宮沢賢治はプラネタリウムを観たのだろうか。
「プラネタリウム生誕99周年」の響きに心が踊ります。
球体の中の天体ショー。隣に座る娘が星座を言い当て誇らしげの中、父は無邪気に考えをめぐらせます。
1923年。
関東大震災があった年。同じ年に、ドイツでプラネタリウムのモデル1がお披露目したらしい。
暗がりの中でぼんやりと記憶をたどります。星と星をつなぐように、タイトルの問いが浮かびます。
「賢治はプラネタリウムを観たのだろうか?」
プラネタリウムの原型は、ヨハンネス・カンパヌスとジョヴァンニ・デ・ドンディの模型