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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2021年6月の記事一覧

書けない地方中小企業のための「10の社内ルール」

書けない地方中小企業のための「10の社内ルール」

ブログやWebコンテンツを書くのが得意な企業ばかりではありません。
むしろBtoBの地方中小企業は多かったりします。今までその必要がなかったから無理もなく。

ただ、時代や社会が大きく変わり、事業にWebを活用するならばそのスキルが必要になってしまった。それが地方中小企業の現状だと思います。

「書けない」問題を抱える地方中小企業「書くスキルの必要性はわかる。でもできない」
BtoBを含む地方中小

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今こそ、「人と会うこと」と「書く」ことが大事

今こそ、「人と会うこと」と「書く」ことが大事

今日のおすすめの一冊は、『なぜ、学ぶ習慣のある人は強いのか?』(日本経済新聞出版)の中から石山恒貴氏の文章です。その中から「越境学習」という題でブログを書きました。

本書の中に経営学者の野中郁次郎氏の「外に出て対話を重ねよう」という文章がありました。

《外に出て対話を重ねよう。他者に共感するほと、人は成長するのです。》(リモートワークだけでは企業のイノベーションは活動は劣化する)私が提唱する知

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読み流し(荒読み・略読)が奏功する - 誤字脱字カモフラージュのデザイン

読み流し(荒読み・略読)が奏功する - 誤字脱字カモフラージュのデザイン

 昨日の記事 --- あらゆる場面で、自身では気付きにくい(自覚のない)先入観によって”損”をしてしまっていないか、顧みてみましょう --- の、ある意味で対極的な、同時に、共通の教訓でもある、そんなお話になります☝

 《Typoglycemia - タイポグリセミア現象》 耳馴染みのない難しい用語ですね。
 「誤植(Typo)」と「低血糖(Hypoglycemia)」という単語を繋げて作られた

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深く愛するには、名をつけるのがいい

深く愛するには、名をつけるのがいい

名をつけると、何度も、何度も、呼べるようになる。
呼んだ数だけ、愛が沈着するような気がする。

別れる男には花の名を教えておけば、毎年咲くたびに自分のことを思い出してくれると、聞いた。

わたしは誰かとお別れする時は、葉牡丹の名を教えると心に決めている。紫か白のキャベツみたいなアレである。夜な夜なノンレム睡眠の瞬間を見計らって、例の枕から音声を流し続けてでも覚えさせてやるからな。

葉牡丹が目につ

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小説投稿サイト『エブリスタ』を1か月使ってみた感想

小説投稿サイト『エブリスタ』を1か月使ってみた感想

というわけで、小説投稿サイトめぐり第4弾。
今回は『エブリスタ』です。

DeNAとNTTドコモとの共同出資企業、株式会社エブリスタが提供しているとあって、大手の一角といってもいいでしょう。他の投稿サイト(Monogatary、カクヨム、NOVELDAYS)の感想はマガジンからどうぞ。

では総括からいきます。

めぐったサイトの中で一番こまやかでユーザビリティに優れている印象。「3行から参加でき

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表現は完全じゃないからこそ、根拠や整合性を意識したい。

表現は完全じゃないからこそ、根拠や整合性を意識したい。

あなたは自身が、が完全な人間であると言い切れますか?

或いは、自分の作品を100%自分の望み通りに仕上げることが出来ているでしょうか。

表現に正解が無い以上100%というのは難しいかも知れません。

出来てるよ!って思う方はそれはそれで素晴らしいことだと思います。

皮肉でもなんでもなく、そう思える事は重要であり、何かを制作するにあたってモチベーションにも成り得るので、大切にするべきでしょう。

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私がライターを続ける理由

私がライターを続ける理由

ライターという肩書きを名乗り始めてから約6年くらい。その間毎日仕事で記事を書いていたわけではないし、ライターから離れていたときもあるので、実際の業務として携わっていた期間は丸2年くらいとかかもしれない。

私がライターを始めたのは本当にたまたまで。友達がやっていたからそれに影響されて、記事を書いてみた。それがライターとしてのスタート。

それから、旅を愛する人たちが運営しているTABIPPO.NE

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「なんか読みにくい」とはおさらば!も~~~っと読まれる文章づくりのポイント!

