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エッセイ

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#最近の学び

偽りのない人生を

偽りのない人生を

いつかは誰もがカルシウムとリンになると思うと難しく考える必要はないと思えるようになったのは結構年齢が上がってからでした。

昔からおてんばだったので「地」を隠し切ることはできませんでしたがたまには猫をかぶることもありました。最近では娘の結婚式には大きな猫をかぶりいいお母さんのふりをしてその後倒れて寝込みました。

初々しい新卒の入社当時はもちろん紹介してくれた伯父の手前、いい子ぶりつつ人間観察に励

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ゴールは人を幸せにするのか

ゴールは人を幸せにするのか

首都圏の中学受験は早くも決着がついてあとは卒業に向けてのんびり過ごす時期になった。結果については色々思うこともあるだろう。希望が叶ったり届かなかったり。小学生の国語指導をしていて感じることから書いてみようと思う。

同僚で大変仕事熱心で人気のある先生とお話ししていたとき、
「せっかく志望校の過去問を研究して重要語句を書き上げてまとめたものを何枚も渡したのに全然やっていかなくて、ズバリ予想的中したの

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修行とは目の前のことに集中すること

修行とは目の前のことに集中すること

基本的に人生は面白おかしくあってほしいと願うごきげんママ♡ではありますが、根っこのどこかにマジメな要素があるらしく、学ぶことをやめたら人生おしまいという気がかすかにしています。

学ぶこととは当然小学生から机に向かって読み書きそろばんをしてきたことに留まりません。それがほんの、ほんの一部でしかなかったということはオトナの皆さんなら実感されていることと思います。

この一年も幸にして学ぶことばかりで

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婿殿のパジャマ

婿殿のパジャマ

たまに実家に帰るとタイムスリップする。
見てもらいたいものがあると言われて開かずの間に通される。
昭和の香りしかしない衣装ケースやビニールのタンスなどがまだあって、引っ越しをしない家とはそんな感じなんだと妙に納得。転勤族の暮らしとは大違いだ。

サーモンピンクやパステルグリーンのプラスチックケースの蓋を開けてみると…
中学高校生時代に自分が着ていたセーター類がきちんと畳まれていて40年が一気に巻き

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幸せと幸せそうのあいだ

幸せと幸せそうのあいだ

外から見えるひとの幸せそうな様子と、ほんとうの幸せについて考えていた。

長年、健康第一と思ってそれなりの健康に恵まれた生活に感謝しているんだけど病気をした人や怪我をした人が不幸というのは違う。

初期のガンからサバイバルしたあとに他の病気を数年患って天に召された歳の近い人のお別れをしてきてご主人のあいさつに胸が熱くなった。

会社勤めを立派に続けながら彼女の看病をし続けたその人からは奥様に対する

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楽しむことを恐れない

楽しむことを恐れない

50年以上生きてきて、自分自身が大人になったと思うことは自分を楽しませることを覚えたと感じる時。いまは人様から人生を楽しむ達人ですね〜などと言っていただけることがたまにあるほど楽しみの引き出しをたくさん持っている。

noteを読んだり書いたりすること、
子どもたちとゲーム(いまはカタンや四目並べ)をすること、
本を読むこと、
ピアノを弾くこと、
パンを焼くこと、
グループラインのやり取りをするこ

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カラダにいいものなんてもういらない。

カラダにいいものなんてもういらない。

今年の人間ドックは散々だった…昨年同級生を病気で亡くしたので心して行ったけどマンモグラフィーで圧迫され過ぎて気を失うほど血圧が下がった。新人の技師さんが念入りに検査してくれようとしているので悪気なんてどこにもないけどキツかった。

毎日お豆腐や納豆、枝豆はほぼ食卓にのぼるし、鶏肉はむねやささみを選ぶようにしている。ご飯も白米は滅多に口にせず玄米にしている。塩と粉だけの家で焼くパン以外のクロワッサン

