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【授業技術】~授業力を高めていく~

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大学では授業技術や授業の技能を高めるといったことは、あまりされていません。教育実習のみです。授業技能がないまま現場の教壇に立っている初任者がほとんどです。自主的な研修に学びに出な…
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#エッセイ

毎日トイレ掃除353|反省ノート

毎日トイレ掃除353|反省ノート

授業反省ノートを作ることにした。
①指示するページを板書しておくべきだった。
②聴覚に頼り過ぎた指示になってしまっていた。
③脳に入りやすい声になっていたか。
④言葉をもっと削れる。
⑤動き過ぎている。もっとじっとしている時間を作る。
⑥止まって全体を見る。
⑦誰がどのようなノートを書いているのかを一人一人見取ることができていない場面があった。
⑧余計な言葉が多い。
⑨列指名をもっと入れて一人が全

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毎日トイレ掃除199|朝活127『GeoGebra』|僕の声を聞いて

毎日トイレ掃除199|朝活127『GeoGebra』|僕の声を聞いて

「僕の声を聞いて」おかあさん 
ぶってもけってもかまわないから
僕を嫌いにならないで。

おかあさん 
おねがいだから僕の目をちゃんと見て。

おかあさん
おまえを生まなければ
よかったなんていわないで 
僕は今ちゃんと生きているんだから。

おかあさん
優しくなくてもいいから、僕に触って。

おかあさん
赤ちゃんの時抱いてくれたように抱いて。

おかあさん
僕の話にうなずいてくれないかなあ。

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子どものことを決めつけない|学級経営|教育|ピグマリオン効果

子どものことを決めつけない|学級経営|教育|ピグマリオン効果

子どものことを決めつけていないか子どもに対して放つ言葉に重みをもつことが大切である。
その子本人だけでなく、それを聞いている周りの子たちにも影響を与える。
その言葉によって、その子に「できない」などといったレッテルを貼ってしまっていないか。
その子だけでなく、
「あぁ、○○さんは○○ができない子だよね」
と、周りの子たちにもそのような波及が生まれてしまう。
この点をもっと危惧すべきである。
それよ

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できない現象を三つに分類しよう|授業

できない現象を三つに分類しよう|授業

できない現象を分類しようを三つに分類
①つまずき:中心的なねらいが理解されていない
→再度一斉授業をすることが必要
②まちがい:うっかりミス(丁寧さ、持続性の欠如)
→個別指導をすることが必要
③できない:学習するための条件が不足している
→前の学年にさかのぼっての復習が必要

なぜ「できない」のかを分析し、分類することが必要。
それぞれに分類した上で手立てを考えていく。

毎日トイレ掃除151|朝活79|教えずに教える

毎日トイレ掃除151|朝活79|教えずに教える

毎日トイレ掃除151日継続どんなに疲れていようが体は洗面器に向かう。
お風呂の後に洗面器前に行くからだ。
歯を磨くからだ。
毎日必ず洗面器に体は向かっている。
これは、モチベーションに関係ない。
洗面器には必ず向かうのである。
確固たる習慣である。
その洗面器の下にトイレ掃除道具がある。
さっと取り出せば、そのまま体はトイレの便器へと向かっている。
確固たる習慣に、新たな習慣が加わったのだ。
新た

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トイレ掃除125|朝活53|宿題について

トイレ掃除125|朝活53|宿題について

トイレ掃除125|朝活53|宿題について
家で勉強をする習慣を身につけた子どもたちを育てたい。
これは子どもの成長を考える者ならば誰しもが考えることではないか。
では手段はどうか。
よくあるのが宿題である。
宿題をさせることで家で勉強する習慣をつけさせようといったことだ。
そういった考えもあっていいと思う。
しかし、宿題をやる義務は子どもにはない。
こういった思想をもっている教師は少ないように思う

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トイレ掃除120|朝活48|技術と技能

トイレ掃除120|朝活48|技術と技能

トイレ掃除120|朝活48|技術と技能
技術と技能は違う。
スキーを例に考える。
スキーの上手な滑り方は本を通して学ぶことはできる。
本を通して知識を得ることはできる。
それでスキーは滑れるようになるか。
ならない。
なぜならば、知識は得ても技能は身についていないからだ。
教育技術についても同様のことが言える。
このような時に、こういった指示が言いと知識を得たとする。
研修や先輩教師から学んで知識