「なんか読みにくい」とはおさらば!も~~~っと読まれる文章づくりのポイント!

「気づいたら最後まで読んじゃってました!」「気づいたら更新を楽しみに待つようになってました!」・・・なんて言ってもらえたら、とっても嬉しいですよね。

今日はみなさんの文章がより素敵な文章になるよう、すぐに使える大事なポイントを伝授しようと思います。

・・・の前に、はじめにお伝えしておきたいのが、「だめな文章」は存在しないという大前提です。たとえば、小学1年生のひらがな覚えたてのお子さんの「まま

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文章という手段で「拡張する世界」(ライター募集・二期)

文章という手段で「拡張する世界」(ライター募集・二期)

思いつきやアイデアは、思っているよりずっと時間をかけて実現されていくんだなぁと、私はいいかげんそれを認めなくてはいけない。

それと同時に思うのは、こんなに一つの想いが長く続くのは自分にとっては珍しいし、自分から現実が離れないのはもっと珍しいなと感じている。

2020年8月。私は「メディアの世界」と「伝統の世界」に足を踏み入れた。店舗もホテルも、あらゆるところがメディア化していく様子を眺めながら

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「日本語が苦しい」

「日本語が苦しい」

「明治生まれの日本語」( 飛田良文著) を購入しました。 
そのわけは、英会話の中で感じる英単語と、明治以降の漢字が当てられた新造語(といっても厳密には3つに分類されているんですけど)から感じる「もの」にすごい違和感が
あるからです。

  例として 「愛」「健康」「権利」など 

日本批判をしたいという想いはありません。
柔らかく丸く、それでいて前を向けるような文章を作りたい。あたたかいものが残

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社会の問題を(個人ではなく)社会に返すためのことば|逢坂千紘

社会の問題を(個人ではなく)社会に返すためのことば|逢坂千紘

こんにちは、あいさかちひろです。

これまでのテクニカルなテーマから一転して、「当事者と非当事者のことば」という現代的かつピンポイントなテーマをいただきました。話したいことは山ほどありますが、この記事のなかでどこまで書けるのか、あるいは相談者の羊崎さんとどこまで一緒にいけるのか、ひとつの挑戦になるかもしれません。

ふたつにひとつというシンプルな世界観のほころび今月の相談者:羊崎ミサキ
お悩み:逢

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個人発信は、自分に「取材」するように。

個人発信は、自分に「取材」するように。

「現場に行かないと書けないことを書きなさい」
料理雑誌の取材ライターをしていた頃、編集長にいつも言われていた。

個人の情報発信も同じだと思う。

どんな業種でも、現場にいる人にしか書けないことがある。

「賢そうな評論家になるな」「ネタは現場にある」
つねに自分に言い聞かせています。

心に引っ掛かったことをマークし、自分に質問していく日常の中にネタは転がっている。
それに気づくか、気づかないか

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自分の文章を極める。

自分の文章を極める。

自分のために文章を書けばいいのです。

発見があるかどうか、です。

大切にしたいと思えるかどうか、です。

読み手の反応をコントロールはできません。

あなたが書くものが、何を掘り起こしていくか、それが大事なのです。

それを読んだ人たちが、「ああ、こういうものがちゃんとあったんだ。知らなかったな」と感心したり、感動したりします。

本来は文章とは、そういうものです。

わかりやすく、誰かの役に

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わたしは書く人が好き。

わたしは書く人が好き。

「ちょっと記事書いてみたんですけど・・・見てもらえませんか?」

仕事先でふと、声をかけられました。
そこには、私より少しだけ年上の女性が、申し訳なさそうに立っていました。私は一瞬、びっくりしました。

私はその方とそれまであまり話したことがなく、お互いちょっと距離があるような気がしていました。それなのに私を選んで話しかけてくれたんだ!と思って、驚いたのです。

事情を聞いてみると、

ある商品を

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