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テストを自作しよう① 終わらない採点作業

学期末、終わらない採点作業

学期末、成績処理のため、テストやノートの採点に苦しむのは、教員の宿命のようです。
特に、保護者のお金で購入している市販テストをすべてやりきることなく通知表を出すなど、許されるはずもありません。

テストを自作しよう1-1


「まだあと3枚テスト残ってる!」
「〇〇くん、テストの日欠席したから、明日の休み時間させなきゃ!」
「あー!点数控えず返却してしまった!回収しなきゃ!」
学期末の職員室では、上記のような教員の悲鳴が響き渡ります。
怒涛の採点業務と並行して、通知表の作成に夜遅くまで残業し、学校は不夜城と化します。

テストを自作しよう1-2

私も、かつては採点が追い付かないテストの答案用紙をレジカゴに山盛り入れて、仕事の「持ち帰り」したものです。
しかし、この時点で時計の針は午後9時を回っています。

テストを自作しよう1-3


帰宅して、夕飯、入浴をすませ、家で仕事のつづきをするかといえば、できるはずありません。
ぶっ倒れるように寝て、未採点のテストの山は、翌朝そのまま職場にもっていくことになるのです。
持ち帰った意味ナシです・・・。

テストを自作しよう1-4

「持ち帰り」のリスク

また、こうした仕事の「持ち帰り」には、大きなリスクが潜んでいることも忘れてはなりません。
テストの答案は、まぎれもなく「個人情報」であり、万が一紛失してしまったら、新聞沙汰になることもあります。
例え、自動車通勤だとしても油断はできません。
実際、仕事帰りにスーパーに立ち寄って買い物をしている間に車上荒らしに遭い、車内に置いていた子供の個人情報の入ったパソコンを盗まれたケースもあります。
また、通勤用自家用車の中に置いていた未採点のテストの答案を車ごと盗まれたりなど・・・聞いただけでぞっとするようなエピソードは枚挙にいとまがありません(具体的な記事・事例を挙げることもできますが、ここではその不幸な先生に配慮して控えます)。
かくいう私も、車の運転中、振動でレジカゴの中のものが、気づかないうちに座席の下に入り込み、紛失したかと肝を冷やした経験があります。
このような過重な業務に熱心に取り組みすぎるあまり、健康やキャリアを傷つけてしまっては、元も子もありませn。
学期末に行う大量のテスト(及び採点作業)の量を適正化し、安全で健康な教員ライフをお勧めするのが、この連載のねらいです。
決して、市販テストの使用を否定するものではありません。市販テストの利点を生かしながらも、こだわりの教科・領域においてテストを自作するワザをご紹介していきたいと思います。

つづく

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