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je ne peux pas abandonner


雨がアスファルトを濡らし
わたしは下卑た
笑みを浮かべる

雨の止まないのは
噎せ返る匂いがするから

何時までも
降り注げばいいと
願って尚
切れ間ない雲を憂う


自分が
何を求めているのか
空と海の境目程
掠れて暈けて
目に見えない


鳥は
羽を濡らして
もう
高くは 飛べない

それでも
まだ
羽ばたいて
もがいて

打ちつける雨粒

瞼さえ
開けられないというのに


わかりきっていること程
諦められないのは
悲しいかな
人の性なのだろう

わたしが
独りなのは
決して
誰かのせいではないのに

それを
認めて
諦められないから

ずっと
苦しい



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