LeoSugimoto

高校生. | 埼玉生まれ、タイ、ベトナム育ち、東京在住. | 「独書思想史」「美術思想…

LeoSugimoto

高校生. | 埼玉生まれ、タイ、ベトナム育ち、東京在住. | 「独書思想史」「美術思想史」「現代思想史」「映画評論史」「趣味と歩く」「見えてる世界は現実か」「AIと僕らの未来予想図」更新中

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    新しい目線で歩きたい

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    僕の読んだ本のメモと一部にイシューを見つけ出し答えを求めようとすることを試みるマガジンです.

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痩せたいのは人の世

最近ダイエット始めたんだよねー 絶対に痩せる気のない人のテンプレートか既に骨と皮のようなグレーハウンドのような奴の発言だが、なぜ人は痩せたく思うのだろうか. 今の書店には「生活実用/美容/ダイエット」というコーナーが作られ幾多のダイエット本で埋め尽くされているが、どれもパッとしない自己流のダイエット方法である.「食べて痩せる」「運動せずに痩せられる」の類の本が軒を連ねるが一般人(健康体)からすれば全く意味のわからない方法である. 「食えば太る」は縄文人でも知っているであ

    • 目の中のうさぎ

      人と会話する 人間が生きていく上で会話は自分の財産である.財産を解釈するとまどろっこしいが、自分の身の回りから会話が消えた時を想像すれば価値は自然と見出せてくる. 世間では人と会話することへ抵抗を感じてしまう若者が増えているらしい.しかし、その声は会話から生まれている.他人がその人の特徴を見極めてわざわざ「あの人は会話に抵抗を感じているな」なんて言ってくれるわけがない.それはSNSかインターネットのアンケートに答えた結果に他ならない. 世の中に会話をしない人は存在しない

      • ペストが作り出した無造作な社会

        “パンデミック“ 2020年を代表する言葉といえばコロナによって破壊された社会を想像させる.社会が目指した団結した世界、一つの世界が蔓延を助長させ、偉大な国の自由の女神像の前は疫病によって無惨にも死んでしまった人たちが並べられた.疫病が人類を殺していくスピードに埋葬が間に合わなかったのである.コロナは死者の前で泣く権利も与えられない.泣く時間も与えてくれなったのだ. 世界中の人々が“ステイホーム”に処され、東京の街もニューヨークの街も閑散とした世界に廃れていったのである.

        • 出会い

          梅雨の時期なると蒸し暑さと雨によって自宅での待機が常になる.そして今年の夏は異常なほど暑く家への避難は余儀を許さない. そんな外との関わりと隔てを作った時に求めたくなるのが出会いである. 時にセレンディピティとして人生に影響を与えるとして出会いは人生に必須なものだが,ちょっとした新しい1日を求める僕にはまだ未熟である. そんな時の出会いの場が「梟書茶房」だった. “表紙の見えない本屋” 本自体の価値は表紙に書かれている紹介文で決まる.それが誰の著書なのか.どんな内容

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        痩せたいのは人の世

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        記事

          21世紀に赤い繭は否定できるのか

          1950年の大作、安部公房の『赤い繭』は今でも多くの人に読まれている作品の一つだ. この話のキッカケは今年が安部公房の生誕100周年ということで書店に特集コーナーが設置されていたところから始まる. 安部公房といえば第二次戦後派の大岡昇平『俘虜記』や堀田善衛『広場の孤独』などと一緒に知られる文学会のスーパースターである. 最近では国語の教科書に掲載されていることもあり、名前だけでも聞き覚えがある人は少なくない. そんな安部公房の作品の一つに『赤い繭』という短編作品がある

          21世紀に赤い繭は否定できるのか

          自己認知で出来上がった歴史の修正

          「いい国(1192)作ろう鎌倉幕府」 高校受験を振り返ってみれば社会が一番暗記に苦労した思い出が蘇る.いくら覚えようとしても既にインプットした情報でストレージが一杯.記憶容量を増やすなんて物理的変革がない限り無理だ. そんな苦しい思い出のある社会という科目だが、この本を見れば多少は解消される. まず僕らのやっている歴史というのは時系列が存在して、そこに名前をプロットしインプットするという作業だ.これができなければ何もできない. そのため暗記記憶とされて一部からは犬猿さ

          自己認知で出来上がった歴史の修正

          THE INTERN

          プラダの悪魔で有名なアンハサウェイと名優ロバート・デ・ニーロが演じた「マイ・インターン」という映画. 英語では「The Intern」となっているが日本語では「マイ・インターン」となっているところにどこか親近感が湧いてくる. あらすじはワーナーブラザーズに任せるとして この映画の持つ1番の魅力がロバート・デ・ニーロの持つ「紳士」である. スーツ愛好家の僕が見るベン(ロバート・デ・ニーロ)の考える仕事への向き合い方が美しい. 仕事の時はスーツを着る 今では普遍さを忘れ

          指標は正しいのか

          エビデンスはあるんですか? それってあなたの感想ですよね 一時期猛烈に流行り,今では小学生が煽る時の定番コメントになっている言葉になってしまった. エビデンスは日本語で「根拠」と訳されることが多いが要は「データを出せ」ということだ. よくそれって本当なの?という時にデータを引っ張り出すが意外にもデータは感想を伝えてしまうのだ. データといっても大量の採取方法があって実験データに関しては有力な“エビデンス”になるに違いない. (一部の機関がたまに嘘のデータを発表する事態

