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宗教や信仰についての雑記 #217

◯コンサート

新型コロナのパンデミックの際に休止されていたコンサートやライブは、何らかの感染予防対策がなされているようですが、現在ではほぼ以前通りに開催されているそうです。

このコンサート(concert)という言葉は、音楽会や演奏会という意味の他に協調、協約、提携といった意味もあるそうです。これはフランス語のconcert(16世紀)から来ており、イタリア語のconcerto「協調、調和」に由来するそうです。
さらに遡ればラテン語のconcertare「熱心に競争する、争う、討論する」という言葉に由来すると言われているようです。

この正反対とも言える意味の変化は、おそらく音楽の分野での使用に由来すると考えられているそうです。元々は音楽において「複数の楽器や声が対抗するように奏でる」という意味で捉えられていたものが、やがて、演奏者たちが一致して演奏することをが重要視されるようになり、そのような意味を表す言葉として使われるようになり、「一致させる」という意味につながったと考えられるとのことです。

言い換えれば、調和のための競争、調和という到達点を常に念頭に置いたうえでの競争、ということなのだと思います。

これは現代の政治、経済、社会、そして宗教にも必要なことなのではないでしょうか。
競争はあくまでも、調和や最適な状態を得るための手段であることを忘れないようにしなければなりません。
我々はそのような意味での「コンサート」の精神を大切にしなければならないのでしょう。

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