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#創作大賞2024
広島ドラゴンフライズの下克上に投映された《インビクタス~負けざる者たち》南アフリカの不屈の魂を、みんなの為に体現したセンター・河田チリジの外偉人レコード④
季節外れの桜に酔いしれたのは2019年の秋だった。ラグビー日本代表・ブレイブブラッサムスの期待通りの番狂わせに、日本中が熱狂した楕円球の転がった先のクライマックスを、記憶している日本人も多いはずだ。
スプリングボックスの愛称で世界中のラグビーファンを虜にした南アフリカ共和国代表が、12年ぶり3度目のW杯を制覇し、同国初の黒人主将シヤ・コリシがカップを力強く掲げたのは11月2日、少し肌寒い横浜
【創作大賞2024】応募作品:小学生でもわかる資源経済学と計算資源経済学入門
やぁ、みんな! 今日はボクの専門分野の『資源経済学』と『計算資源経済学』についてエッセイスタイルで説明するよ。ところで、みんなは『エッセイ』って何だか分かるかな? 日本語だと『随筆』っていうんだけど、ちょっと難しい言葉だよね。
エッセイは、自分の考えや意見、経験などを自由に書いた文章のことなんだ。作文のように決まった形式がなくて、自分の思ったことを気軽に書けるんだよ。だから今日は、みんなに分
ぶこつでやさしいスープカレー屋さん KIBA 第9話「閉店後」約3000字/全17話/創作大賞2024恋愛小説部門
結局その後、約三時間、閉店まで客足が途絶えることはなかった。大樹さんに話の続きを聞くことはできずじまいだった。彼はスープカレーを食べずにだらだらしていたが、やがて市来さんと私に軽く挨拶をして帰っていった。
市来さんは私のことをとても気に掛けてくれた。「初日だから」と言いながら私がやるべき接客をかなり引き受けてくれた。私が困っていたら彼の方から声を掛けてくれたし、例え困っていなくても「大丈夫?
【ショートショート】少子化問題と言われても
夜。
俺は、職場の同僚である沢木と居酒屋で酒を呑んでいた。
歳が同じ29歳だからか、他の同僚たちよりも沢木とはよく話が合う。
すると、沢木は……。
「ぶっちゃけて聞くけどさー。お前って、今、彼女居るの?」
思わず、飲んでいたビールを吹き出した。
……。
今年で30歳になる俺だが……。
恥ずかしながら、彼女がいたことも、女性と付き合ったこともない……。
それどころか、女性と
「数字が独り歩きする」vs.「数字に歩いて行ってもらう」
組織の中で「背景が抜き取られた数字だけが独り歩きして、いつの間にか必達目標にされてしまった」とか「昔一度だけ出せたあの数値、後から前提条件の間違いに気づいたのだが、修正することができずに苦慮している」といった経験はないでしょうか?今日は「数字の独り歩き」がなぜ起こるのか?これからのDXの時代にはリスクが高まりやすいこと、そして一定の注意の下で逆に利用する手段、について、紹介したいと思います。
数
卵2個だけを使う貧乏人のパスタ pasta del poverello con solo due uova(poor man's pasta using only two eggs)
貧乏人の歳時記
A minimalist's seasonal calendar
ストーリー
Recipe trivia
「貧乏人のパスタ(pasta del poverello)」と名付けられるパスタは何種類かある。ペペロンチーノだったり、アーリオオーリオだったり、玉葱だけとか、パン粉だけとか、イタリア人でも人によってまちまちなことを言う。ここで紹介するのはもう30年くらい前になるけど、一
水木しげるに学ぶ、生きる力と見えない世界
はじめに、昭和の闇と現代の共通点
「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は、戦争という不条理な現実を生き抜いた水木を主人公に、戦中・戦後から続く昭和の闇の世界を構造的に描いていた。ここで描かれる水木は、現実の水木しげるではなく、会社の中で使い捨ての駒として扱われている水木。
戦後を野心的な会社員としての水木が、目玉親父と幽霊族、戦争中、虫けらのように死んでいった戦友の怒りと怨念を抱えながらも未来に希望