          指標は正しいのか

          政治家が人間を辞める時

          支持率23% 上記の割合はテーマを見ていただければ代替予想がつくと思うが,その通りで岸田内閣の支持率推移である. 菅内閣の低迷期で29%だったことを考えると低いなと感じるかもしれないが国民の持つ異常なほどの与党批判は日に日に荒くなっている. 現在進行形では東京都の都知事選が予定され,現職の小池氏に加え立憲民主党の蓮舫氏,元航空自衛官の田母神氏,元安芸高田市市長の石丸氏による激闘が繰り広げられている. こんな中,Xを見ていれば面白いツイートを見つけた. 度々過激な発言

          政治家が人間を辞める時

          2024年のマエストロに思うこと

          「年老いた者が賢いとは限らず、 年長者が正しいことを悟るとは限らない。」 『旧約聖書ヨブ記』 旧約聖書の一部として編纂されたある男の人生日記. 神がある男の信仰心を試すために試練を課す物語なのだが、その課題は男を苦難の道に導き、人の死や自分の不幸を味わう事になる.そんな男の苦難の物語の一説である. 僕はこの文章を見て勝手に今の日本と重ね合わせてしまった. 接客が気に食わないと文句をいう老人 歩道で歩行者にベルを鳴らす自転車の老人...... 生活の中で老人による迷惑

          2024年のマエストロに思うこと

          行きたい世界が家の中にある世界

          「自由にどこにでも行ける世界」 僕の小学生の頃にずっと憧れれた世界だった.ドラえもんが四次元ポケットから“どこでもドア“を出してくれて「今日は暑いから海に行こう!」「今日は寒いからタイに行こう!」なんて世界を真剣に考えていた.  でも小学校高学年にもなれば面白くないほどに現実が見えてきてしまう. 僕は海外に住んでいた時、休みの時期になれば必ず旅行に行っていた.みなさんもご存知の通り国境を越えるにはパスポートが必要で勝手に入ってしまえば恐ろしい結果になる.そんな現実を知っ

          行きたい世界が家の中にある世界

          なんでもAI人間の人

          「取り敢えずAIに聞いてみる」 これは僕の知り合いが口癖のように言うフレーズ. この人は英語の翻訳だったり,プロジェクトのテーマ決めだったり何でもAIに聞いている. 流行語を借りると「タイパ」な人間なんだと思う.ここまで見ると僕がこの人を別種の存在として見ているようなんだけど僕もニュースは倍速で見るし、服を買いに行くのが面倒でECにはお世話になっている.(いつも正確に届けてくださる配達員の方々には感謝しきれません) このタイパは今の社会を象徴し、今後進んでいけばレディ

          なんでもAI人間の人

          高校生をするのが下手くそな人へ

          僕もようやく高校3年生になり,着実に進路が決まってきたところ.そんな時にふと思うのが3年間の歴史の濃密さ. 世の中学生,高校生の3年間は大人の18年間と言われるほど濃密なもので一生の宝物になると言われている. だけど本当に高校生だったのかと..... 正直僕は内気な人間で外とのコミュニティが狭い.じゃあ何かを共にする親友がいるのかと聞かれれば答えはノー. さらには父親譲りの老け顔のおかげで周りからは一歩距離を置かれる存在. 性格的にも今の高校生が好きそうなダボっとし

          高校生をするのが下手くそな人へ

          二次元世界は現実世界と境界を作れるのか

          「二次元キャラとの結婚」 この話題を聞いたことがある人は少なくない.今では、法的な拘束力は持たないものの一定の金額を払えばアニメキャラとの結婚ができるサービスも存在する. この二次元キャラとの結婚の話題には賛否両論があるが、実際にアニメキャラとの結婚を望んでいる人がいる以上、社会認知は必要になってくる. 例えば、複数の二次元キャラとの結婚は社会的に認められるのか?や現実世界にリアル妻がいる状態で二次元空間の仮装妻との結婚はポリアモリー(複数結婚)に該当するのか.と言った

          二次元世界は現実世界と境界を作れるのか

          雨の日のリビングからお送りします

          リビングでコーヒーをすすりながら単語を探す時間の至福. 頭を掻いてみたり、天井の照明を見つめてみたり、そんな時間を過ごす至福. 家の中も外も静寂に包まれながら雨だけが響いている. 片手に文庫本、デスクの上には少し前に手に入れたちょっと良いコーヒー. 文庫本は椎名誠の「さよなら、海の女たち」 今日は文豪家気分に浸っているような感覚でいたい. 雨の日はみんなが家でゆっくり過ごしていることを想像すると暖かくて不思議な感覚になる. 雨は本当に素晴らしい時間だと思う.歩い

          雨の日のリビングからお送りします

          多様性に気づけた日

          塩谷舞さんの『ここじゃない世界に行きたかった』を読んでから多様性について考えることができた. 少し前に『ポピュリズムとは何か』を書いたときに触れたアメリカのRustBeltに関する話題を塩谷さんも触れていた. 僕はトランプ氏を支持する共和党陣営とバイデン氏を支持する民主党陣営で二項対立のように書いたのだが、実際の事情はもっとカオスで記事を書いた僕はなんだか自分の考えの甘さを反省した.   RustBeltはアメリカに存在する旧工業地帯のことで、五大湖周辺の豊富な鉱山資源

          多様性に気づけた日