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行きたい世界が家の中にある世界

「自由にどこにでも行ける世界」

僕の小学生の頃にずっと憧れれた世界だった.ドラえもんが四次元ポケットから“どこでもドア“を出してくれて「今日は暑いから海に行こう!」「今日は寒いからタイに行こう!」なんて世界を真剣に考えていた. 

でも小学校高学年にもなれば面白くないほどに現実が見えてきてしまう.

僕は海外に住んでいた時、休みの時期になれば必ず旅行に行っていた.みなさんもご存知の通り国境を越えるにはパスポートが必要で勝手に入ってしまえば恐ろしい結果になる.そんな現実を知ったらドラえもんが犯罪者に見えてくる.....(ドラえもんがノンフィクションに見えた幼少期)

でも2024年にもなればドラえもんの世界は現実の世界になろうとしている.

「現実世界がダメなら仮想世界でいいじゃないか」

多分、とてつもなく頭のいい人が考え出した結論なんだと思う.

Meta社は“Questシリーズ”というVRゴーグルを市場に投げ込んで「レディ・プレイヤー」の世界を作ろうとしている.

Apple社は“VisionPro”の名前でXRゴーグルという現実世界と仮想世界の境界を無くした世界を提供し始めた.

まだ視覚でしか情報を与えられていなが、レディ・プレイヤーの装置を使えば五感を使ってフルに仮想世界で過ごせるようになる.もう仮想世界は現実世界なのかも.....

仕事の休憩時間に海辺のビーチに行って少し飽きたなって感じたら世界各国の世界遺産を巡る10分旅をすればいい.マジカ.....

SFの目線になれば仮想世界には現実世界の環境問題もジェンダー問題も存在しない.現実世界では今の数百倍の電気エネルギーが必要になるかもしれないが.

まさにマトリックスさながらの世界観.

自由自在な身体変化ができれば現実世界のルッキズムは何も文句を言えない.二次元キャラと過ごす世界観を望むのもいいかもしれない.

だが.この世界を現実世界に住む人々は「現実世界からの逃げ」と考える人も少なくない.

本書の言葉を借りれば仮想世界は現実世界からの逃げではなくて人々が望んだ世界と言える.

特にこの仮想世界は都市部で中心的に流行すると思う.都市の高密度社会は限界を迎え人々は常にストレスを持っている.そのストレスが仮想世界に行けば望むユートピア環境で生活を送ることができる.

都市社会で住む人々が望む世界が仮想世界になるとも考えられる.

本書の中では仮想世界での移住は最初は色眼鏡で見られるが徐々に慣れるようなものだと書かれていた.正に望む世界なんだと思う.....

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