覆面柴犬 πr2(シン化形態)

過疎な犬の秘匿の住処。 基本ネガティヴ。 小匙程リアル。

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過疎な犬の秘匿の住処。 基本ネガティヴ。 小匙程リアル。

最近の記事

mon entreprise

理由など無いけど わたしは わたしで いつの日も 多分 変わらない 欲しいものは 欲しいし 我慢強いわけでもない でも 誰よりも 強く 深く あのひとを想い続けることなら 自信が持てる 好きに成れる 自分を いいところも 厭なところも 世界で一番 自分が解っている 我が儘言うけど 弱虫だけど 強がりで 見栄っ張りで 薄っぺらいし 汚いけど だからこそ 醜いほど想っている あのひとは 気付いているのだろうか この 斬りつけるように ささくれ

    • いい天気 台風一過 ってやつで 癪に障るくらい いい天気 目に映るもの 全て 開けっぴろげに 照らされて 見たくないもの 見られたくないもの まで 浮き彫りになる そんなものに 揺さぶられ 蹴落とされ 声を発することさえ 臆病になってしまう 眩しいせかい に わたしの居場所 は ない

      • condamnation

        何か に 寄りかかったとしても 想うのは 矢張り あなたのこと 胸の内に 巣食った影を 消し去ることも来ないまま 只 あなたを想い 言葉 なんて 陳腐で 簡素なもの では 到底 表せない程に わたし は更に 同じ倒錯を繰り返す 苛まれたままの 胸は癒えることはなく  贖罪なのだろうか 見上げた空には 月すら見えはしない わたしには 免罪符など 無意味 この 仄暗い闇 の中でも あなたの声さえ在れば ほかに何も 意味を成さないのに わたし が 与え

        • 凍える種

          何やっても 無駄なのさ 何も実らない 何も孵らない 何も届かない 何も叶わない 己が心削るのも 所詮は 自慰行為 何にもなりはしない 魂の安らぐ座 楽土すらも ありはしない 何もないよ

          Sans masse

          視界が歪む 枯れた筈の涙腺 が 潤い を 取り戻してしまう 掠れた声 は 譫言を呟き続ける どうすることもできぬまま 何か を 放り出すわけにもいかず 地面に 打ちつけられた様に 軋み出す 何もかも ゆっくり 長い闇 が欲しい 軽くなれる様に

          se geler

          伸ばした手は 空を切り 乾いた瞳は 幻を追う 時折 言葉を 唇は零す 惨めな自分を 縁取って 何もない 夜を蔑む 早くしないと 総てが 凍てついてしまう 裸足の裏を 硝子が裂いても 歩き続けなければならない

          見えないだけで  傷まぬわけではない

          見えないだけで  傷まぬわけではない

          vol de nuit

          啄むように あなたに口づけ 噛みつくように 首を抱き 想いの丈は 伝わりきらぬ 膨れ上がって はちきれる ただ夜風のように ごく滑らかに あなたを刻んだ あたしの軀は 夜毎疼いて 眠りから離れ 旅立つ先は あなたの胸

          aiguiser

          逢いたいけど もう少し 時間が必要 ずれた鋏を研いで 二つ刃が重なり合うまで この孤独を道連れとしよう 睡魔が訪れるまで どのくらいの時間を要するのか 今宵も瑪瑙の夜へ 闇より柔らかな 月夜だから 優しいわたしが 生まれる様に

          fumée

          此の街は 空がすごく近い 星空も 思わず 手を伸ばしたくなるような そんな 澄んだ空気が 鼻の奥を刺す 何れ わたしは彼処に行くんだろう 煙に成りたい 結んで 解けて  それでも又 繰り返す あのひとの腕の中なら 永遠の眠りもいい 流れ星を見つけたら わたしはきっと 真っ暗な闇に はらはら消える煙になって それは まるで 人魚姫の泡の様で わたしは 笑顔に成れるんだ

          je ne peux pas abandonner

          雨がアスファルトを濡らし わたしは下卑た 笑みを浮かべる 雨の止まないのは 噎せ返る匂いがするから 何時までも 降り注げばいいと 願って尚 切れ間ない雲を憂う 自分が 何を求めているのか 空と海の境目程 掠れて暈けて 目に見えない 鳥は 羽を濡らして もう 高くは 飛べない それでも まだ 羽ばたいて もがいて 打ちつける雨粒 に 瞼さえ 開けられないというのに わかりきっていること程 諦められないのは 悲しいかな 人の性なのだろう わたしが 独

          femme rouge

          しとしと と そぼ降る雨を見ながら考えること は 矢張り あのひとこと 忘れていられる なんて 紡いだ嘘を わたしは破いた 無理だよ そんなの こんなにも わたしの心は あのひとで埋め尽くされて 真っ赤に成っているのに 金曜日の昼下がりは 無情にあたしを冷やす 雨ばかり降るこの街は あのひと出逢った 大切な場所 あのひとと出逢ってしまった 因縁の場所 雨に塗れた景色の中 緋を纏うわたしは 血塗れみたいなわたしは あのひとの瞳に 焼き付いて居たい

          noteでは、 自分がこれまで書いたことのないもの を記すようにしている。 中性的というか女性主人公の噺。 とは言え、自分如きが「女心」を測れるわけもなく、 勘違い文章 でしかないかもだが。 試行錯誤しつつ実験の過程の真っ只中。 何も生まれないとしても、 それもよし。 か。

          noteでは、 自分がこれまで書いたことのないもの を記すようにしている。 中性的というか女性主人公の噺。 とは言え、自分如きが「女心」を測れるわけもなく、 勘違い文章 でしかないかもだが。 試行錯誤しつつ実験の過程の真っ只中。 何も生まれないとしても、 それもよし。 か。

          pluie du soir

          癒えかけていた 暗い切り傷が 静かに開いてゆく 今宵 わたしの部屋は 雨に打たれて 窓を叩く 優しい夜 冷たいのは多分 気のせい 独りだからではない 寧ろ 静けさは心地よい それなのに 何故 わたしの胸は こんなにも軋むのだろう 閉じた瞼から とめどなく 雨が流れ出して 尚 枯れることも忘れたまま 飲み干してくれるひとなど 居ないのに 声が ぬくもりが 優しい嘘が 欲しい 心が千切れてしまう前に 柔らかく 結んで欲しい

          gerbera day

          花 というもの 其々に 貌 彩 御噺 言葉 幾多も在りて 其の総て 知ることは叶わず 私は あなたのことを 殆ど知らないのだと思う けれども ほんの僅かに知った部分だけで 私はあなたに 惹きつけられてしまった だから あなたは私の Special なんだ これからも 自分自身の舞台で 陽に向かって 誇らしく 咲き続けてください 誕生日 おめでとう Merci de rester connecté.