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見えてる世界は現実か

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寺子屋から見る教育の姿

寺子屋から見る教育の姿

徳川家康公が天下をとると時代は泰平の世に突入し、多くの文化や産業、学問が発展した.

武士の刀を作っていた鍛冶屋は包丁を作るようになり、鉄砲鍛冶の持つ精巧な鉄加工技術は錠前に利用されることになり、戦の技術は庶民の日用品の技術に使われるようになった.

そして、この時代に一大ブームが訪れたのが数学ブームである.庶民の間では「銭のかからない趣味」として知られるようになり、武士が戦の時の測量や兵糧の計算

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10,000 1,0000

10,000 1,0000

僕は小学生の頃、算数の授業でよく混乱していた.小学校高学年の算数の授業で大きい桁数の計算の答えを漢数字で答える授業があり、とにかく嫌だった記憶が残っている.

例えば

10,000,000,000ー7,600,000,000=?

という問題が出たとしよう.答えは2,400,000,000となる.数字で見れば糸も容易くできてしまう.
しかし、ここからが問題なのだ.漢数字に直す作業をしなくてはいけ

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ポストモダンのサイレントマジョリティ

ポストモダンのサイレントマジョリティ

ポストモダンは崩壊した

2000年代、人々は大きな転換期を感じていた.ノストラダムスの大予言がトレンドに入る中、ポストモダンと呼ばれる合理主義から脱却する運動が繰り広げられていた.

特に建築界では以前の近代モダニズム建築を否定するようなポストモダニズム建築が流行し、建築家の哲学が反映された建造物、M2ビル、サヴォア邸、ポンピドゥ・センター・メスなどが建てられていった.
(坂茂設計のポンピドゥ・

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政治家が人間を辞める時

政治家が人間を辞める時

支持率23%

上記の割合はテーマを見ていただければ代替予想がつくと思うが,その通りで岸田内閣の支持率推移である.

菅内閣の低迷期で29%だったことを考えると低いなと感じるかもしれないが国民の持つ異常なほどの与党批判は日に日に荒くなっている.

現在進行形では東京都の都知事選が予定され,現職の小池氏に加え立憲民主党の蓮舫氏,元航空自衛官の田母神氏,元安芸高田市市長の石丸氏による激闘が繰り広げられ

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民主主義国家に必要なのは教養と支援(医学編)

民主主義国家に必要なのは教養と支援(医学編)

最流流行っている「境界知能」という言葉.それ自体の言葉は最近作られたもので「頑張らない」「努力できない」は精神的なものより知能的な問題の側面があると提示している.その決定的な知能指数は明らかになってはいないもののIQ84〜70が境界知能とされ、それ以下は知的障害者というレイヤーに属する.さらに徐々にわかってきているのがZ世代に多いということである.これからの社会を支えていくZ世代に知的障害者が多い

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帰国子女は何者か

帰国子女は何者か

2000年代の急激なグローバル化により海外に企業が進出し、家族も移動するようになった.今現在では毎年1万人程度が帰国子女として日本にいる.しかし彼ら(彼女ら)は日本人とは違う.戸籍上は日本人でも価値観も文化も全く違う.彼らは何者なのか.

先に定義を確認すると帰国子女とは文科省の資料を参考にすると「1年以上海外に在留し、その後日本に帰国してきた児童」という定義になっている.ここでの児童というのは小

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遊ばれる脳

遊ばれる脳

地球が誕生してから約46億年もの月日が経った.酸素の出現により生物が生きれる環境ができ、約500万年前に人類は誕生した.46億分の500万年だから、人類は地球史の0.01%を刻んでいるわけだ.

そう考えると人類なんか地球からしたらただの脇役にしか過ぎない.

そう考えても仕方がないので人間は皆人類史を基準に考えるのだが,その人類史の始まりの多くは縄文時代(日本の場合)の約1万3,000年前からで

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求められるのは個性なんかじゃないということ

求められるのは個性なんかじゃないということ

最近は会社でも学校でも「個性」がトレンドになっているようです.そこに多くの人が躓いているらしい.

これには私も納得です.

先日ある機会でキャリアアップに関する話を小耳に挟んだのですが,どうも個性が重要らしい.

その個性とは「読書」「資格」などといったもので作れるらしい.

私は読書が嫌いじゃないので別にいいのですが笑

しかし私が感じたのは「個性の履き違い」です.まず個性というのは作ることの

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思い込みは批評しなければならない

思い込みは批評しなければならない

人が前進する要素、それは「思い込む力」です.何事にも思い込めば周りの邪魔な心情をシャットアウトすることができます.

落合陽一氏が著書で「思い込むことが研究では重要だ」と述べられていましたが、正に然り.

しかし研究には「結果」が出るもの.結果によって自分の思い込みが批評されるわけです.間違っていれば間違いを正すために前進すればいい.合っていれば改善点を見つけさらに飛躍していければいい.

しかし

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良いことに囲まれた2023年の日本

良いことに囲まれた2023年の日本

ネットメディアでもSNSでも日本批判が絶えないご時世です.もう見飽きたとしか言えないです.「じゃあ見るなよ」と言われても皆さんがずっと拡散して言うから嫌でも目に飛び込んでくるんですよ.

そう考えるとSNSは最悪の年かもしれませんね笑.

日本を見た気がして悪いところばっか見て批判するのも良いですが、良いことは素直に喜びましょうよ.それがこの話の題材です.箇条書きに今年あった良いことを書き出してい

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正しい目を培うのは演説者を胡散臭く感じるだけでいい

正しい目を培うのは演説者を胡散臭く感じるだけでいい

つい先日、高校の教師が日本の将来について自慢げに語っていた.昔の日本と今の日本を時価総額で比較し、今の日本は世界トップ10の時価総額合計に入っていないと述べ、「これからあなたたちはこういった時価総額トップレベルの企業を目指さないと将来安心できない」といったことを喋っていたように思う.

僕はその時心底絶望した.勿論僕は教師ではないから教育に関して偉そうに言うつもりはない.しかし私は「情報は人をよく

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一般人情報イデオロギーは素養しかない

一般人情報イデオロギーは素養しかない

我々は常に情報と共に生きている訳だが,社会では「間違った情報」がトレンドになっているようだ.しかし私に言わせれば間違った情報が問題ではない,情報を受け取る側の問題である.

例え間違った情報であろうが正しい情報であろうが受け取った側の素養によって情報というのは判断されてしまう.そのため情報が正しくとも発信者と齟齬が発生したり間違った情報を受け入れてしまうことが度々起こる.

最近のXなどのSNSを

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多様性というジレンマにはまる現代人たち

多様性というジレンマにはまる現代人たち

近年急激にトレンド化している「多様性」という言葉.学校教育でも重視され、「今の社会はインクルーシブに多くの人が集まって構成されている」と教わるようになった.もちろん社会生活を行う上で多様性は主軸の基盤になっている.

例えば、電車の例をみると、車椅子専用のスペースが設けられている.(ベビーカーも含まれる)これにより日常的に車椅子生活を送っている人々はより快適に過ごすことが可能になる.

私はこの一

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