F.マイケル

宗教とはほぼ無縁の生活をしていながら、宗教多元主義に惹かれている者です。

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宗教とはほぼ無縁の生活をしていながら、宗教多元主義に惹かれている者です。

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宗教や信仰についての雑記 #0

◯はじめに この投稿は宗教や信仰に関して、私が個人的に感じたり疑問に思ったりしたことを記すものです。 これはこのような話題について話し合う人がいないので、この場を借りて記しておきたいという個人的な理由で投稿するものです。 他の方々は宗教や信仰についてどのように考え、感じているかを知りたいと思いますので、そのような問いかけに対してコメントをいただければ嬉しいです。 私と同じように、このような話題について話し合いたいのに、そのような人が自分の周りにはいないという方はいらっ

    • 宗教や信仰についての雑記 #217

      ◯コンサート 新型コロナのパンデミックの際に休止されていたコンサートやライブは、何らかの感染予防対策がなされているようですが、現在ではほぼ以前通りに開催されているそうです。 このコンサート(concert)という言葉は、音楽会や演奏会という意味の他に協調、協約、提携といった意味もあるそうです。これはフランス語のconcert(16世紀)から来ており、イタリア語のconcerto「協調、調和」に由来するそうです。 さらに遡ればラテン語のconcertare「熱心に競争する、

      • 宗教や信仰についての雑記 #216

        ◯羨む 街なかで、高級車に乗っていたり、大きな家に住んでいたりする人を見て、羨ましく思うことがよくあります。 ご存知の通り、この羨望とは、他者の持つ能力、所有物、経験などを自分に欠けていると感じ、それを強く欲する感情です。 この羨望が、人間関係を複雑化させ、自己肯定感を低下させるなどして、様々な問題を引き起こすことは少なくありません。 でもときに、羨望の対象を自己成長の目標に変えて、羨望を建設的なエネルギーに変えることができる場合もあるようです。 でも、人の性格や能力や、

        • 宗教や信仰についての雑記 #215

          ◯使用② 家電製品などの物品を買うと、多くの場合取扱説明書が付いています。それを全部読むのは面倒なので、読まずに使い始めてしまうのですが、そうすると時々、この場合はどうしたらいいのかと戸惑ったり、使い方を間違えたりしてしまうときがあります。 何か道具が使われるとき、無論それを使う者が主体なのですが、その一方、道具にはそれぞれ使用方法というルールがあり、使用者はそのルールに従わなければ道具を使用できません。 そのルールに従うことにより使用者は道具の使用に習熟し、やがて道具は

        • 固定された記事

        宗教や信仰についての雑記 #0

          宗教や信仰についての雑記 #214

          ◯使用 日頃、駅のトイレなどで「使用中」とか「使用禁止」とかいった表示をしばしば目にします。 そこでふと、「信仰」と「使用」という、一見関連のなさそうな事柄について考えてみようと思いました。 信仰と使用ということでまず思い浮かぶのは、、コミュニティや国会の結束を強めるための信仰の使用ということです。共通の信仰を持つことで、人々はつながりを感じ、社会的なアイデンティティを形成します。そしてそこでの、祈りや儀式、倫理的行動などの実践は、社会的な関係を築くために使用されます。

          宗教や信仰についての雑記 #214

          宗教や信仰についての雑記 #213

          ◯循環する視点② 昔、テレビアニメの「サザエさん」を見て、これは螺旋のようだな、と思ったことがあります。 このアニメの登場人物は決して年をとらず、毎年毎年、季節ごとの行事やイベントにまつわる話が出てきます。それでいて時代を経るごとに変化する社会や技術の進歩も反映しています。 平面的に見れば円環のように見えるけれど、立体的に見れば螺旋を描いて変化しています。 前回書きました、宗教多元主義を元にした「循環する視点」も、これと同じように螺旋を描いているように思います。 それぞ

          宗教や信仰についての雑記 #213

          宗教や信仰についての雑記 #212

          ◯循環する視点 多くの街の路線バスには、その市内や区内などの一定のルートを循環する路線があるようです。 それを見て、宗教的な視点もそんなふうに循環させてみてはどうかな、と思いました。 現在は、世界の様々な宗教の発祥当時から状況が大きく変わり、世界はグローバル化されつつあります。 そのような状況下では宗教的な視点も、それぞれの宗教を循環する必要性が出てきたのではないでしょうか。 私は宗教や信仰については、宗教多元主義の考え方に魅力を感じています。 宗教多元主義では、各言語

          宗教や信仰についての雑記 #212

          宗教や信仰についての雑記 #211

          ◯交渉 時々、企業間やスポーツ選手とチームとの間での契約交渉のニュースを耳にします。 それらには常に、力関係による交渉力の不均衡が存在するようで、それを是正するために様々な取り組みがなされているそうです。 この交渉力の不均衡ということについて、神と人間との契約においてはどうなのでょう。 神と人間との力の差は絶対的なもので、人間の側には交渉の余地など全くないかのように思えます。 しかし人間は、日々の苦悩に耐えて信仰を保つための知恵や力や勇気を授けてくれるよう神に祈ります。そ

