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期待大のエンタメ、最近飲んでいるエキス
先月、日本から韓国に戻ってきてすぐ体調を崩し、それが結構長引いていました。ここ数年、特にコロナに2度感染してからというもの、一度風邪をひくと2週間くらいずっと鼻の奥の方が詰まり、顔全体がぼーっとしてしまいます。
「あれ?風邪をひいたかな」と思ったら、すぐに飲むものがいくつかあるんですが、その内の1つが写真の左側「생강쌍화」です。生姜やさまざまな韓方薬剤が入った栄養ドリンクと言えば良いでしょう
韓国をもっと知りたくなる!注目の翻訳小説と韓国文学案内本
幼い頃から本を読むのは好きでしたが、海外文学はどうも苦手で、外国語や海外旅行にも全く興味がわかず、「私は生涯日本から出ることないだろう」と思っていました。ところが2006年、20代半ばの頃、人に誘われて行った韓国旅行で閉じていた扉が開き、韓国の人や食べ物、言葉に興味を持ち始めます。
「この国のことが知りたい」という思いで最初に手を伸ばしたのは、韓国のドラマや映画、音楽でした。この時「韓国の小
韓国小説『父の革命日誌』
2年前の誕生日、1冊の小説をプレゼントしてくれた韓国人女性がいました。彼女は同じ年で、数年前に日本へ移住したフリーランスの書籍編集者。韓国での初めての出産や育児、その他もろもろで疲れ果て、自分の好きなことすら長い間思い出せなくなっていた私に、読むことや書くことの喜びを思い出させてくれた大切な友人です。
そんな彼女が「最近読んで面白かった」と言って贈ってくれたからには、最後まで全部読み通したい
翻訳家になったつもりで韓国エッセイを翻訳してみたら
私の記憶が正しければ、2015年頃までは日本の書店や図書館に行っても韓国文学の翻訳本はごくわずかしか置かれていませんでした。それに比べて、初めて韓国の書店を訪れた2010年当時、書棚にはあふれるほどの日本の書籍(韓国語に翻訳されたもの)が並んでおり、この日韓の差に驚いたものでした。
ところが、それから約10年の間に日本ではものすごい勢いで韓国の小説やエッセイ、絵本、詩集、WEB漫画などが書籍
大盛況のソウル国際ブックフェア2024へ
6月26日(水)〜30(日)の5日間、ソウル・江南にある総合展示場COEXでソウル国際ブックフェア(ソウル国際図書展)が開かれました。今年は19か国、452の出版関係者が参加。5日間で15万人以上の人が訪れたそうです。
私が訪れたのは29日(土)の12時前。12時~13時半に予定されていた小説家のキム・エランさんとペク・スリンさんの対談を楽しみにしていたんですが、なんと!会場前へ行ってみると
【エッセイ】自分の身体を愛したい。私のボクシング日記
本にも人にも「呼ばれているのかな」と感じることがあって、先週末訪れたソウル国際図書展ではまさに、手招きされているかのようにこの本に吸い寄せられました。
『生まれて初めてのキックボクシング(난생처음 킥복싱)』
よく見るとファン•ボルム著と書いてあり、おもわずスタッフの方に「もしかしてこの著者は『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』を書いたファン•ボルムさんですか?」と確認。返事はYES
ソウルのおいしいもの、K-POPの20年がわかる最新本
ポッドキャスト第46回、配信しました。
今回は久々に読んでみたくなったソウルのガイド本と、私の大好きなラジオDJさんであり、日本における韓流・K-popの伝道師でもある古家正亨さんの著書2冊。そして、最近ソウルでストリートライブを行い注目を集めた、日本のバンドについてご紹介しています。
ソウルのガイド本を書かれたのは料理家で「ごはんのようなおやつの店」も運営しておられる、なかしましほさん
祝!本屋大賞を受賞した韓国小説と作家たち
ポッドキャスト第41回、配信しました。
今回は先日発表された「本屋大賞」の翻訳小説部門で、韓国の小説が1位と3位に選ばれたというニュースを受けて、私が最近読んだ小説『不便なコンビニ』や『アーモンド』にまつわるお話をしています。今回大賞を受賞された『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』については、過去の配信やnoteの記事をご参照ください。
作家さんたちがどういう場所や環境で作品を生み出しているの
この春読みたい!韓国&日本のおすすめ絵本
ポッドキャスト第40回、配信しました。今回は韓国と日本の絵本にまつわるお話です。
韓国で子育てしていると韓国の絵本に詳しくなりそうなものですが、わが家では5歳児に日本語を継承したいという思いから、平日は私が日本語の読み聞かせを担当。週末に夫が韓国語で読み聞かせているので、私はこれまで韓国の絵本をじっくり読むことがあまりありませんでした。
時々5歳児にせがまれて、韓国の絵本を韓国語で読むこともあ
辻仁成とコン•ジヨン。日韓作家のコラボ小説が生まれるまで
ポッドキャスト第32話を配信しました。今回は以前noteに書いたお話のつづき、日韓の作家が共同執筆した小説『愛のあとにくるもの』がなぜ誕生したのか?その裏側がよくわかる辻仁成さんのエッセイや、関連映画•本をご紹介するとともに、韓国の女性作家、コン•ジヨンさんとはどんな方なのか?などについてお話ししてみました。
2月6日付けの辻仁成さんの滞仏日記によると、ついにソウルでドラマの撮影が始まったようで
韓国小説 『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』に救われた年末年始
流行りに乗り遅れるタイプの私は、ここ数年話題になった韓国のドラマや映画、小説、エッセイなどをたぶん、ほとんど観たり読んだりしていない。流行れば流行るほど関心が失せていくというか、「こんなに注目されてるんだから今はいっか」という気持ちになってしまうのだ。何十万部売れた、芸能人の誰々が紹介していた、というお決まりのフレーズにも残念ながらあまり心ひかれない。
それよりも、書店や図書館に出向いて、宝探し
ついにドラマ化確定。辻仁成、コン・ジヨン著『愛のあとにくるもの』
実は昔から定期的に読み返したくなる本や、見返したくなるドラマや映画があるんですが、その中の1つが1999年に初版が発行された辻仁成・江國香織共著の小説『冷静と情熱のあいだ』です。断捨離ブームに乗っかって一度手放したこともありましたが、やっぱりまた読みたくなり、数年前の一時帰国中に買い求めました。
今から5年前、まだ息子が生まれて2か月の頃も、映画『冷静と情熱のあいだ』を見返したくなったことが
心温まる韓国エッセイ『あなたを応援する誰か』
人はなぜ誰かが書いたエッセイを読んだり、絵を見たり、歌を聞いたり、詩を読んだりするのかと、時々考えることがあります。
人間が生命を維持していくために必要なものは、水と空気と衣食住。けれども、長い人生それだけでは心もとないもので、生き抜くための知恵や技術、助け合う仲間、娯楽なんかも必要になってきますよね。
なぜこの世に生まれ、いつまで生きられるのか?そんな答えの出ない問いを抱えながら何十年
韓国に住む日本のおばちゃんが読んでみた。 『台湾はおばちゃんで回ってる?!』
人が見知らぬ誰かに対して親近感を抱く瞬間って、相手が自分と似たような経験をしていたり、共通項や共感できることが多かったりした時じゃないかと思うんですが、みなさんはどうでしょうか? 例えば私の場合、ある女性のプロフィールにこんなキーワードが並んでいるのを見て、とても親しみを抱きました。
80年代前半生まれ、編集者、ライター、海外移住、離婚、再婚、国際結婚、ステップファミリー、男の子の母。ここま