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ほめる方法の基本4つとは

ほめる方法の基本4つとは

4つのほめる方法の基本とは
行動を科学的に見たときに、ほめる方法の基本は次の4つです。

①即時性、②明示性、③具体性、④多様性①~④それぞれについて簡潔に書きます。

①即時性についてとにかくすぐにほめることです。

すぐに反応が戻ってくることは、とても脳が気持ちいいです。

※『体罰』や『脅す』という行為を行う人がいるのは、すぐに対象の行動を制御できるようになるためだと考えられます。

ギャン

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新任教師入門10か条

新任教師入門10か条

新任教師入門10か条
①子どもたちの前では笑顔でいる。

②褒めて褒めて褒める。

③連絡することについては忘れない。

④約束を守る。

⑤授業とは、発問があって作業指示がある。

⑥子どもと正対して話す。

⑦怒鳴らない。

⑧教えて褒める。

⑨授業の組み立てをシンプルに作り上げる。

⑩授業というのは知的でないといけない。

<参考書籍>
長谷川博之著『中学校を「荒れ」から立て直す!』【学

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課題の出し方~理不尽な宿題から子どもを守る~

課題の出し方~理不尽な宿題から子どもを守る~

課題の出し方~理不尽な宿題から子どもを守る~
いまだに宿題で子どもを苦しめるという事案が、根強く残っている学校現場である。

宿題をやる義務は子どもにはない。

授業で力をつけるのが教師の仕事のはずである。

自学をやる子どもを育てたいと思っているし、家で何を勉強したらいいのかわからない子へのアドバイスとして指し示すことはとても大切なことだと考えている。

だが、全員の子に、同じ内容の宿題という名

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ABC分析~ユニバーサルデザインの学級作りへの活用~生徒指導|学校教育

ABC分析~ユニバーサルデザインの学級作りへの活用~生徒指導|学校教育

ABC分析~ユニバーサルデザインの学級作りへの活用~生徒指導|学校教育
これまで、行動を変えるアプローチについて書いてきました。

以下にまとめてあります。

このABC分析によって,

子どもの個別理解が進み、『構造化』と『工夫』の段階にもつなげることができます。

第一にA(先行条件)とB(行動)への『予防』を行います。ABC分析は、不適応行動の対策に使うと考えられがちですが、

それ以前の予

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ABC分析(応用行動分析)~C(結果)へのアプローチ~生徒指導|教育

ABC分析(応用行動分析)~C(結果)へのアプローチ~生徒指導|教育

ABC分析(応用行動分析)~C(結果)へのアプローチ~生徒指導|教育【生徒指導】【ABC分析】についての記事は以下です。

今回は、

C(結果)へのアプローチです。これは、

『結果を変える』という方法になります。

『授業中に教室を飛び出す男の子』の例だと、

A『授業がわからない』→B『教室を飛び出す』→C『先生に叱られる』

この中のC『結果』を変えることで、

B『行動』を変える方向にも

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ABC分析(応用行動分析)~B(行動)へのアプローチ~生徒指導|教育

ABC分析(応用行動分析)~B(行動)へのアプローチ~生徒指導|教育

ABC分析(応用行動分析)~B(行動)へのアプローチ~生徒指導|教育
次は、B(行動)のアプローチです。

ABC分析についての記事のセットは以下です。

B(行動)のアプロートというのは、

『別の行動を教える』という方法になります。

授業中に教室を飛び出す男の子の例だと、

A『授業がわからない』→B『教室を飛び出す』→C『先生に叱られる』

というABCの内、B『教室を飛び出す』という行動

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ABC分析(応用行動分析)~先行条件を取り除く~|学校教育|生徒指導|教師

ABC分析(応用行動分析)~先行条件を取り除く~|学校教育|生徒指導|教師

前回の上の記事の続きである。

例えば、子どもの中には聴覚に過敏性があり、

騒がしいと勉強ができなくなってしまう子がいる。

そのような体の機能に困難を抱えた子にも、

A(先行条件)へのアプローチは有効。

視力が低い→座席を前にする

姿勢が悪い→座席と椅子のサイズを合わせる

授業中に寝る→前日に早寝をするようにする

このように、『行動の原因を取り除く』という方法がA(先行条件)へのアプ

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