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15.“ちょっとには弱い”ように思える
ある講社祭が終わってからの直会でのこと。
そのお宅は関係者を集めてはちょっとした人数でおつとめをつとめ、それが終わるとお酒にごちそうにとテーブルいっぱいに料理を盛りつけた皿が埋め尽くし、それを集まった方々にふるまってワイワイにぎやかにやるのが昔からの習慣になっていた。
昭和の全盛期には七つの店舗を切り盛りする豪快な経営者だった講元さん、その頃にはもうすっかりいいご高齢のおばあちゃんだったのだけれど
9.賞味期限ってものがあるんだよね
私は村上春樹という作家の作品が割と好きで、同じ小説でも二度、三度と何周も繰り返して読んでいた時期もありました。毎年ノーベル文学賞候補に挙げられながらも結局逃してしまい、そんな報道を観ていてその度にどこか肩透かしを食っているような気分にもなります。(個人的にはねじまき鳥クロニクルが好きです)
そんな春樹さんなのですが、小説執筆の傍ら、数々の海外文学の翻訳を自ら手がけては日本に送り出す、優れた翻訳家