無自覚に前提された〈神の実在〉

書評:ジョン・ボウカー『入門 神とはなにか』(知泉書館) 本書は、タイトルどおり「神とは何か」を問うた本である。しかし、最大の問題点は、著者自身が無自覚に「神の実在」を前提してしまっている点だ。 つまり本書における「神とは何か」という問いは、実質的に「神は、どのように(人々によっ…

「たからとみこ」という名について

noteをちゃんと書くにあたって、アカウントとったときの適当なアカウント名を人名ぽく変えようと、ちょっと考えて思いついたのが「たからとみこ」でした。 私はお金持ちじゃないし、どっちかというと家計は赤字の月が多いのだけど(涙)、お金だけが宝じゃない!見えないもの(愛、希望、信仰)を豊か…

誠実に神を求めつづけた人

書評:井上洋治『余白の旅 思索のあと』(「井上洋治著作選集2」版)( 日本キリスト教団出版局) 本書は、著者の「求道的思索」の半生を描いて、日本人キリスト教徒が、いま読むべき名著である。 私は本書を、1980年初刊単行本で読んだ。奥付を見ると、初版発行が「1980年9月1日」で、私のは「1…

信仰ゆえの懐疑と妄信ゆえの頽落

書評:石川明人『キリスト教と日本人 宣教史から信仰の本質を問う』(ちくま新書) 本書の眼目は「信仰とは何か」という、極めて本質的な問いだ。しかし、だからこそ、この問いの意味を、まともに理解できる日本人は、ごく少数だろう。 なぜなら、信仰を持たない日本人は、そもそも「信仰とは何か」…

ジャンヌという少女への〈幻想〉

書評:竹下節子『ジャンヌ・ダルク 超異端の聖女』(講談社学術文庫) 本書は、「霊性」を重視するキリスト教神秘主義とフェミニズムの視点から、ジャンヌ・ダルクという歴史上の人物が意味するところを解説したものである。 本書の長所は、ジャンヌ・ダルクという特異な少女が、どのような時代背景…

研究者はスポーツの理論モデルを開発するとき、現実を抽象へと変換する

ゴヤが好きな人は絵を見なくてもゴヤの絵を細部にわたってイメージすることができるだろう。日頃から慣れ親しんでいる好きなモノであれば、もっとイメージするのは簡単だ。オントロジーは存在論といって存在そのものに対する知識の素となるもので、簡単にいえば "私" について突き詰めていくこと(中略…

古典的名著を読む意義、目的についてさらに考えてみる

前回までの記事で、時代の転換期に自分がいる文明や社会の基盤となっている価値観を述べている古典的名著を読み直すことの意義を語ってきた。 しかし、それ以外に意義、目的はないのかという問があるかもしれない。 大いにあると思う。あとあと語ることになると思うが、私はむしろそちらの問題意識の…

神社参拝ルーティン⛩️6月13日①

昨日の記事の続きですw 連続で記事を書こうと思っていたのですが、夕飯食べてから眠気に襲われ19時から朝まで爆睡ですよ( ; ˘-ω-)w 最近睡眠時間が短かったので~癒しを貰ったのかもしれませんね(o´艸`) では本題に入ります( -`ω-)b✨ 私は水龍王神社に通い詰めてはいるものの、幼少期にご縁…

『アメイジング・グレイスーアレサ・フランクリン』1972年、教会から聞こえる歌声は、神…

小さなシアターの暗がり。上映が始まる前の広告タイムは、長すぎたり多すぎたりで不満の人も少なからずいるけど、わたしは嫌いじゃない。何事も出会い。映画との出会いのきっかけになるのは、間違いない。 その日、何を見に行ったのか、もうすでに忘れちゃったのに、忘れられなかったのは、前宣伝で聞…

17/1260 Self(ワンネス)を体験したときの話

あれはポートランドに越してきたばかりだったから、2013年の冬かな。それまで、アジア人の多いベイエリア、多種多様な人種の街ニューヨーク、トップレベルの有名大学や医療・研究機関に世界中から人々が集まるボストンと移り住んでいた私は、アメリカの中でも白人の街と言われるオレゴン州ポートラ…