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子どもにそんなにお金をかけなくて良い

子どもにそんなにお金をかけなくて良い

こどもの日も過ぎて今日はまさかの母の日!今年も飛ぶように過ぎていくことは毎年ながら加速していくようだ。50代も半ばを過ぎると一年が二、三か月の如く感じられるにもかかわらず、長寿の世の中ではまだまだ若輩者でもある。

若輩ということで、書くことには多分に偏りや未熟な見解が含まれていることは最初に断っておくとして、さて、子育て卒業間近の心境など書き連ねてみたい。第三子が大学生とはいえ成人したので我が家

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【オリンピック】世界が優しくなった気がする

【オリンピック】世界が優しくなった気がする

1年延期された挙句、無観客ですら開催を全面的には歓迎されなかったオリンピックですが、毎日一流アスリートの技に胸を熱くしています。どんなことにも様々な意見があると思いますが、今回はメダルの数以上にそれぞれの頑張りが光っているように感じます。

もちろん金銀銅のメダルはすべての選手が目指しているところですが、実力は紙一重。国の期待を背負ってメダルを取ることよりも、銀メダルの選手が金メダルの選手の栄誉を

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地獄と餓鬼と畜生

地獄と餓鬼と畜生

義母のススメで月参りに行き始めた私たちは素直な息子夫婦と言えるだろう。おかげで良いお話を聴くことができた。

今月は代理でお若いお坊さんの講話。ご本人は謙遜なさるけれどもとてもお話上手でつい引き込まれる。もともとミッション系の学校に通っていたのでお経よりも聖書の方が親しみがある私。それにこれまで折に触れて出席してきた法事などでお坊さんのお話で心に残るほどのことは残念ながらあまりなかった。近所の噂話

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【夫婦別姓】苗字は大切ですか?

【夫婦別姓】苗字は大切ですか?

選択制夫婦別姓を認めないことが違憲ではないと最高裁が判断したことは大々的に報じられました。皆さんはこのニュースにどれくらい関心がありますか?私はとても興味深く見ていました。

確かに憲法で夫側の姓にしなさいと決められているわけではないので、どちらにすることも自由です。なるほど、だから裁判をしても勝てないのですね。訴えるところが違うわけです。国会で審議するべきトピックだったのか。

苗字へのこだわり

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心が震えた話

心が震えた話

家事や散歩をするときなどについついYouTubeを流しっぱなしにする習慣がよいのか悪いのかはよくわかりません。いわゆるマルチタスクに当たるのでしょうか。でも限られた24時間、今のところ私にとってはプラスになることの方が多いように感じています。その中で最近特に心に残ったYouTubeをご紹介したいと思います。

ソフトバンクと言えば携帯でしょうか?プロ野球でしょうか?楽天モバイルを使って緩やかな阪神

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心を清めてもお腹は空く

心を清めてもお腹は空く

奈良はお寺の多いところ。奈良で生まれ育ったのに特に信心深くもなく、仏像に恋することもなかった。そんな私でも昨日はお寺ですっかり心を清められた。

当日に急に法要に伺うことになって時間にちょうど間に合ってお参りをさせていただいた。導師様はじめ頭を青いように丸められたお若いお坊さんたち12人もおられて荘厳な般若心経にしばし圧倒された。

禅宗のお寺は浄土真宗とまた違った清々しさ、凛々しさ、厳しさを感じ

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公園を作る

公園を作る

子どもが大きくなるとわざわざ近くの公園に出かけることも減りました。その昔「おかあさんといっしょ」を喜んでいみていたころは日課のように公園に出てたというのに。

当時は公園の前を通ると子どもの目の色が変わってほんの少しの時間でも自由に遊ぶと満足気できげんよく家に帰ったものでした。買物につき合わせた後など、こちらの罪悪感も減って今振り返るとお互いの精神衛生にとても良い場所であり時間でした。

そうして

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