マガジンのカバー画像

読み返したい記事

166
読み返す記事
運営しているクリエイター

記事一覧

神も仏もあるものかと思ってからが信仰の始まり/仏教、写真

神も仏もあるものかと思ってからが信仰の始まり/仏教、写真

苦しい事があると神も仏もあるものかと

思う事があると思いますが

そこからが信仰の始まりだと

作家の遠藤周作さんは仰ったと言います。

御本人の真意はわかりかねますが

苦しいことがあると 何でこんな事が起きたのか

どうしていけばよいのか、

深く考えざるを得ないと思います。

そうして内省していくことによって

大切なものが見えてきたりするのでは

ないでしょうか。

お釈迦様は湯が沸騰し

もっとみる
たったひとり、いや、たった一言だけでよいのかもしれない

たったひとり、いや、たった一言だけでよいのかもしれない

いい人

が出てくる映画が苦手だ。

その理由は単純明快で、要するに

僕自身がちっともいい人ではないからだ。

だから、あの国民的アニメが映画化されて、

「◯◯を燃やせ!」

というあの有名なセリフが出てきたときも、劇場にいるほとんどの人は感動して泣いていたけれど、僕はまったく泣けなかった。

むしろ突然、自分の周りに現れたたくさんのいい人たちの姿に怖気付いてしまっていたかもしれない。

でも

もっとみる
déception

déception

わたしは
わたしの淋しさを紛らわす為に

ぽっかりと抜けるように空いた穴

紛い物で埋める

何でもいい訳じゃないけど
何でもいいときもある

その刹那は
忘れていられる

だけど
又独りになった時
ふと
我に返った時

叫びたくなる位
辛くなる

繰り返すことが
愚かだとは思う
わかってるのに

そうやって
わたしは

自分に失望してしまうのだ

【1分小説】死神さんとワルツを

【1分小説】死神さんとワルツを

真夜中、静まり返った病院の廊下を僕は歩いていた。

暗がりの中で、誰かが踊っていた。

窓から射し込む月明かりに照らされて顔が見える。

やつれきって肉がほとんどなく肌も真っ白、生きていないかと思えるような女性だった。

それでも踊っている姿がとても美しくて僕は見惚れてしまった。

「あら?こんな時間に可愛い坊や。
あなたも眠れないの?」

「うん…。

少しお姉さんの躍りを見ててもいい?」

もっとみる
数年前、毎日怒鳴りあっていたころの私達について

数年前、毎日怒鳴りあっていたころの私達について

 数年前、私と夫は喧嘩が絶えず毎日のように怒鳴りあっていた時期があった。

 私のすべてを夫に理解してほしい。
 夫のすべてを理解したい。
 ずっとずっとそう思い続けていた。

 自分のすべてを与えながら、奪われ、夫のすべてを与えられながら、奪う、そんな生活をしていた。
 たくさん泣かせて、たくさん泣いた。
 加害者であり、被害者であった。

 夫は、私が今まで出会った人間のなかで、一番優しい人間

もっとみる

でもね 時に人はね

自分で自分がわからなくなるの

自分で思ってもないことをしてみたり

あの時したことが信じられなかったり

はたからみたら あなたはあなた

だけど自分にとっては

本来の自分ではない

どっちが本物なんだろうね

全部自分なのかな

私とあなたは仲間かな

留学を終えて、今思うこと。

留学(笑)くらいに思っていた半年間のデンマーク生活ですが、それを終えて、私はしっかり学びを得たよ。
よかったな、「なにも学んでこない可能性がある」って心配してたあの日の自分。
専門的な知識や技術は確かにこれと言って身につけたわけではないけど、色んな世界のことを知って、想像以上に自分のマインドに、とっても変化があったよ。少なくとも、行ってなかったらこれからの暮らし方、暮らしに求める大切なポイントが全

もっとみる
書けない。

書けない。

傷つけたくない人がいた。
十八から三年ほど付き合っていた人。
でもその人は、平気で私のことを傷つける人だった。

彼の一言一言で、私は長い時間地獄にいた。
この人と居続けたら、いつか死んでしまうと思った。
当時、自分のことを『ノルウェイの森』の永沢さんの彼女と重ねていた。

その人と別れるときに決心した。
次は絶対に私のことを大切にしてくれる人と付き合うと。

その次の彼氏は、よく泣く人だった。

もっとみる
L'eau devient solide quand elle gèle.

L'eau devient solide quand elle gèle.

どれくらい経ったのだろう

この感覚
を知ってから

時々
酷く冷静になる
自分の思考

嫌いではない

凍える程に
冴えてゆく感覚

平気なわけではない

また強がる

何処に行っても
素直にはなれない

いろいろと思い出してばかり

なぞる記憶は
虚しさを促す


仰ぐ
天井を

誰も居ない

期待は捨てろ
欺瞞は持つな
悲観は育つ
助けは来ない

あの頃のあの人(たち)

あの頃のあの人(たち)

大学生の頃、
年中暖かい場所で過ごしていた時期があった。

私のことを知っている人が、ひとりもいない場所に逃げたくなり、全てのSNSを削除して、学校に休学届を出し飛行機に乗った。

現地の語学学校に通った。
そこでDと出会った。
どうして親しくなったのかは覚えていない。

私たちは、毎朝一緒にプールに行った。
その後授業に行き、終わると一緒にご飯を食べてカフェに行った。たまに授業をさぼって、そのま

もっとみる
自分だけの特別なもの

自分だけの特別なもの

数日前のこと
車で出かけている時に
隣を通り過ぎて斜め前に出た車のナンバーが
私の誕生日の数字だった。

例えば今日が誕生日だとしたら626というナンバー。

自分の誕生日の数字は、それだけが光って見えてるかのように
浮き上がって私の目に飛び込んでくる。

ゾロ目でもないし、私以外の人にとっては、ただの数字が並んでるだけの、何の意味もないナンバーだ。

家でもデジタルの時計が誕生日の数字になるのを

もっとみる

詩 / 多細胞生物

髪は勝手に伸びて
爪も勝手に伸びて
おなかは勝手に痛くなって

手足は勝手に元気で
脳細胞は
余計な思い出ばかり
勝手に送りつけてくる

わたくしの
細胞それぞれは
別の生き物なので
いうことをきいてくれないのです

多細胞生物を代表して
記しておきます
わたくしたちは
命の集合体なので

全部合議制で
やると決まればやりますが
やらないことになったら
やりませんので

細胞数十兆からなる国ですの

もっとみる
楽器と指の触れない世界

楽器と指の触れない世界

楽器を演奏している人の指の動きを見ていると

あ〜〜なんて優しいんだろうと思います。

そこには

「平和」しかありません。

どんなに冷たい人でも悪人でも

楽器に触れる時、人の指はまるで

攻撃性が完全に消滅したかのよう・・・

触れているのに、

ある部分は絶対触れない・・・

人には、必ずみんな領域があります。

その領域に、まわりの人は、

何があっても入り込んではいけない。

入らず、

もっとみる
樹が年輪を刻んで生きるように。

樹が年輪を刻んで生きるように。

世の中には「おじさん/おばさん構文」だとか
「カジュアルおばさん」だとかいう言葉たちが
のさばってるけれど、みんないずれそうなるのにな

という3行日記を書くつもりだった。
いつも通りその後の写真のキャプションに
この3行日記に書き加えたいことを
短い文章で書いて更新するつもりだった…

けれど短い文章に収まらなかった。笑

だから少しだけ、書きたいと思う。

誰もがおじさんおばさんになり、
おじ

もっとみる