          宗教や信仰についての雑記 #211

          宗教や信仰についての雑記 #210

          ◯走っていた人 先日、ある駅のホームで白髪の初老の男性が走っていました。 その男性は若い母親の連れた5歳くらいの男の子の肩にぶつかり、その弾みで男の子は転んでしまいましたが、男性は一度も振り向くことなく走り去ってゆきました。 私も乗り換えに間に合わせるため、しばしば駅で走ることがあります。その光景はそんな私への警告だったように感じました。 自分の都合ばかりに気を取られて、気づかぬうちに他者を傷つけているかもしれない、というメッセージのようにも思えたのです。 でもその後よ

          宗教や信仰についての雑記 #210

          宗教や信仰についての雑記 #209

          ◯ホーソン効果 前回、「観測者効果」について触れましたが、それに関して「ホーソン効果」という言葉を思い出しました。 ホーソン効果とは、人が注目されていると感じると、その期待に応えようとして、通常よりも高いパフォーマンスを発揮する現象を指します。 「ホーソン効果」という名前は、1924年から1932年の間にアメリカのウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で行われた、一連の実験からその現象が発見されたことに由来します。 この実験では、照明の明るさや休憩時間などを変化さ

          宗教や信仰についての雑記 #209

          宗教や信仰についての雑記 #208

          ◯観測 近年、気象に関するニュース等で「観測史上初」という言葉を見聞きすることが多くなったようなきがします。 これは温暖化の影響もあるのでしょうが、その一方で、観測地点の増加や観測機器の精度の向上等による面もあるのかもしれません。 つまり、観測対象の変化と同時に、観測者側の変化による面もあるという、「認識の相対性」があるような気がします。 また、観測精度向上のための技術開発や観測機器の製造・運搬にはそれなりの経済的な基盤が必要です。そしてそのための経済活動の結果、温暖化

          宗教や信仰についての雑記 #208

          宗教や信仰についての雑記 #207

          ◯真社会性動物 前回、赤の女王仮説について書きましたが、「女王」という言葉から「真社会性動物」を思い浮かべました。 真社会性動物とは、高度に分化した社会構造を持つ動物のことで、繁殖、子育て、食料調達、防衛等の役割の分担が高度に進んだ社会を構成するそうです。 つまり、蟻や蜂、ハダカデバネズミ等といった、所謂「女王」と呼ばれるメスのいる動物種のことです。(ちなみに映画「エイリアン2」も真社会性動物としてエイリアンが描かれています。) この真社会性動物は、効率的な繁殖や食料調

          宗教や信仰についての雑記 #207

          宗教や信仰についての雑記 #206

          ◯赤の女王 先日、赤の女王仮説の話を聞きました。 赤の女王仮説とは、生物学における進化の理論の一つで、進化が常に進行している環境において種が生存し続けるためには、絶えず進化し続ける必要があるという考え方だそうです。 この名前は、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』に登場する赤の女王に由来しています。女王はアリスに対して、「ここでは、走り続けなければならないのよ。そうしないと、元の場所に戻ってしまうの」と言います。これが、進化の競争が常に続いているため、種は他の種

          宗教や信仰についての雑記 #206

          宗教や信仰についての雑記 #205

          ◯社会の分断 先日テレビで、大統領選挙を前にしたアメリカ社会を特集した番組を見ました。 アメリカでは現在、政治的な主張の違いよる社会の分断が進んでいるそうです。 中道左派と中道右派がなくなり、左派と右派双方がより極端になりつつあるとのことです。 それぞれが鋭く対立していて、誰が大統領になっても、その分断はなくならないだろうと、多くのアメリカ国民がそう感じているそようです。 イエスは山上の説教で「柔和な人は幸いだ」「平和をつくり出す人は幸いだ」と説きました。それは我々にそ

          宗教や信仰についての雑記 #205

          宗教や信仰についての雑記 #204

          ◯苦海 先日テレビで珊瑚礁の映像を見て、海について少し考えてみました。 海は様々な宗教で象徴的に表されているようです。 世界や生命の根源、創造主としての神の偉大さ、 罪の浄化と再生、そして人間の深層に広がる無意識の世界。 様々な宗教で海は、どちらかと言えば偉大で素晴らしいものといったものの象徴として描かれているように思います。 その一方で、仏教には「苦海」という言葉があります。この「苦海」という言葉は、この世の苦しみを比喩的に表現したものでだそうです。 この点については

          宗教や信仰についての雑記 #204

          宗教や信仰についての雑記 #203

          ◯トレーニングメニュー 前回、現代に合った教えが必要になってきていると思う、と書きました。 これに関して先日の投稿(#193)で、現代の社会に適合した信仰の形の要点の一つとして、実践しやすさ・身近さ、を挙げました。 この「実践しやすさ・身近さ」ということは即ち「易行」ということなのですが、前回述べたような、易行のメリットを活かしつつ、そのデメリットを低減させるにはどうしたらいいのでしょう。 それにはやはり、「易行」に頼るだけでなく、自己の努力を惜しまず、精進することが重

          宗教や信仰についての雑記 #203