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詩 / 安寧

経験から私が学んだのだとすると 私は私に経験が混ざり込んだ生き物になったとも言える アップデートされた私には 鎖がついていて 以前にした失敗の近くには 近寄れないようになっている 同じ失敗を繰り返すのは 愚かだ しかしそこに二度と近寄らない人生は 幸せなのだろうか 可能性はゼロですかと質問されれば 言い切るのが苦手な私は ゼロではないと思う と応える 未来のことは そこに行くまでわからない 鎖をどうすればいいのか わからないまま 時は進んでいく 私はまたひとつ経

    • 詩 / いろは小説

      亜威羽園王 彼鬼愚家後 砂姿図世礎 堕痴突点頭 名似奴音能 破緋巫兵墓 魔魅夢愛喪 夜結余 楽裏流烈路 和穏

      • 詩 / 夏のメニュー

        焦がし エジプト 煮し  インド 焼きし メソポタミア 冷やし 中華 冷やし中華ください

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        記事

          詩 / エエント・アリ

          これええんとちゃうかな ギリ、ありやと思うねん しらんけどさ 雰囲気ええ感じやし 気分もええやろ ほんならまあ、アリやろ エエント・アリ メメントモリみたいにいうて アホかいな アホですわ 死んでも治りませんわ 去んでから考えますわ

          詩 / エエント・アリ

          詩 / 蝉

          脱ぎ捨てた服 もう着ないかな 蝉 柔いからだ コンビニで酎ハイ 蝉 うるさいなあ 酔ってんのか 蝉 地下で七年 地上ではすこし 蝉 いつまでも歌ってよ 蝉

          詩 / スキッパー

          コーヒーメーカーの ボタンを押したら 脳はカフェインに侵ってる 駅に入ったら 電車から降りてる 会社で仕事を始めたら 家でお風呂に入ってる 年が明ければ もう夏だった 加速する時 座禅を組み 釈迦の背を見る 色即絶空 空即絶色 おしゃかさま わたし なにしてましたっけ? 足を止めて 息のしかたを考える

          詩 / スキッパー

          詩 / 多細胞生物

          髪は勝手に伸びて 爪も勝手に伸びて おなかは勝手に痛くなって 手足は勝手に元気で 脳細胞は 余計な思い出ばかり 勝手に送りつけてくる わたくしの 細胞それぞれは 別の生き物なので いうことをきいてくれないのです 多細胞生物を代表して 記しておきます わたくしたちは 命の集合体なので 全部合議制で やると決まればやりますが やらないことになったら やりませんので 細胞数十兆からなる国ですので 民主主義ですので しかたないことですので わたしという名のわたくしたちが

          詩 / 多細胞生物

          詩 / むかしはよかったのう

          むかしはよかったのう ふじさんのうえで みんなで おにぎりをたべるのかと ほんとに おもえとったんじゃ いまは えんりょせんと いかんらしいのう わしにはようわからんのう わしがわかいときは みんないっしょだったのう かいしゃでもおっきいえんかいが いっぱいあったのう けっこんしきもいったのう いろいろあったが ええおもいでだったのう いろんなひととはなしたのう ひとりのほうが ええのかのう いやなもんとは はなしたくないかのう なんだか さびしいのう ほん

          詩 / むかしはよかったのう

          詩 / しとしとわたし

          雨かしら しとしとわたし 窓を閉めて 絵を描こう 百枚の額に 描いたのは 全部わたし いろんな角度で いろんな表情の 幸せで不幸な 過去と未来 ポートレート 信念と信仰 心象風景 ここは美術館 モチーフは全部わたし 詩と詩とわたし

          詩 / しとしとわたし

          詩 / ガパオライス

          たくさん食べているのですか ぱくぱく 今日もガパオライス いいことね 食は創作の原点 苔がゆっくりスプーンを覆う 作りたてのパッタイが だんだん干からびていきます それにしても どこからそんなにたくさん 異国のメシを持ってくるのさ ぱくぱく そんなにたくさん生み出して キレかけた電球の瞬き あるいは 熱い冷蔵庫 退廃的でアンニュイに描写 なんて失礼なリサイクル 古き良きものは 古物商の言い値で買われます ガタガタの車も 塗装したらまだ乗れそうでしょ 200万

          詩 / ガパオライス

          詩 / 見たことない

          私は天国を見たことがない きっと光る空の上 私は地獄を見たこともない 灼熱で咎を焼く あなたの心を見たことがない 今日は何色してますか 何もかにも見たことがない 何年 生きても 何にも 知らない 一日後も 一年後も 十年後も 世界の終わりも 全部全部 見たことがない だから私は見に行くの

          詩 / 見たことない

          詩 / 暗示

          私はことばにすると私だけど ほんとうの私ではない わたしそのものと ことばでいう わたし には かいりがある 私ということばのかわりに あなたをつかうと 乖離が大きくなるから そうならないように 私を使う 発された言葉は揺るがない 揺れ動く私と違って ことばと現実に乖離があれば 揺れる私が隙間をうめる わたしはげんきといえば げんきということばがゆるぎないので わたしのほうがげんきということばに あわせていく 私はしんどいといえば しんどいと言う言葉が揺るがないの

          詩 / ハミングバード

          大切な物を大切にしたい でも何でできているのか わからない 私に 合った答えを でも、私って誰 夢は夢だけど 現実のかけら 花の香りが 目を背けても追ってくる 駅で歌う人に小銭を渡して わたしの悲しい春を 早送りしてもらった 音域のつくる水面に身を沈めて 感触で遊ぶ 知恵の輪は手のひらで 離脱を求めて 方針もなく廻る

          詩 / ハミングバード

          詩 / 空空空

          白い雲はあるけど 空白はない なのに空 わたしの隙間に入り込んで そこさえも空にしてくれたら 空空した気持ちも空の青 太陽と鳥と雲と飛行機と 空の下にあるぜんぶ 隙間に埋めた空で暮らす いつか空に溶け込んだ わたしの青に 空空空

          詩 / 以心不伝心

          私の心を あなたに コピペできたら 全部伝わるのにな 言葉なんて ただの代替物 でも 制限されるほど 不自由なほど 燃えるよね

          詩 / 以心不伝心