寿々丸TEACHER「脱力教師」BASE CAMP

小学校教員です。型にはまったスタイルを脱して、だれもが自由に学べる学校・学級づくりを目…

寿々丸TEACHER「脱力教師」BASE CAMP

小学校教員です。型にはまったスタイルを脱して、だれもが自由に学べる学校・学級づくりを目指しています。 教員のための新しい働き方、子どものための新しい学び方を探究中! >>学校を子どもに還そう! >>先生ではなく、子どもが主人公になる学校をつくろう!

マガジン

  • ゆっくりちゃんのための学習支援

    小学校の一斉授業に自力でついていくのが難しい,ゆっくり学ぶ子「ゆっくりちゃん」のために支援者はどんなことができるでしょうか。 最小限の支援で、自分で解決する力を育てたいと思い、様々な支援方法や補助具を紹介します。 #小学校 #学習支援 #特別支援 #LD #ADHD #自閉症スペクトラム

  • 【マンガ】「脱力教師」寿々丸のゆるゆる仕事術

    小学校教員の寿々丸。 子どものことは大好きだけど、うるさい場所が苦手。 静かな場所でひとりですごす時間を大切にしています。 「じゃあ、なんで小学校教員になったんだよ!」と言われそうですが、子どもにもいますよ、そういう子。 学校っていろんな人がいていい場所なんだよね。 多様性と学びに満ちた学校を作っていきたいものです。

  • 【コラム】「脱力教師」寿々丸のゆるゆる仕事術

    【マンガ】『脱力教師」寿々丸の仕事術』のコラム版です。4コマには収まらなかった思考や理論、実践を文章とイラストを交えて紹介していきます。

記事一覧

傘らくまきバンド

幼児や低学年の子だと、傘をくるくると巻いて留めるバンド(胴ネームバンド)がうまくできない子いますよね。 原因のひとつとして、最後に留める面ファスナーの面積が1~…

色違いひも

年齢が上がると、ひも靴を履く機会が増えますよね。 もちろん、ひものない靴を選ぶという選択もあっていいと思いますが、 もし可能ならば、蝶々結びの練習をしていて損はあ…

小学1年算数 大胆提案!「数の合成・分解」は深追いするな!

1年生教科書では、1から10までの数を習った後勉強するのが「数の合成や分解」です。 「2と3で〇」(合成)や「5は2と〇」(分解)というものです。 これが一部のゆ…

算数4年 折れ線グラフの指導 学習支援3つの原因とその支援方法

例えば4年生算数「折れ線グラフ」では,2つの数値をグラフや表に表したり読み取ったりします。 主なゆっくりちゃんのつまずきポイント原因1.グラフのマス目が細かすぎ…

時計ばっちりクリアシートの作り方

今回から学習理解がゆっくりな「ゆっくりちゃん」のために,学習支援の具体的方法や自力解決を促す補助具を紹介していきたいと思います。 はじめに,お断りしておきたいこ…

定時に帰るための3つのワザ 子どもの学びと教員生活を豊かにするために その1

先日,帰宅後,スマホを職場に忘れて帰ったことに気付き,7時すぎに職場に戻ってみると,まだ残業中の同僚が何人もいました・・・みなさん定時を2時間以上過ぎていますよ! …

タブレットの自己管理 紛失・取り違えのリスク回避術

現在、学校現場には次々と子ども一人一台の情報端末(タブレット)が導入されています。 文部科学省では、タブレットを授業だけでなく、家庭学習でも活用することを想定し…

話が聴ける子を育てる話し方 その3

小学生以下の子供だと長い話に集中できない子も少なくありません。 一方的に話すのではなく,適度にやりとりをはさんでインタラクティブ(相互作用的・対話的)に話すことで…

話が聴ける子を育てる話し方 その2

その2 アクセントをつける 大人が話している最中に子どもが私語や手遊びを始めるのは,その子にとって「聴くに値しない話」だからです。 ですので,子どもに話をするときは…

