなのか、ということに興味を持つエンジニアは少ないです。

アートもデザ

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