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#自分

ラベンダー畑の約束【ショートショート】

ラベンダー畑の約束【ショートショート】

ラベンダー畑と一緒に見た夢がある。夏の日差しが降り注ぐ、何もない平原。遠くまで続くラベンダー畑が広がっている。

風が吹くとラベンダーの香りが全体を包む。瞬きする度に香りが増してくる。風が吹くと香りが強くなるのだ。

僕たちはそこで約束を交わした。二人だけの秘密の約束。一緒に畑を歩く約束。約束は簡単だけど、心は深い。

彼女が笑うと、全てが明るくなる。その笑顔が、僕の世界を照らす。何かを失った時、

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宗教や信仰についての雑記 #28

宗教や信仰についての雑記 #28

◯逆転する視線

自分の弱さを痛感することがよくあります。
身体の弱さだけでなく、心の弱さを思い知らされることが絶えません。
些細なことでも、すぐにイライラしたりクヨクヨしたりして、後になって思い返せば大したことでもなかったことに気づき、なぜあんなにイライラしたりクヨクヨしたりしたのかと、恥ずかしいやら情けないやらで、気分が沈み込んでしまいます。

そんなとき、先日の投稿(#20)で、パウロの言葉

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宗教や信仰についての雑記 #9

宗教や信仰についての雑記 #9

◯「私」についての思考

誰もが自分について、自己イメージというようなものを持っていると思います。
でも「私はこういう人間だ」と考えた時点で、その「私」はすでに自分ではありません。なぜならその「私」を観ているもう一人の私がいるからです。そのとき観られているほうの私は虚像です。
そして「その観ている私がほんとうの私だ」と思ったところでまた、「その観ている私」を観ている私が現れます。

これは無限遡及

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死生観

死生観

私は常に「死」を意識して生きている
いまは何も無く朝目が覚めて夜眠りにつく
当たり前の日常
しかしこれは当たり前ではなくもしかしたら明日の朝を迎えられない出来事が1時間後に起こるかもしれない
家に帰れることがないかもしれない
頭の片隅に必ずこの意識を置いている

しかし今生きているのも事実で起こるかもしれない事象に囚われて生きてもいない

何を言いたいのかと言うと「死ぬ時までは一生懸命」生きるって

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映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」今は亡き完全アウェイの議論の美学に刮目せよ。

映画「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」今は亡き完全アウェイの議論の美学に刮目せよ。

誰も知らない三島由紀夫の姿がここにある。

憎しみの連鎖が止まらないSNS上で巻き起こる

誹謗中傷を言っては逃げるヒットアンドアウェイで撒き散らされた無責任な言葉たち。

あれは人が人として発した言葉なのだろうか。

多種多様な意見や価値観を持つ人と人が

この世の中にいて当然だ。

対峙するテーゼをぶつかり合わせて

もう一つの何かを見出す議論でもない。

昔、SNSはおろかインターネットさえ

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