話が聴ける子を育てる話し方 その1

今回は,若い教員やこれから教員を目指そうという学生向けです。 また,子育て中のお父さん,お母さんにも役立つかもしれません。 自称「脱力教師」の私でも,びしっと厳しく…

2021年を最高に幸せな年にするための3つの作戦

あけましておめでとうございます。 昨年は新型ウイルスという未曽有の脅威により,苦境に立たれた方々,今年が新しい希望に満ちた年になることを願っています。 さて,新しい…

ネオジウム磁石活用術③ らくらく掲示物編

▶ネオジウム磁石活用術②(マンガ・動画つき)

ネオジウム磁石活用術1 クリップ・画鋲を散らかすな編

テストを自作しよう!③ 評価計画とテストの作成 実践編

テストを自作しよう① 終わらない採点作業

学期末、終わらない採点作業学期末、成績処理のため、テストやノートの採点に苦しむのは、教員の宿命のようです。 特に、保護者のお金で購入している市販テストをすべてや…

傘らくまきバンド

傘らくまきバンド

幼児や低学年の子だと、傘をくるくると巻いて留めるバンド(胴ネームバンド)がうまくできない子いますよね。
原因のひとつとして、最後に留める面ファスナーの面積が1~2cmほどしかなくて、うまく合わせられないとせっかく巻いた傘がばらりとほどけたりして、イヤになっちゃう子もいますよね。

そんなお悩みを解決してくれるのが、自作の「傘らくまきバンド」です。
100円ショップで買ってきた面ファスナーを、傘の胴

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色違いひも

色違いひも

年齢が上がると、ひも靴を履く機会が増えますよね。
もちろん、ひものない靴を選ぶという選択もあっていいと思いますが、
もし可能ならば、蝶々結びの練習をしていて損はありません。
蝶々結びに限らず、工作や手芸、生活のさまざまな場面でひもを結ぶ機会は多いと思います。

でも、そばについて隣で手本を実演して見せても「このひもをこうやって、これをここの輪っかを通して・・・ああ、違う!」なんてじれったくなっちゃ

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小学1年算数 大胆提案!「数の合成・分解」は深追いするな!

小学1年算数 大胆提案!「数の合成・分解」は深追いするな!

1年生教科書では、1から10までの数を習った後勉強するのが「数の合成や分解」です。
「2と3で〇」(合成)や「5は2と〇」(分解)というものです。
これが一部のゆっくりちゃんにとってとんでもなく難しい!
保護者にしてみれば、我が子が1年生になって2か月ぐらいで勉強につまずくことに驚愕してしまいます。

つまずく理由
1.数字という概念の未定着
2.言語的理解の難しさ
3.カリキュラム設計の不適切さ

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算数4年 折れ線グラフの指導 学習支援3つの原因とその支援方法

算数4年 折れ線グラフの指導 学習支援3つの原因とその支援方法

例えば4年生算数「折れ線グラフ」では,2つの数値をグラフや表に表したり読み取ったりします。

主なゆっくりちゃんのつまずきポイント原因1.グラフのマス目が細かすぎて読みまちがえる原因2.2つの数値を混同してしまう
原因3.定規で直線がうまく引けない など

原因1.グラフのマス目が細かすぎて読み間違えるグラフのマス目が細かすぎると,数値を読み間違えたり,グラフの点を間違った場所に打ってしまうことが

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時計ばっちりクリアシートの作り方

時計ばっちりクリアシートの作り方

今回から学習理解がゆっくりな「ゆっくりちゃん」のために,学習支援の具体的方法や自力解決を促す補助具を紹介していきたいと思います。

はじめに,お断りしておきたいことは,ここで紹介する方法は,一斉授業での指導法についていくのがやっとの子供に,こんな方法を試したらうまくいったという実践例であって,唯一無二の「正しい指導法」ではないということです。
子供によって理解の進度や認知の特性は千差万別なので,「

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定時に帰るための3つのワザ
子どもの学びと教員生活を豊かにするために その1

