15.“ちょっとには弱い”ように思える
ある講社祭が終わってからの直会でのこと。
そのお宅は関係者を集めてはちょっとした人数でおつとめをつとめ、それが終わるとお酒にごちそうにとテーブルいっぱいに料理を盛りつけた皿が埋め尽くし、それを集まった方々にふるまってワイワイにぎやかにやるのが昔からの習慣になっていた。
昭和の全盛期には七つの店舗を切り盛りする豪快な経営者だった講元さん、その頃にはもうすっかりいいご高齢のおばあちゃんだったのだけれど。いま(2012年当時)でも親戚兄弟が講社祭へと足を運び、昔のような直会風景の名