定時に帰るための3つのワザ 子どもの学びと教員生活を豊かにするために その1

先日,帰宅後,スマホを職場に忘れて帰ったことに気付き,7時すぎに職場に戻ってみると,まだ残業中の同僚が何人もいました・・・みなさん定時を2時間以上過ぎていますよ!
私もかつては「早く帰る=手抜き」という偏った認識がありました。
しかし、今は違います。子供の学びも、教員生活も豊かにする「定時に帰るワザ」を
自分が定時に帰るために実践しているすぐマネできるワザをご紹介します。
ワザその1 職員室で仕事

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タブレットの自己管理 紛失・取り違えのリスク回避術

タブレットの自己管理 紛失・取り違えのリスク回避術

現在、学校現場には次々と子ども一人一台の情報端末(タブレット)が導入されています。
文部科学省では、タブレットを授業だけでなく、家庭学習でも活用することを想定しています。
しかし、その管理方法は学校や自治体で明確に定まっていないところも多く戸惑っておられる教員も多いようです。
破損・紛失・取り違えなどのトラブルを恐れて充電保管庫にしまい込んであまり使わせていない方もいます。
これでは、ICT教育推

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話が聴ける子を育てる話し方
その3

話が聴ける子を育てる話し方 その3

小学生以下の子供だと長い話に集中できない子も少なくありません。
一方的に話すのではなく,適度にやりとりをはさんでインタラクティブ(相互作用的・対話的)に話すことで,聴き手を飽きさせない工夫が必要です。

その3 インタラクティブに話す
■発問・質問・感想を交える「そこですごいモノを発見しました。なんだと思う?」
などと,子供に問いを投げかけてみましょう。
答えはこれといって驚くものでなくても,子供

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話が聴ける子を育てる話し方 その2

話が聴ける子を育てる話し方 その2

その2 アクセントをつける
大人が話している最中に子どもが私語や手遊びを始めるのは,その子にとって「聴くに値しない話」だからです。
ですので,子どもに話をするときは,要点をまとめて簡潔に話すことが大切です。
さらに,話に強弱がないと子どもはすぐに飽きてしまいます。
今回は,話にアクセントをつけて子どもを引き付ける方法です。
教師だけでなく,子育て中のパパママや,人前で話す機会のある方は参考にしてみ

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話が聴ける子を育てる話し方 その1

話が聴ける子を育てる話し方 その1

今回は,若い教員やこれから教員を目指そうという学生向けです。

また,子育て中のお父さん,お母さんにも役立つかもしれません。

自称「脱力教師」の私でも,びしっと厳しく指導するポイントがいくつかあります。
その一つが「人の話を聴く」ということです。
勉強ができたり,運動が上達したりする子は,しっかり話を聴いています。
逆に,「話を聴かない」子がクラスの多数(感覚的には4分の1)を占めるようになると

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2021年を最高に幸せな年にするための3つの作戦

2021年を最高に幸せな年にするための3つの作戦

あけましておめでとうございます。
昨年は新型ウイルスという未曽有の脅威により,苦境に立たれた方々,今年が新しい希望に満ちた年になることを願っています。

さて,新しい時代に踏み出すために,チャレンジしなくてはならないことをまとめました。

2021年を最高に幸せな年にするための3つの作戦!!
作戦1.受信・発信の双方向性頻度を上げる
twitterやyoutube,そしてこのnoteを中心に情報発

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テストを自作しよう① 終わらない採点作業

テストを自作しよう① 終わらない採点作業

学期末、終わらない採点作業学期末、成績処理のため、テストやノートの採点に苦しむのは、教員の宿命のようです。
特に、保護者のお金で購入している市販テストをすべてやりきることなく通知表を出すなど、許されるはずもありません。

「まだあと3枚テスト残ってる!」
「〇〇くん、テストの日欠席したから、明日の休み時間させなきゃ!」
「あー!点数控えず返却してしまった!回収しなきゃ!」
学期末の職員室では、上記

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